開眼供養とゆーのか、
お坊さんは何とか式と
言うとんさったが
忘れてしもうた儀式を本日行った。
(納骨式と)2つも儀式があったんで、
ずっと墓の前で立っとって腰が痛うなったよ。
このお坊さん、元は教員じゃったとのこと。
年配になられてお坊さんに転身されたらしく、
読経は下手くそじゃが、
手を抜くことなく、
しっかりやって頂けるんで長いのよ。
月命日に毎月、わが家の仏壇に
参って貰うけぇ、女房殿はよう知っとるようで、
『これでもだいぶ上手になっちゃったんよ』
と言う。
これで新しい墓石にした儀式はすべて終わった。
墓じまいをするお宅が多い中、
時代に逆行して墓石を新装した。
春の彼岸に墓参りをした時、
周りは新しい墓石が目立つ中、
苔むしたわが家の墓石を不憫に感じ、
知り合いの石材店に電話した時から始まった。
『あなたが、もし亡くなったら墓参したいから
お墓の場所を教えておいて』
そう言うてくれた人は今、遠方に住む。
そこまでワシの事を想うてくれた事に
感謝しかないが、ふと、それを思い出した。
近いうちにワシのわが家になる予定じゃ