Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

真面目なひと、不真面目なひと

2018-06-19 23:51:37 | ひとから学ぶ

 工事のため、片側交互通行の規制が行われている。あえて交通規制がされている狭い道など選択しなければ良いものを、いつも通り「こちらの方が早い」と思って走っていた。意識せず、ボーッとしていたら交通規制であったことに気がつく。ところがちょうど「青」になったのか、前方では車が前進し始めている。わたしからは距離にして100メートル近く先での動き。まだ「青」になったばかりなのだろうと、少し速度をあげて進んでいくと、前車がブレーキを踏む。「なーんだ、もう「赤」なのか」と思い、わたしもシフトダウンして減速していく。「赤」だと分かれば慌てることもない、即座にアクセルを戻して、シフトダウンへ。この段階まで、前に何台も車がいて実際の信号機は見えなかった。停止して前車の窓越しに見えた工事信号は、「あと4秒」を示していた。それでも前車はまだ進もうとはしなかった。最近はこのあたりでも、工事信号の「あと何秒」表示があっても「青」にならないと進まない真面目な車は多くなった。とはいえ、すでに前車の前にいた車は、もう5、6台進んでいたのに、あえて停止した。てっきり「赤」になったと思っていたら、そうではなく、「赤」だったので前車は停止したというわけだ。おそらく前車の前方にいた車が進んでいった際の表示は「あと○秒」の「○」は一桁代だっただろう。それでもわざわざ停止して、前の車に追随しなかった。「とっても真面目な人」なのだろう。

 会社に向かう途中にあるコンビニ。農協と駐車場を共有しているせいもあって、そのコンビニへの入口はとても広い。大型車でも余裕で入ることができるほど広い。したがってこの入口を横切っていく歩行者にとっては、気を使う場所でもある。今日もこの入口を横切って会社に向かおうとしていると、コンビニの駐車場から道へ出ようという車が入口にやってきて、わたしが横切るのを待っている。そしてわたしが通り過ぎると車を数メートル進め、車道に出るタイミングを待っている。すると、またまたコンビニの駐車場から同じように車道に出ようという車が、わたしに向かってくる。先ほどの車にくらべると、わたしが横切るのを待っている、と言うよりは、明らかにわたしの方にどんどん近づいて来る。「おかしいじゃないか」、そう思ったのは、先ほどの車は入口から左よりに車道に出ようとしていたのに、この車はわたしの歩く方向に向かって寄ってくる。ようは出口に対して左側通行ではなく、右へ右へと寄ってくる。入ろうとする車がもしいれば、迷惑な車なのだが、この時はコンビニへ入ろうとする車はいなかった。こんなに広いから、どこからでも入ったり出たりして「良いものか」と、先ほどの車の進んだ方向を見ると、やはり「止まれ」の停止線が、出口に対して左側に引いてある。にもかかわらず、わたしの方に寄ってきた車は、そうした出口の指示を無視して、本来の入口側から車道に出ようとして、わたしに寄ってきたわけである。

 どちらも若い女性だった。先の車も、あとの車も、駐車場から右折して出て行った。後続の女性は、先に出た女性の車に続くように出て行ったが、明らかに前車に接近して「早く行け」とばかり。真面目すぎるひと、不真面目なひと、でもどちらも我が道を進んでいる。


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