徒然にっき'18

OCNブログから引っ越してきました。
文華の日常を綴った、プライベート日記です。

教育事情あれこれ2

2011-06-09 21:48:55 | 健康・病気
うちの職場に、同市内の放射線量が高かった学校から、問い合わせがあったらしい。
「土壌の入れ換えをした結果、貴校と同程度の放射線量になったが、屋外活動はどのようにされているのか。」
我が職場では、屋外活動は必要最低限とし、外遊びも週一回、15分のみとしている現状を伝えたとのこと。
相手方は、とても意外そうな反応だったそうだ。
いくら放射線量が低くなったとはいえ、我が職場と同程度=平常時の10倍。
安心して子どもを外に出せる環境ではない。


昨日は、その外遊びをしてもよい日だった。
うちのクラスの子ども達は、朝から
「今日は外で遊べるんですよね~♪」
とわくわくしていた。
二時間目が終わると、一目散に校庭へ飛び出した。
長袖・長ズボン、マスク装着で。
一人だけ半袖で遊んだ子がいたので、その子には腕もしっかりと洗わせた。


午後からは出張で、文科省の調査官とやらの講演を聴いてきた。
上に立つ人間は、いかに現場の実情を想像できないかがよく解った。
だって、放射線に苦悩しているこの福島市で、声高に「自然体験の大切さ」について語るんだもの。
熱弁をふるっているから誰も突っ込まなかったけれど、
「そんなに自然体験をさせたいなら、福島県の子ども達を安全な場所へ避難させてよ!」
と思ってしまった。



それにしても、地震からまもなく3か月。
今になって「実はこうでした。」が次々と暴露されてきているね。
子ども達の将来が、本当に心配になってくる。
それなのに、街に出ると、ほとんどの学生はマスクをしていないし、半袖・短パン、肌は露出しまくり。
若い女性は素足にサンダルが増えてきている。


今日は「被曝量積算線量計担当」の職員が早退したため、初めて積算線量計を装着した。
Senryo_kei



なんか…、とてもいたたまれない気持ちになった。
我々は、一体どこの放射線業務従事者だよとw
お願いだから、早く原発からの放射性物質放出を止めてくれ!!と思う。


がたがた通勤路

2011-06-04 16:41:00 | インポート
震災以来、土砂崩れの恐れがあるとの理由で、通勤路の変更を余儀なくされている。
これがまた、もんのすごーーい山道で。
とても一般の人が通る道とは思えない。
でも、ここを通るしかないのだ。


たまたま近くにカメラがあったので、思いつきで撮ってみた。
初の車載動画。
カメラは左手で持っているため、ハンドリングの度に大きく画面が回転する。
「車酔い」しやすい方はご注意を。


ちなみに、音声で流れているのは「ふくしまFM」。
ラジオの内容からも、福島県民の大変さが感じられる。




教育事情あれこれ

2011-06-01 21:51:00 | 健康・病気
いろいろ言いたいことがありすぎて整理しきれなくなってきたので、とりとめもなく語ってみる。


○間違った、物資的援助


福島市と友好都市から、子ども等に雨合羽が支給された。
100均レベルの、薄っぺらいやつ。
そのうちまた支給されるらしい。


区域外就学の子どもに、次々と物品が送られてくる。
ランドセルが2個。
絵の具セットが1個。
これからも、まだ何かが届く予定があるらしい。
ちなみに、うちに区域外就学の子は一人しかいないし、津波に遭ったわけではないので、物は足りている。


学研から、本が送られてきた。
本が増えるのはありがたいが、図書館担当の先生は、
「自分の仕事が増えた。」
と迷惑がっていた。


これらの動向に対して、自分がいいたいこと。
「被災状況を詳細に調べず、一律に物を送るのは、お金の無駄じゃないの?」
ってこと。
毎日のご飯さえどうしようって人がまだまだいるはず。
その人達を優先的に支援する手段はないのかな。


○放射線対策


今日から、「積算被曝量」の調査が始まった。
福島県の学校は、1校に1台、線量計が支給されたからだ。
8時から計測を始め、16時に「0.001ミリシーベルト」を計測した。
単純計算(8時間で0.001ミリシベールトだから、一日0.003ミリシーベルトで計算。)すると、1年の外部被曝量は、約1ミリシーベルトとなる。
うわ、ぎりぎりだわ。
内部被曝や、放課後の野外活動を含めれば、1年で1ミリシーベルトは余裕で超えるであろう。


ちなみに、県は屋外プールでの活動を「問題なし」と判断した。
福島市は、すでに「今年度は実施しない。」と決定したので問題ないが、「検討中」のところは「大丈夫なのか?」と思ってしまう。


○給食の話


報道で騒がれている通り、福島県の野菜だって使用しているし、福島県産の牛乳を飲んでいる。
しかし、出荷制限されていないものに限る。
放射性物質の基準が高いのだから、安心できないのはよく解る。
しかし、すべてを他県産に頼るのは難しい。
なぜなら、本気でそうするなら、給食費を値上げしたり、量を減らしたりしなければならないからだ。


じゃ、パンと牛乳だけの給食にすればいいの?
究極な話、子どもには、カロリーメイトやコーンフレーク的な食事を食べさせるべきなのか?
危険厨なネラーが、日々リツイートをしていることに、ものすごくいらだちを感じる。
「本当に子どもの未来を心配するなら、ネットでつぶやくんじゃなくて、行動に移してよ!」


○外遊び


ボスの意向で、今日から外遊びが始まった。
「学校での屋外活動を制限することは、地元農業の風評被害につながる。」
という理由から。
おいおい、子どもの健康よりも、地元の目が大事なのかよw
もちろん、外で遊んでいいとなれば、うちのクラスは「やったぁ~♪」となる。
危険厨には、
「おまえ何やっているんだ。教師失格だよ。」
とつっこまれること間違いない。
しかし、自分の考えが、
「子どもを外で遊ばせなくない。」
だとしても、ボスと保護者の意向が一致すれば、従わざるをえないのだ。
子ども達は、久しぶりに校庭で遊ぶことができ、実にのびのびとしていた。


あさがおの観察させるのにも、
「時間は10分ね。」
とか、
「あさがおにはさわらないで。」
といろいろ気を遣う日々。
線量計を持ち出して、チェックしたりして。


あーーー、なんなの、この生活。
普通のことをやるのに気を遣う、しかもこれが10年単位で続くと思うと、やるせない気持ちになる。