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(上:福井鉄道120形モハ122、下:クハ122)
特集4回目。今回は、福井鉄道120形電車について書いていこうと思う。
120形電車は、140形電車と同じく車両が前後で異なる変わった電車で、それぞれの出身が違う。はじめは2編成が在籍していた。
車両のうち、モハ121-1・122-1(武生方面側、パンタグラフ付き)は、1950(昭和25)年に造られた福井鉄道120形だった。80形電車と同じく、元々は単独での運行を行っていた。なお、モハ121-1は先に廃車となっていたものの、今年6月まで残されていた。また、モハ122-1はのちにモータを交換し、モハ122として今年6月まで運行、現在は越前市今立地区に保存されている。
一方、モハ121-2・122-2(福井方面側)は、1929(昭和4)年製造の名古屋鉄道3000形だった。福井鉄道には1966(昭和41)年に譲り渡され、最初は南越線150形として運行、のちに上記の車両と編成を組んだ。なお、モハ122-2はモータ交換時にクハ122となっている。当車両は、今年6月のさよなら運転後に解体されている。
製造された年代からも伺えるように古い電車であり、140形と同じく車内は木製の床で、すべて横掛けの座席になっていた。ほぼ通勤・通学時間帯の臨時急行としての運行しか行っていなかったので、乗る機会はそうなかった。今年4月には小型電車の登場で運行がなくなり、6月に80形電車とさよなら運転を行って引退した。
なお、今回の120形電車については、本Weblog上で何回か話題に出している。そのうちのいくつかを挙げておく。その時々の写真については、そちらを参照されたい。
・板付き(表示板付き)
・最後の雪景色か(120形車内の様子)
・哀愁(福井新駅で休車となっていた頃)
とりあえず、旧型電車のグループ(300形は違うが)については、ここまで。次回からは在来車両のうち、大型車両について書いていこうと思う。