凸凹家族どっこい米国とオーストラリアとドイツとカナダで生きてます

タイ、マレーシア、オーストラリア、チェコ、英国、バングラデシュ、米国とカナダに住んで感じたことを、そのままお伝えします。

落とし穴(アジア)

2010-08-16 11:57:54 | アジア
日系企業の多くは、
人件費の安さを理由に
アジアに進出しております。
この 「人件費の安さ」 に
大きな落とし穴があります。

国や会社によって異なりますが、
アジアの年間休日は100日程度です。
日本に比べずいぶんと少なく勤勉に見えますが、
とんでもない間違いで、実はウラがあるのです。

アジアの多くの国では年間休日や有給休暇の他に、
病欠や緊急休暇が法律で認められています。
これらを全て取ると年間休日は150日以上に
なってしまいます。
日本人の感覚では、
病欠や緊急休暇を全て取ることはまずありませんが、
こちらでは、ほぼ全員が100%取ります。
更に、宗教的な理由で仕事が中断します。
マレーシアやインドネシアの1日5回のお祈り,
メッカ巡礼やラマダン(断食)期間中の時短、
タイの出家などです。
これらの期間も法律的に認められ保護されているので、
合法的に休みとなります。

これらのことを勘案すると、
人件費の単価は相当に高くなり、
生産性はきわめて低いと言わざるをえません。

物価も考慮し、その生産性からすると、
休みも取らず、毎日午前様まで働く日本人の方が、
よっぽど人件費の単価は安いのです。

その事に気づかない日本の本社は
懲りずに盛んにアジアに進出し、
思うように下がらない生産コストに苛立ち
現地駐在員に八つ当たりするのです。
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挫折禁止(マレーシア)

2010-08-16 10:30:33 | マレーシア
ラマダン(イスラム教の断食月)が始まって、
一週間が過ぎようとしていますが、
早くも挫折組が出ています。



始まった当初は、道路も込んでいて、
誰もが

「今度こそまじめにやるんだ!」

と言う気迫に満ち溢れていましたが、
その気迫も薄れ、見た感じ三分の一ほどが、
挫折の雰囲気です。

「今日は私はいいの!」

「今日は」と「私は」と
ダブルで言い訳するツワモノまで現れ。

当局側は必死になって
アザーン(お祈りの呼びかけ)を増量、大音量化したり、
宗教警察の私服警官を巡回させて、
造反者の摘発など行っておりますが、
効果のほどは確かではありません。
元々イーカゲンな国民性ですから、
そんなこと言ったって所詮無理でしょう。

食う食わないのは本人の勝手ですが、
だからと言って早朝から大音量でワメくのは
やめてもらいたい。
そっちの方がよっぽどいい迷惑です。
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