ケーキの大好きな女ともだちから電話があった。『ねぇ、この間教えてくれたバターケーキ買いに行こ？』
お客さんや先日タケノコを頂いたところへのお礼に、ちょうど欲しいと思うとったところなんで同意。
「軽トラで行くで」と言うたら『いいよ』の返事じゃったんで、早速、売り切れにならん内にと走った。
ワシが4つ、彼女が3つ買い、軽トラじゃけぇ置き場所がない。彼女の膝の上に置いて帰ろうとしたら、『ねぇ、横川に美味しい食パンの店があるらしく、ちょっと寄ってみん？』
ついでじゃけぇ寄って、ここでも買い物。横が見えんほどの荷物を膝の上に置いて貰うて、とりあえず帰ったんじゃが、ワシのと彼女のが逆になっとる事に気づき、再び彼女のマンションへ。
そのついでにタケノコのお礼に行こうと思うたんで、彼女にもそのタケノコをお裾分けしたんで「一緒にこのバターケーキを持ってお礼に行こう」と誘うたら『行く！』とゆーんで一緒に10ｋｍほど離れた隣町まで走った。
タケノコを頂いた女友達の家に着いたら、外に旦那が出ており、すぐ彼女が玄関から出てきた。
「あらーどーしたん、私ら今からお出かけしようと思うたのに」
「いや、この間いただいたタケノコのお礼にバターケーキを持って来たんよ」
「まぁ！あと1分遅かったら留守じゃったよ」
「ちょうどエカッタ！ このタケノコ持って帰りんさい」
「私らもこれを知り合いのところへ配ろうと思うとったところなんよ」
見たら大きな段ボールの箱に30本くらいのタケノコが・・・
「隣に乗っとるのは誰？ 奥さんじゃないよね？若いもん」
そしたら彼女の旦那がワシの軽トラに向かって
「降りて来んさい」と声をかけるんで彼女も降りてきて
「わたしもタケノコお裾分けして貰ったんです」と礼をのべた。
旦那さんは彼女が気に入ったみたいで
「スナップエンドウもあるんで摘んで帰りんさい」
先日のタケノコのお礼を持って行ったのに
それ以上のタケノコとスナップエンドウを頂いて帰りました。
