けん爺さんのつぶやき

日々の出来事を徒然に。

日本の冬

2022-12-18 01:46:52 | 日記
♪~い~ぬはよろこび庭駆け回り♬
ね~こはこたつで丸くなる~♪

冬はこたつが一番じゃねー?
わが家には自慢の掘りごたつがある。
別に特別変わった堀ごたつとゆー訳じゃないが
マンションなんかじゃ、
なかなか掘りごたつも難しい。

その点、雪見障子の向こうには広縁が広がり
掘りごたつも長四角で6人はゆっくり座れる。

それはこの家を建てる時、自分で間取りを描き
とにかく無駄なスペースを多く取り入れた。

玄関も7畳くらいと広く、吹き抜けにしとるんで
実際はもっと広く感じるし、玄関ホールも
かなり広くとっとるんで、
来訪者はたいがいビックリされる。

広縁も4尺の巾で4間半の長さがあるんで
かなりゆったりと無駄なスペースに見える。
階段を上がったところの2階のホールも
1間×3間のホールに廊下が続くんで
ここにも無駄なスペースがいっぱいある。

1階の浴室は3.3畳と広く、斜めに浴槽を据え
浴槽まわりには黒御影石を貼った。
壁のタイルも外構用の石を貼り、
見た目は豪華に見えるが、
それ程費用はかかってない。

和室二間の周りには、
ぐるっと1周できる廊下がある。
とにかく無駄な空間を
多く取り入れた設計にした。

この家を建てた頃には、狭い敷地に
2台分の駐車場を取り、残った土地に
無駄なスペースがなく、少しでも
部屋数を増やしたような分譲住宅の
チラシが週末には目立った。

それは見事なほど設計者の工夫が感じられる
戸建て分譲住宅の間取りじゃった。
それに反発した訳じゃないが、
わが家には有難い事に、ご先祖様が残してくれた
広い土地だけはあった。

その見事な間取りの分譲住宅を購入する人は
年代的にはワシと変わらん人たちじゃけど
その人たちは土地も含めて購入せんといけん。
ウチの近辺は商業圏に近い平地住宅街じゃ。
土地を含めて購入となると、けっこうな金額じゃ。

それを皆さん、個人で住宅ローンを組んで
購入される訳で、大したもんじゃと感心したもんじゃ。

ワシには何の苦労もせず、自分の土地があった。
ならば、同世代の人たちが土地を含めた
マイホームを購入するだけのローンを組むなら
ワシは同じくらいの金額の住宅ローンを組んで
家を建てんと、実質負けとる事になる。

その人たちが、見事なまでに無駄のない
住宅を手に入れるなら、ワシは
逆に無駄だらけの住宅を建てよう、
脱サラして数年のワシは負けちゃあおれん。

それだけ借金することで商売にも熱が入る。
そう考えての、この家の建設じゃった。

よう働いたと思う。
家や育児は女房任せで、
それに女房殿も、よう応え、頑張ってくれた。
女房殿と懸命に頑張って
住宅ローンも5年は繰り上げて返済できた。

その自慢の無駄だらけの広い家に
今は女房殿と二人暮らしじゃ。
もう必要でない部屋もようけある。
同居しとった母親も亡くなり
二人の子供も巣立って行った。

その無駄だらけの家を女房殿は
今でも毎日、きれいに掃除してくれる。
掘りごたつに入って、雪は降らんが
雪見障子越しに庭を見れるこの家に
孫娘が
『この家には将来わたしが住む』
とゆーてくれとる。
嬉しいかぎりじゃ。

総ヒノキ造りで和室は土壁の続き間、
なのに外観は『どこのハウスメーカー?』
と訊かれるほどの洋風な造り。
吟味した職人さんたちが丹精込めて
造ってくれたわが家じゃ。
ワシらがおらんようになっても
愛する孫娘が住むと言うてくれる家。

リフォームして大切にきれいに
残しておくけえの!
ワシと女房殿で造った自慢の家じゃ。
出来るだけ長う使うて欲しいね。

コメント
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