ハリソンさんはカノ紳士 ーフランス通過編 ー(後半)

今は昔の18世紀欧州が舞台の歴史大河ロマン。

25-7 どうせなら、ストラディバリウスやワインの見分け方の話でもしてて欲しい

2022年01月01日 | 第25話 貴族になれない私達
  


 エクトル氏、
マルセルには
「何あの人?」
なんて聞いていますが、 
ハリソンさんの身元を察すると
途端に丁寧な態度になっています。

 ハリソンさんはハリソンさんで、
相手が本当に貴族だったんなら、
べルサイユ勤めの剣貴族
( =先祖代々からの貴族。
何らかの功績が認められ、
位が授けられたり等して
貴族になった場合は
法服貴族という)なのに、
ただのエゲレスのド田舎地主の
息子の分際で、

ハリソンさんの方が
ずい分とエラっそーな
態度を取っています。

 しかしどっちにした所で、
フレンチ・ノーブルと
イングリッシュ・
ジェントルマンの会話と言うより、
語学の教科書の
最初の方のページっぽいです。

 どうせなら
「芸能人格付けチェック」等の
バラエティ番組で時々見かける、
ストラディバリウスと
それ以外のバイオリンとの
見分け方
や、
ワインの見分け方でも
話し合っていてくれてたら
いいのにと思います。

 エクトル氏は
ワインの名産地の地域内に
領地とお城があるんだろうし、
ハリソンさんはクレモナ製の
バイオリンを持っている
だからです。

 ちなみに前代の作者によると、
ストラディバリウスの
見分け方は、
高音域の違いで分かるそうです。

 簡単に言うとバロック楽器と
現代に作られたモダン楽器とでは、
モダン楽器の方がキラキラした
感じで聞こえて来るらしく、
図書館で「モーツァルト交響曲全集」の
復元楽器を使用している合奏団版と
●●●●フィル等の現代楽器の
オーケストラが演奏している版の
両方を借りて聴き比べていると
的中率を上げられるとの事でした。

 今晩これからの
「芸能人格付けチェック」で
私、これを試してみる
つもりでいます。

 ちなみに
「芸能人格付けチェック」のバックで、
ヘンデルのオルガン協奏曲の中の
「カッコウとナイチンゲール」が
かかってますよね?
これ、前代からこの話の続きを
描く代わりに受け取った
遺産の中にCDがあったから分かったぞ!


❄️ 続きは1月3日/月曜日


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