連れ合いが、出張から帰ってきた。
「はい、お土産」
出してきたのは、袋菓子。
「エェ~!! これだけ!?」
「忙しくて、買えなかった。」
「・・・・・」
あんまりだ!
わたしは、20年間、いつだってお留守番だった。
そりゃ、仕事だから、忙しいだろう。
でも、わたしは、子供ができて20年間も、どっこもいっていないのだ。
連れ合いの無神経な態度に、腹が立った。
そして、ふと思い出した。
わたしより、10歳年上の女性の言葉。
子供達のグチを、わたしが言っていたら、
「じゃぁ、一人ちょうだい。」
彼女は、子供が欲しかったが、できなかった。
わたしは、その彼女の言葉に、胸を打たれた。
『わたしは、なんて贅沢なことばかり、自分勝手なことばかり』
結婚4年を経過して、やっと授かった子供たちだった。
また、ある日、
「わたしは、20年間どぉ~こにも行っていない。」と言ったら、
独身の40歳代の女性が言った。
「わたし、海外旅行より、子供の方がいいなぁ~」
自分を恥じた。
わたしは、あらゆることで、今まで、不満ばかりだった。
どうして、今の自分の状況を受け入れ、楽しもうとしなかったのか。
最近、そんなことをよく考える。
そして、わが身が、まだまだ分っていない人間なのだと。
それが、スケッチを始めてから、少し変わった。
わたしの身近なあらゆるものが、輝いて見えるのである。
ただの野菜ですら。
歩いていても、常にわたしは、スケッチするものを、心で探している。
わたしは、身近なものこそ、幸せが宿っていることに、
スケッチを通して気が付いたのである。
「はい、お土産」
出してきたのは、袋菓子。
「エェ~!! これだけ!?」
「忙しくて、買えなかった。」
「・・・・・」
あんまりだ!
わたしは、20年間、いつだってお留守番だった。
そりゃ、仕事だから、忙しいだろう。
でも、わたしは、子供ができて20年間も、どっこもいっていないのだ。
連れ合いの無神経な態度に、腹が立った。
そして、ふと思い出した。
わたしより、10歳年上の女性の言葉。
子供達のグチを、わたしが言っていたら、
「じゃぁ、一人ちょうだい。」
彼女は、子供が欲しかったが、できなかった。
わたしは、その彼女の言葉に、胸を打たれた。
『わたしは、なんて贅沢なことばかり、自分勝手なことばかり』
結婚4年を経過して、やっと授かった子供たちだった。
また、ある日、
「わたしは、20年間どぉ~こにも行っていない。」と言ったら、
独身の40歳代の女性が言った。
「わたし、海外旅行より、子供の方がいいなぁ~」
自分を恥じた。
わたしは、あらゆることで、今まで、不満ばかりだった。
どうして、今の自分の状況を受け入れ、楽しもうとしなかったのか。
最近、そんなことをよく考える。
そして、わが身が、まだまだ分っていない人間なのだと。
それが、スケッチを始めてから、少し変わった。
わたしの身近なあらゆるものが、輝いて見えるのである。
ただの野菜ですら。
歩いていても、常にわたしは、スケッチするものを、心で探している。
わたしは、身近なものこそ、幸せが宿っていることに、
スケッチを通して気が付いたのである。