あなたとお花と猫とエコと健康

日々思ったこと、見たことなどを書いています。

「拡大解釈 戦争への道」 武村正義(元官房長官・蔵相)

2016-05-31 14:47:37 | 平和について
「戦える国に変質」言わねばならないこと 東京新聞 2016年5月29日 朝刊

 戦後七十年余り、平和な日本が続いた。国民の多くは平和日本に納得し、これに疑念を持っている人はほとんどいない。よそから与えられた平和でなく、日本人があの戦争を深く反省して再出発し、その国民の意思を反映した七十年だった。

 だが、ここに来て、安全保障関連法が施行され、他国を武力で守る集団的自衛権の行使に一歩踏みだした。この方向は平和な七十年を支持してきた日本の多くの意思に沿っていない。七十年持続した考え方を無理に変えようとしていることに、違和感を覚える。

 憲法九条は戦争を否定し、敵が攻めてきたとき自衛のため戦うことをかろうじて許してきた。よその国にどんどん出て行き、よその国が攻められたからと応戦するなど、どう見ても、憲法がそこまで認めているとは考えられない。

 安倍晋三首相は戦後の日本のあり方に疑念を持ち、変えることにこだわってきた。確かに米軍が日本を占領し、憲法や戦後のシステムは始まったが、多くの国民は納得して受け入れ、支持してきた。

 安倍首相は母方の祖父、岸信介さん(元首相)を尊敬していると聞く。私は自民党の国会議員時代、安倍首相の父、晋太郎さん(元外相)の派閥にいたが、晋太郎さんから聞いたのは、もっぱら自分の父、安倍寛(かん)さんの話だった。寛さんはあの戦争に批判的な政治家で、東条内閣の閣僚だった岸さんとは対照的な考えを持っていた。安倍首相は父方の祖父をどう思っているのか。

 日本は明治憲法下で、一度、憲法解釈をめぐり大きく道を間違えた。時の軍部が「統帥権の独立」を拡大解釈し、首相どころか、天皇陛下の意思すら聞かず、独断で戦争の道を走った。今度は、歴代内閣が認めず、憲法学者のほとんどが「違憲」と言っている安保法を多数で強行して通した。戦前の失敗の轍(てつ)を踏むことにならないか危惧する。
         
<たけむら・まさよし> 1934年生まれ。滋賀県知事、新党さきがけ代表、官房長官、蔵相を歴任。近刊に著作集「ムーミン・ハウスの窓から」
----------------------------------------------
よく聞かれることですが、安倍首相と祖父である岸元首相の関係、
ですが、この武村さんの実際の経験から来る話
これは、初めて聞きました

安倍首相の同じ祖父である二人の、意見の大幅な相違です
そして、安倍首相は母方の祖父、つまり岸元首相の方に
考えはより近く、岸元首相を尊敬しているようです

父方の祖父、元衆議院議員安倍寛という人は、
        
戦争反対を唱え、「東條英機らの軍閥主義を鋭く批判」したそうです
又、元首相の三木武夫氏とは親友だったそうです

両方の祖父が議員であり、そして主義主張は正反対
中々に興味深い話です
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オバマ大統領 広島訪問

2016-05-12 14:31:21 | 平和について
やっと米大統領の広島への訪問が決まったようです
私は政治も戦争にも詳しくはないのですが
耳に入った知識や、思った事を書きます

    

まず、アメリカの大統領が、
アメリカが落とした原子爆弾の被害地を訪れる事が
何故こんなに騒がれ、しかも戦後70年を経た今になって
やっと実現することに、大騒ぎをしている事が
何となく納得が行きません

戦争は色々な思惑でなされるものらしいとわかりましたが
その原因の多くは「経済問題」なのだということらしい

又、先日引用したケントギルバートさんの意見

>例えば、フランクリン・ルーズベルト大統領は第2次世界大戦への参戦を望んでいた。しかし、米世論はそれを許さなかった。だからこそ彼は日本を執拗に挑発し、真珠湾の先制攻撃へと追い込んだ。米国人も日本人も彼にだまされたのだ。そして今でも、だまされたままの国民が日米双方に多い

アメリカ人達は日本の真珠湾攻撃に対し
「パールハーバーを忘れるな」と
日本が酷い奇襲攻撃をかけた事に対して恨んでいます
ところが、真相は「仕掛けられた」、
仕掛けたのはアメリカ当国であったというのです

