ここ2~3日温いんで中国山地の雪も
高速道路は解けとるじゃろうと
島根県の手作りハム工房まで
会社で使うたお歳暮の代金を
支払いに行った。
振り込みで済むんじゃが
毎回、わざわざ支払いに足を運ぶ。
それはわが家用にお気に入りの
ハムを購入するためでもあるが、
そこに居る女店員さんに会いたいからでもある。
もうこの女店員さんとも長い付き合いじゃ。
彼女がまだ新入社員の頃からの付き合いじゃ。
もう、ワシのお気に入りのハムは心得ており
『いつもの分』で通る。
この店に一人で訪れたことは一度もない。
必ず女性と来る。
女房殿が一番多いのは当然じゃが、
ワシと長い付き合いのある女性は
何回か付き合わされて来とるハズ。
その様を女店員の彼女は見とるんで
どーゆー関係? と不思議に
思うとるじゃろうと思うが
それをワシに訊いた事は一度もない。
彼女は昨年じゃったか離婚したみたいじゃ。
ワシ同様に趣味でバンドをやっとる
人じゃったみたいじゃ。
およそ彼女が離婚した理由は想像がつく。
バンドやっとる人はモテる。
ワシみたいなブ男でもモテる。
有名なバンドでもないのに
ステージに立つ男に憧れる人がおる。
それはグルーピーで、いつの世にも
どこにも、そんな女の人はようけおる。
じゃが、それに溺れちゃいけんのよ。
そーゆー子はステージに立つ人に
憧れるんであって、素の自分を
愛してくれとる訳じゃないんよね。
多くの人が見とるステージ上の人と
自分は仲がエエのよ、自分の彼氏なんよ、
すごーく親しいんよ、と
相手を通して自分のレベルを上げたいだけ。
優越感を得たいだけなんよねー?
それをバンドマンは自分はモテる、
自分は人気がある、と勘違いしがち、
あくまでバンドマンはエンターテナー
であって、人を楽しませる役割なんじゃと
冷静な目で自分をみつめる必要がある。
演技中、演奏中は観客に楽しんで貰うため
エンターテナーを演じる必要があるが、
その演技に、その演奏への好意を
愛と勘違いしちゃあいけん。
えらそうな事を言える柄じゃないけど
地方の小さなステージを務めとっても
そう感じます。
何が言いたかったんか分からんようになった。