海外旅行の思い出

今夜は珍しく女房殿が遅うまで

TVを見ながら話しかけてくる。

TVではスイスの山々を放送しとる。

『もう海外へは行かれんかもね？』

「いや、行ける日が来るよ。

次はﾆｭｰｼﾞｰﾗﾝﾄﾞをレンタカーで走ってみたい」

と言うと

『もう個人旅行はやめてﾂｱｰにしよう』

理由は安全第一。

そんな話をしながら、

昔の旅行の思い出話も出た。

母親も連れて家族5人で

正月にアメリカに行ってヨセミテまで走った。

費用的には一番の出費じゃった。

帰りのサンフランシスコの空港で

ワシが受付カウンターに行っとる間に

他の4人を待たせとったロビーで

母親がバッグを盗まれた。

ワシが家族から離れるのを

犯人たちはじっと見とったんじゃね？

ワシがカウンターに行ったスキに

犯人は家族に話しかけてきた。

英語を話せない家族は

犯人が何を話しかけてきたんか

そっちへ気持ちが集中しとるのを狙い

他の犯人のメンバーが

母親がスーツケースの上に

置いていたバッグを持ち逃げした。

母親はスーツケースには手をかけとったが

バッグはそのスーツケースの上に

置いた状態だったらしく

持ち逃げした犯人が離れたところで

話しかけた犯人も、離れて行ったらしい。

バッグにはカメラと財布が入っていたようで

現金も10万円くらいあったようじゃ。

旅行保険で現金とバッグの費用は

戻ってきたが、せっかく母親が撮った

写真を失うたことに母親はショックを受けた。

そんな思い出話を久し振りにできた。