又、原爆投下に対し、その「必要性はなかった」というのが真実のようです

アメリカ人は、その原爆投下の正当性として
「戦争を終わらせた功績」と捉えて、肯定しているそうです
ところが、科学者が言うには、原爆投下の本当の理由は
原爆を試してみたかった
からなんだそうです

この事実もあまり知られてはいない
当然アメリカ人もあまり知らない
元々アメリカ人は、一部の人を除いて
日本のことなど殆ど関心もなさそうだし
知識もないようなのです
そんなアメリカ人が、どうして自分達に不利な情報を
敢えて得ようとするでしょうか

戦争はお互いに非がある事が殆どではないかと思います
どちらかがその比率が多いにしろ
それは、やむを得ずという事であっても、
人殺しをし合うのが戦争だからです

殺し合った者同士、お互いが加害者であり
被害者にならざるを得ないのです

オバマ大統領が謝罪をするのしないのと言っていますが
立場上、謝罪は出来ないでしょう
アメリカ国民に本当の意味が知られない以上
理解はされないはずです

ですが、その米大統領の広島訪問は
遅きに失したと私は思っています
今回だって来るかどうか危ぶまれた感もあります

戦争は、金と男のメンツの産物ではないでしょうか
第二次世界大戦を終結するにあたって
最後まで反対したのは陸軍だと聞いています
私の友人の父親は海軍の軍人だったそうですが
海軍は外国の事情をよく知っていたので
こんな戦争に勝てるはずがないと知っていたそうです

天皇の八月十五日の終戦宣言のテープを
略奪されぬよう、ダミーを使ってまで
本当に大変な思いをして放送局まで運んだという番組を見ました
国民総玉砕とか言って、国民を巻き込んで
メンツの為に、戦争をあくまで続けようとした一部の陸軍軍人

私の父は陸軍中尉だったそうです
ですが軍人の教育などを担当して、外地には赴かなかった
そして、父からは何一つ戦争の話を聞いていません
何をどんな風に思っていたのか、全くわかりませんでしたが
聞いておけばよかったのでしょうか
私達子供と殆ど話をしなかった父でしたので
そういう機会は持てませんでした
今頃になって、何を思っていたのだろうと思ったりします
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現憲法「戦争放棄」は、アメリカの押し付けではなかった

2016-05-04 13:01:19 | 平和について
「戦争放棄」はGHQの発案ではなく、幣原総理大臣だった
        

今までは、アメリカから押し付けられた憲法だと
信じ込んでいたのですが、又安倍総理もそう言っています
ところが事実はそうではないのだと・・
昨日のテレビ報道で初めてその事を知りました

下記の記述はその事を間違って信じた故に
出てきた発言なのではないでしょうか
ケントギルバートさんの意見

> 彼らが愛してやまない日本国憲法第9条は、強すぎた旧日本軍にGHQ(連合国総司令部)が科した宮刑(きゅうけい=去勢する刑罰)である。後に過ちが修正されて自衛隊が創設されたが、国の規模に比べると人員が少ない。自衛官の知人が1人もいない日本人は多いと思う。

民主主義のルール破壊 「戦える国」に変質 志田陽子
の記事の中の、下記は私の投稿ですが

>現憲法はアメリカからの押し付けで、
日本が作ったものではないから改憲しようって?
日本が作ったらどんな憲法になっていたのですかね?

私は上記のように書きましたが、
「永世中立国」について調べた時に、
マッカーサーが「日本は極東のスイスたるべき」と言った
について、日本の反対でボツになったと書かれてありました
これから類推するには、憲法制定もアメリカからの押し付けオンリー
ではなかったのではないかと思われました

では、何故このような間違った事が今まで信じられていたのか
それは、幣原総理大臣が、このような事を日本人の口からいうと
物議を醸し出す?などの理由で
「アメリカからの提案ということにして欲しい」
というような内容の依頼をマッカーサーが受け
そのような形にして、広められた
しかし、その後マッカーサー自身から発せられた真実
又、同様に幣原総理大臣からも同じ真実を発した事実があり
それは、複数の形で証言されており
それが、今まで何故か広められていなかったという事らしいのです
「改憲」を唱えたい安倍政権に於いては
その事を改憲の理由にしたいという意図があります

私は今までずっとこの事実を知らず、
アメリカが「日本が強すぎるから二度と戦争をしない為に」
このような「戦争放棄」を憲法で謳わせたのだと思っていました

安倍政権のいけないところは、
民主主義を否定しているようなその独善的な姿勢です
言論封殺をし、世論誘導をし、国民を騙して従わせようという

昨日安倍総理は「議論をしてはならないというのはおかしい」
と発言していましたが、議論をさせようとしないのは
安倍総理自身ではないでしょうか?
情報操作をしようとしているのは安倍総理の方では?

マスコミが偏向しているから、その口を封じたい?
果たして、憲法学者の多くが
安保法制の成立の仕方をおかしいと言っているのが
一体マスコミの仕業でしょうか?

三権分立さえ否定しようとし、法を破り
独善的な国政運営をしようとしている安倍政権は
間違いなのでは、いえ、間違いだと思います
何よりも怖いことは、民主主義の崩壊を狙っている
独裁政治をしたがっている安倍政権です
安倍総理は、総理大臣を独裁者と勘違いしているのではないかと思います
コメント (7)
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秘密保護法 言わねばならないこと 古今亭菊千代(落語家)

2016-05-02 14:41:20 | 平和について
「集団的自衛権」 東京新聞 2015年3月29日 朝刊

    武力で平和守れない

 昔は憲法について考えたことはなかった。二〇〇〇年から国際交流のNGO「ピースボート」の船で世界各地に行くようになり、九条のすごさ、こんなに世界の人から認めてもらっている憲法を日本は持っている、空気みたいに守られていると知った。

 中でも前文と九条は、日本が戦争中にしてきた間違ったこと、嫌な目に遭わせた人へのおわびと、二度とそういうことはしませんという誓いだと思う。

 今では日本人がいろんな国に行っても、日本はちゃんとした国だと、みんな分かっていて守られている。

 にもかかわらず、集団的自衛権の行使を認めるといって、逆に海外の日本人をどんどん危なくしている。すべて安倍(晋三首相)さんのせいだけとは言わないけれど、政府がこの方針を決めた。

 なんでこんなに平気で変われるのか。絶対おかしい。海外の若い人たちは今の日本を見るわけだから、そういう国なんだと思うかもしれない。年を取った人たちは、また日本が元に戻ったと見るかもしれない。

 私は抑止力という言葉も嫌い。抑止力には、相手側はもうひとつ大きな抑止力をもってくる。そのまた大きな抑止力ということにつながり、結局、地球全部がだめになってしまう。武力で平和は守れないと思う。

 九条のおかげで平和に生きてこられた。そのありがたさをいま一度、みんなで考えましょうと言いたい。いつの間にか自分の息子が自衛隊で海外に行って戦争に加わったり、傷ついたり、そんな目に遭ったお母さんが、寄席に来て落語を聴いても笑えるわけがない。戦争になったら笑えない。笑える幸せは平和憲法九条のおかげだということを分かってもらいたい。  
         
<ここんてい・きくちよ> 1956年生まれ。93年に先輩落語家とともに女性で初めて真打ち昇進。「『女の平和』ヒューマンチェーン(人間の鎖)」呼び掛け人の一人。

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憲法九条については、意見が分かれます
私は以前も書きましたが、専守防衛は必要と考えます
そして、憲法九条が守れている中に
日米安保条約があるが故の「守られている」状態
ではないかと考えた時に、
先の投稿のケントギルバートさんの意見もそうですが

一体、平和を守る為には、どうしたらいいかという問題
平和憲法を守れ、という人達と
自分の国は自分で守れ、という考え方と
私は確固たる意見を持っていないので揺れます
正直わからないのです
ですから、両方の意見を載せて行って考えたいと思います

平和を守れ、九条を守れ、ということが
単なるきれいごととして処理されないよう
平和ボケと思われぬようにする為には
どうしたらいいのか、どういう形がより良いのか
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「自称平和運動家」は“平和ボケ” 

2016-04-25 21:18:58 | 平和について
「自称平和運動家」は“平和ボケ” 無責任な発言や行動を軽蔑する
zakzak より
2015.02.25 連載:ニッポンの新常識 ケント・ギルバート

 日本の「自称平和運動家」が皮肉のつもりで、「米国人は戦争が好きだから…」などと言うことがある。完全に「平和ボケ」である。無知と曲解にあきれるしかない。

 彼らが愛してやまない日本国憲法第9条は、強すぎた旧日本軍にGHQ(連合国総司令部)が科した宮刑(きゅうけい=去勢する刑罰)である。後に過ちが修正されて自衛隊が創設されたが、国の規模に比べると人員が少ない。自衛官の知人が1人もいない日本人は多いと思う。

 加えて、日本は軍事に関する教育や報道に偏向がある。だから米国人の方が軍隊や戦争を身近に感じていることは確実だ。

 私の父と伯父は朝鮮戦争時に徴兵され、20代の数年を軍人として過ごした。父が最前線に派遣され、戦死していたら私はこの世に生まれていない。

 私自身は軍隊を経験していないが、18歳の時に徴兵の登録を行った。抽選結果と戦況次第では、1971年に宣教師として初来日する代わりに、兵士としてベトナム戦争に参加していた。

 戦死、あるいは手や足を失って帰還した先輩は何人もいた。ジャングルで戦う自分の姿は想像できなかったが、「もし、抽選で選ばれたら、精いっぱい戦うしかない」と考えていた。

 24歳の時には、沖縄の在日米軍嘉手納基地に半年間住んだ経験がある。義弟は陸軍に入り3年間は沖縄勤務だった。現在も親戚には複数の現役軍人がいる。友人や、その子供が軍人になったケースは数えきれない。

 つまり米国人にとって軍隊とは、家族や友人の集合体なのだ。戦争になれば家族や友人が戦地に赴き、悲惨な体験をしたり、死ぬかもしれない。米国人が戦争を好きになれるはずがない。

 例えば、フランクリン・ルーズベルト大統領は第2次世界大戦への参戦を望んでいた。しかし、米世論はそれを許さなかった。だからこそ彼は日本を執拗に挑発し、真珠湾の先制攻撃へと追い込んだ。米国人も日本人も彼にだまされたのだ。そして今でも、だまされたままの国民が日米双方に多い。

 ところで軍人とは、祖国や国民を守るためなら自分の命を危険にさらす覚悟を持った、尊い存在である。だから米国人は誰もが軍人を尊敬し、感謝する。子供たちは単純にカッコいいと憧れる。

 ところが、日本の「自称平和運動家」には、自衛官や在日米軍軍人への尊敬や感謝がない。自衛隊と在日米軍がなければ、日本に敵意と侵略意思を抱く某国は、明日にも空爆や海岸線侵攻を始めるかもしれない。

 自分たちの生活が軍隊の抑止力で守られている現実を「自称平和運動家」は認めない。彼らの言動が日本を危機にさらし、他国を利する行為だと理解できないのか。いや、それこそが彼らの真の狙いだと疑っている。

 私は「自称平和運動家」の無責任な発言や行動を軽蔑し、激しく非難する。

           

 ■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。80年、法学博士号・経営学修士号を取得し、国際法律事務所に就職。83年、テレビ番組「世界まるごとHOWマッチ」にレギュラー出演し、一躍人気タレントとなる。現在は講演活動や企業経営を行っている。最新刊は『不死鳥の国・ニッポン』(日新報道)。

------------------------------------------------------
4/19分の文にコメントをいただいた方より紹介された
ケントギルバートさんのブログから
元記事を掲載させてただきます

私は常に戦争反対の立場ですが、自国を守るという事には
何をどうしたらいいのかという問題が残ります
戦争をするという行為ではなく、自国を守るためには
どうしたらいいのかという事ですが

それにしても、第二次世界大戦の発端がこんな事だったとは
今もって誰も知らないのではないでしょうか?
まだまだ分からない事ばかりです
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民主主義のルール破壊 「戦える国」に変質 志田陽子

