≪おさんぽスケッチ≫にじいろアトリエ.水彩&色鉛筆イラスト スケッチ

水彩画・水彩イラスト・旅スケッチ 風景・建物・ランチ・食べ物 カフェ・公園・つくば市水彩画教室 ・色鉛筆

アメリカのお菓子

2006-02-10 | こまごま
連れ合いが、出張から帰ってきた。

「はい、お土産」
出してきたのは、袋菓子。

「エェ~!! これだけ!?」
「忙しくて、買えなかった。」
「・・・・・」

あんまりだ!
わたしは、20年間、いつだってお留守番だった。
そりゃ、仕事だから、忙しいだろう。

でも、わたしは、子供ができて20年間も、どっこもいっていないのだ。
連れ合いの無神経な態度に、腹が立った。

そして、ふと思い出した。

わたしより、10歳年上の女性の言葉。
子供達のグチを、わたしが言っていたら、
「じゃぁ、一人ちょうだい。」
彼女は、子供が欲しかったが、できなかった。

わたしは、その彼女の言葉に、胸を打たれた。
『わたしは、なんて贅沢なことばかり、自分勝手なことばかり』
結婚4年を経過して、やっと授かった子供たちだった。

また、ある日、
「わたしは、20年間どぉ~こにも行っていない。」と言ったら、
独身の40歳代の女性が言った。
「わたし、海外旅行より、子供の方がいいなぁ~」

自分を恥じた。
わたしは、あらゆることで、今まで、不満ばかりだった。

どうして、今の自分の状況を受け入れ、楽しもうとしなかったのか。
最近、そんなことをよく考える。
そして、わが身が、まだまだ分っていない人間なのだと。

それが、スケッチを始めてから、少し変わった。
わたしの身近なあらゆるものが、輝いて見えるのである。

ただの野菜ですら。

歩いていても、常にわたしは、スケッチするものを、心で探している。
わたしは、身近なものこそ、幸せが宿っていることに、
スケッチを通して気が付いたのである。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする