参道入口に掲げられた灯籠
拝殿近くの灯籠
三十六歌仙灯籠
コショウ
制札灯籠
剣灯籠
御幣灯籠
鳥居脇に立て掛けられた灯籠
鈴灯籠
運ばれて立て掛けられた「三十六歌仙灯籠」
かつて「昭和62年の記憶㉛ 飯山市桑名川名立神社例祭」において「昭和62年も既に神社近くまで進んでいた行列からの見学だったが、舞台で行われるサイトリサシなど最後まで奉納芸能を見たわけだが、午前1時ころまでそれらは続いた。すべてが終わるまでそれほど帰る人もおらず、賑わいだ様子を見せていたと記憶する。その後再訪したいと思っていたものの、実現していない。」と記した。今年3月に栄村を訪れた際に、「北野か極野の祭りを秋になったら訪れよう」と思っていて、ここのところ土日にほかの用事があって北野は諦めていた。極野が8月末頃ではないかと思い、栄村に縁のある同僚に電話をして祭日の確認をしてらった。すると極野は先週祭りだったということなので諦め、桑名川の祭日を聞いたところ、今週末だという情報を得た。もともと8月31日が宵祭日だった名立神社だから、今年はちょうど土曜日が31日、ということもあって従来の祭日に宵祭りが行われた。同僚にせっかく確認をとってもらったので、佐久市図書館へ本を返却しながら飯山まで足を伸ばすこととした。冒頭の通り、昭和62年以来、37年ぶりの名立神社の祭り見学である。
以前にも触れている通り、名立神社の祭りは趣があって繰り返し足を運びたい祭りだった。飯山市内から20キロ近く北へ行くだけに、かつてのような祭りが行われているのかどうかと心配だったが、「剣の舞」は午後11時ころからと聞いて、時間帯が変わっていないことから期待感は膨らんだ。何といってもこのあたりの祭りには灯籠がたくさん出る。これをトウロウヅレ(灯籠連れ)と呼ぶ。ようは練りに合わせて灯篭も練るというもので、南信にはないものである。冒頭のふたつの大きな灯篭は、かつては青年衆で組み立てて揚げたというが、人手が減って建設会社に助けてもらって揚げるという。「制札灯籠」もこの奥信濃独特なもので、練りの先頭につく灯籠。祭りでの約束事が書かれている。4枚目の写真の両側にある四角い灯籠は、担ぎ籠のようなもので灯籠に担ぎようの柄が付いている。これを「コショウ」と言うらしい。
この地域で特徴的な灯籠に「三十六歌仙灯籠」がある。かつては灯籠を氏子が持って、練りとともに神社に向かったのたが、やはり人で不足で、現在は軽トラックに積んで神社まで運び、あらかじめ拝殿前の通りを挟むように両側に立てておく。練りにこの灯籠が無いのは、昭和62年と変わっているところ。
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