2016-04-19 14:18:45 | 平和について
言わねばならないこと 71 東京新聞 16年04月19日付 朝刊
   ~~~ 9・19を忘れない ~~~

   民主主義のルール破壊  志田陽子

 ナチス・ドイツは戦前、国家の意向に合わない
芸術家の作品を集めて退廃芸術展を開き、
「独国民にふさわしくない作品だ」として
さらしものにした。一九五〇年代に
レッド・パージ(赤狩り)があった米国では、
政府にとって好ましくない価値観を持つ人の名が
集会で取り上げられた。
対象となったのは報道メディアや映画人だった。

 卒業式で国歌斉唱しないと述べた大学の学長が、
文部科学省から「恥ずかしいと」批判される。
政府にとって困ったことを言う報道番組は
与党議員に批判される。やりかたはソフトかもしれないが、
独や米であったことと本質は同じだ。

 国民が真に望む事柄であれば、
現憲法との同一性を破壊しない限度内で憲法を変えることは
憲法自身が認めている。しかし、その前提として、
自由な言論が保障され、ひとりひとりが
自律的な判断をできる環境にあることが必要だ。
言論の自由がない状態で投票が誘導されれば、
それは民主主義とはいえない。

 公権力は圧倒的に強い。しかし、批判が高まれば
選挙を通じて政権はひっくり返る。
これは民主主義のプロセス。時の政権が政権交代を恐れて
批判を封じるのは、自分たちが選ばれていることの
正統性を否定することになる。

 安全保障関連法の成立の仕方を
「クーデターだ」という憲法学者もいる。
立憲的・民主的なプロセスを外した「ルール破壊」が起きたと。
今の言論環境のまま改憲に進むなら、
その延長線になってしまう。
ましてや改憲議論が本格化すると、言論環境は
もっと厳しくなるだろう。
だからこそ、いま言わなければならない。

     
憲法学者 志田陽子 さん
 しだ・ようこ 1961年生まれ。
武蔵野芸術大教授(法学)
表現の自由や著作権法を中心に、法の問題を研究。
   ------------------------------
以上、今朝の新聞記事からです
戦後70年を過ぎ、あれだけ戦争を拒否していた日本が
そして、言論の自由はもはや当たり前のものと
なっていたはずなのに、あれよと言う間に、
言論統制の話が出てくることに
まるで夢を見ているような気がします
これが民主主義国家ですかね?
現憲法はアメリカからの押し付けで、
日本が作ったものではないから改憲しようって?
日本が作ったらどんな憲法になっていたのですかね?

安倍総理は、自身が敬愛する祖父の
岸首相でも言わなかったようなことを平然と言う
もう、無茶苦茶でんがな、という気しかしません
安倍首相は「独裁者」の姿勢です
日本には民主主義は根付かないのかもしれない

日本人の体質そのものが、軍隊主義なのではないかとさえ思います
柔道界・相撲界等のあらゆる体罰、暴力体質
部活による教師からの殴打に起因する生徒の自殺
自衛隊内での虐め自殺、
その他もろもろの体罰主義、これらは
軍隊におけるそれと性質は同じです
だから、安倍首相の独裁感覚にも緩いのではないのかと思います
国民の中に、そういうものがある限り民主主義は根付かない
日本人って、そういう民族なのでしょうか?
コメント (8)
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「平和の俳句」 まとめてご紹介 3月26日~3月31日

2016-04-04 13:10:02 | 平和について
「平和の俳句一覧」 中日新聞からです



~~~~~~~~~~~~~~~~~
     3月26日

今現(げん)に九条貫く天皇あり


 斎藤信子(66) 横浜市中区

 <金子兜太>潔い句だ。作者の気持ちの込め方も、その対象の天皇のお姿も言動も、まことに潔い。今次大戦を深く悔いて、平和を願う天皇皇后。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
     3月27日

我々は丸裸だった過去がある

 稲本八重子(80) 愛知県江南市

 <金子兜太>作者は「戦争と伊セ湾台風でございます」と添え書き。諧謔(かいぎゃく)の味。
 <いとうせいこう>八十歳女性の、骨太な一句。その過去を忘れることなかれとの強い言葉だ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
     3月28日

下萌(したもえ)がもちあげている平和です


 進藤ユミコ(67) 埼玉県狭山市

 <いとうせいこう>凍(い)てついた土を盛り上げて、春を示すのは下から下から生え出(い)ずる小さな草の力。平和はひとにぎりの人々が作るものではない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
     3月29日

日の丸の和を的とする弓始め


松上(まつうえ)孝(75) 三重県亀山市

 <金子兜太>日の丸の和を的とは含蓄あり。元日、和を狙って始まる。
 <黛まどか>寒気の中、日の丸と弦音が印象的で、作者の平和への覚悟が窺(うかが)える。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
    3月30日

戦後という時いとおしむいとおしむ


 手塚立夫(たつお)(69) 千葉県八街(やちまた)市

 <いとうせいこう>何度もなでさするように、この時を大切にする。壊されぬように。
 <金子兜太>戦後七十一年。平和の恩寵(おんちょう)を山と頂いてきた。二度と戦争なぞあるな。
~~~~~~~~~~~~~~~~
    3月31日

学童の疎開の空にさくら咲き


 林美佐保(みさほ)(82) 東京都大田区

 <黛まどか>親から離れ学童疎開でやってきた地にも春が来た。空を埋めるように咲き始めた桜は、子供たちの寂しい心を埋めてくれたに違いない。
--------------------------------------------------------
又まとめて掲載しました

一番上の句ですが、選者の金子兜太さんの言葉
「悔いて」について・・
--------------------------
今現(げん)に九条貫く天皇あり

 <金子兜太>潔い句だ。作者の気持ちの込め方も、その対象の天皇のお姿も言動も、まことに潔い。今次大戦を深く悔いて、平和を願う天皇皇后。
--------------------------
昭和天皇の政治責任について、私は書いた事があります

金子兜太さんの言葉が何を意味するのかは
正確にはわからないのですが、「悔いる」という意味は何なのか?
始めたくはなかった戦争を、軍部が始めた
ネットやテレビなどから得た色々な話によると
軍人の中にも、又天皇をはじめとする様々な人々の
努力にも拘らず、戦争へと走っていく力を止める事が出来なかった
そして、それらの背景には「騙されて」「扇動された」
多くの一般の人達の後押しの感情があった

天皇陛下は「立憲君主」であって、「専制君主」ではない
そう聞きました
私は色々な知識はないままに、わかることとして
天皇の名の下に戦争を始め、天皇を利用して
国民に戦争の正義を謳った者達がいる、そう思っています
「物言えぬ天皇」という立場
しかも、国民の天皇に対する気持ちを利用して
戦争を正義にした者達の、天皇は犠牲者だと思えます

ですので、天皇が「悔いる」という意味がわかりません
最初から戦争を反対し、戦争にならないよう願った天皇が
何を悔いるかと言ったら「戦争を止められなかった」ことしかありません
ですが、軍部の暴走を誰が止められたのでしょうか?
軍部の中でさえ、戦争を止めようと努力した人達が多くいたそうです
ある意味、日本人も怖い人種だと思っています

隣国の韓国や中国は、今も尚
そういう日本を恐れているとの話も聞きます
確かに・・神風特攻隊の精神は怖いです
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「平和の俳句」 まとめてご紹介です

2016-04-01 16:12:01 | 平和について
「平和の俳句」を毎日書くことができませんでしたので
まとめて掲載させていただきます 
   
    

「平和の俳句一覧」 中日新聞からです
↑の各々の俳句をクリックすると、選者の評と共に出てきます
~~~~~~~~~~~~~~~~~
     3月20日

置炬燵(おきごたつ)戦死の父の額の下


  高橋弘光(77) 川崎市

 <黛まどか>戦死した父の記憶は朧(おぼろ)げだが、 
       家族が集う居間でいつも遺影が見守ってくれている。
       炬燵を囲む家族が増える幸せを感謝する作者。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
     3月21日

戦よあるな空地(あきち)に土手につくしんぼ


  高橋政雄(68) 埼玉県川口市

 <金子兜太>平和だからこそ春の大地に土筆(つくし)が生える。
       土筆よ平和よありがとう。
 <黛まどか>いざ戦になれば、空地も土手も焦土と化す。
       「つくしんぼ」は平和の象徴。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
     3月22日

蚤(のみ)を取る猿はゆっくり平和なり


奥山和子(61) 三重県大紀町

 <金子兜太>  「ゆっくり」なものなり「平和」は。国会審議を焦るときは危ない。
 <いとうせいこう>それはコミュニケーションである。親子の兄弟の夫婦の。その時間。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
     3月23日
壕(ごう)を出てこの世のあくび草いきれ


  広瀬昭和(のりかず)(76) 愛知県みよし市

 <いとうせいこう>蛙(かえる)も蛇もあるいは私たちも、こうして平和を謳歌(おうか)したいのだ。
 <黛まどか>無事壕を出た作者を抱き留めたのは草いきれ。命の実感。
 <金子兜太>戦争のときの防空壕の暑苦しさ辛(つら)さ。二度とあんな思いはしたくない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
     3月24日

