ワシらが子供の頃の
師走の日曜日ゆーたら
家族あげて家の大掃除しよったねー?
庭に桟木を敷いて、
その上に畳を背中合わせに立てて干し、
仕舞う前に棒で叩いてホコリを落とし、
畳の下に敷く新聞紙も
その時、替えよった。
畳が重たいけぇ父親も大活躍じゃった。
また、別の日曜日は朝から
湯を釜に沸かし、もち米を研いで、
蒸篭に重ね、餅つきじゃ。
これはワシもつまみ食い出来るし、
丸めるんが面白うて、お手伝いしたもんじゃ。
父親は何臼もついて、
さぞかしくたびれたろうて。
ワシもウチの子供らが小さい時に、
庭にくどを造り、
同じように蒸篭を重ね、
石臼を出して熱い湯で洗い、
臼の中に熱湯を入れて
臼が冷めんようにして、
次々と餅をついたが、
餅をつくのはワシ一人じゃけぇ、
5臼もついたらクタクタで
手が震えよったよ。
それで父親の大変さを懐かしんだものよ。
石臼は今でもあるが、
蒸篭や杵などはどこへ行ったんじゃろ?