ハリソンさんはカノ紳士 ーフランス通過編 ー(後半)

今は昔の18世紀欧州が舞台の歴史大河ロマン。

童謡「月の光」にまつわるエトセトラ&c. 〜そもそも童謡じゃ無い?!〜

2023年09月15日 | 各話開始前エッセイ
 そういえば、
小学校の教科書(か歌集)には
「フランス古謡」とあった。

 17世紀やモーツァルトの
子供時代よりもっと後で、
もうルイ16世の時代になってから
作られたという説も…。

 歌詞は4番まであって、
どうも童謡というより
ムード歌謡のノリだったりする。


 その歌詞と
様々な訳文と解釈、
17〜18世紀に人気のあった
イタリア&フランスの喜劇、
当時の画家ワトー等の
絵画を参考に再話化してみた。




 ♪Au clair de la lune,
  Mon ami Pierrot ,
  Prête-moi ta plume
  Pour écrire un mot.
  Ma chandelle est morte,
  Je n’ai plus de few,
  Ouvre-moi ta porte
  Pour l’amour de Diew.


 ピエロ : 
隣の家の御婦人に
ご贔屓にしてもらえるどころか、
召使いの女ときたら
取り次いでもくれない。
ケンもホロロでトホホだよ。

しよーがないから
またの機会に期待して
今晩の所はサッサと
眠るしか無いね!

(外から若い男性の声が聞こえて来る)

 リュバン :
書き物をしようとしてたら
蠟燭を誤って消してしまい、
その上火打ち石まで
見つからず困ってる。
どうかドアを開けて
僕を助けて欲しい。

 ピエロ : 
(呟き)何だよ、リュバンか?