ひとひらの平和の俳句花吹雪


 新倉(にいくら)泰雄(64) 神奈川県横須賀市

 <黛まどか>平和を讃(たた)える一句一句はやがて美しい花吹雪に。本企画への挨拶(あいさつ)句。
 <金子兜太>「ひとひら」から「花吹雪」へと詠んだ例はあるが、
       この句は時代状況に反応し、成功している。
~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
     3月25日

愛した人の幻を見たデモの列


  田中絢子(あやこ)(75) 愛知県春日井市

 <いとうせいこう>かつての誰かか、今の子供だろうか。目指す未来の中におぼろに。
 <金子兜太>平和を願うデモにいて、六〇年安保闘争で一緒の愛人を思う。平和よ。
   
--------------------------------------------------
3月25日までの分を掲載しました
色々な視点からの平和への思い
立場や年齢や環境など、様々な違いが出ていて興味深く思われます
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平和の俳句 16/03/19 分

2016-03-20 01:59:48 | 平和について
日付けが変わってしまいましたが

《平和の俳句》

壊れるのが戦争って言うんだよ

桜井 蒼(あお) (3) 愛知県


< いとうせいこう> 三歳児が喝破した戦争の本質。
創られるのではなく破壊される彼らの未来。

< 金子兜太 > 「壊すのが」と言い換えたい。
口語俳句の佳(よ)さが下五句にある。




------------------------------------------------
戦争とは攻撃と破壊と殺戮ですね。
昨夜観たテレビでは、古舘さんのレポートを交えた番組でしたが
ナチのホロコースト
骨と皮に痩せ細った裸体の人々の生きた姿
続く死体がトラックの荷台に投げ込まれる様子

今まではタブーとされてきた映像の数々を
今は放映します
何故ならば、そこまでの悲惨な映像を流さないと
本当の戦争の悲惨さが
肌身に沁みてはこないのではないかという危惧
そんな放送する側の心を感じます
最近、戦争の悲惨な死体の映像を見る機会が多くなったように思います
伝えなければならない真実を、
たとえそれがいかに衝撃的なものであろうとも
写していかねばならないのが使命と
そんな思いが伝わってきます
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「平和の俳句」を毎日書こうかと

2016-03-18 11:20:31 | 平和について
   
   戦後71年      平和の俳句

昨日ご紹介した東京新聞掲載「平和の俳句」を
続けて書いて行こうかな、と思っています

16/03/18(金)

    川底の貝にも光射(さ)す平和    
             若林雅美(81) 愛知県


選者
<黛まどか> 戦犯を扱った映画を本家取りして
      深い主題を提示している
<いとうせいこう>
      静かに底に生きる貝にまでも恵みがもたらされる。
      戦乱では無視される者へも。

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黛まどかさんはゲスト選者だそうです
「戦犯を扱った映画」とは、
1958年 フランキー堺主演のテレビドラマ
「私は貝になりたい」
最近では、2008年の中居正広主演の映画があります
その他幾つか作製されたそうで
所ジョージさん主演のもあったそうです

私は昔一度、テレビでフランキー堺さん主演のものを
観た記憶はあるのですが、あまりに悲惨で
悲しい、辛い思いをしたという記憶しかありません
正直、二度と観たくないです
戦争がどんなに理不尽なものであるかということについて
このような個人の物語が、それをはっきりと映し出しています

戦争とは、ただの殺し合いでしかありません
人を一人殺せば殺人罪の罪に問われます
ところが戦争とは、人を殺せば手柄になる
これは集団殺人の奨励でしかありません
どんな理由をつけようと、どんなに正当化しようとしても
戦争とは「人殺しの奨励」という事実に変わりはありません
国家が人殺しを勧めるのが戦争です
それだけは間違いのない事実なのです
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「平和の俳句」戦後71年 東京新聞 16/03/17 朝刊より

2016-03-17 14:32:31 | 平和について
東京新聞には朝刊一面の左上に「平和の俳句」という記事が
毎日掲載されています 
         
これは、選者が金子兜太さん(1919年(大正8年)9月23日 生まれ)
つまり、現在96才、今年97才になられる俳人
そして、もう一人の選者は いとうせいこうさん(1961年3月19日 54歳)

「平和の俳句」
  とは?
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 みなさんはどんなときに平和を感じますか? 戦後70年の2015年1月1日から1日1句を朝刊1面に掲載してきた「平和の俳句」、2016年もやります。レギュラー選者は現代俳句の第一人者の金子兜太さん(96)と、作家のいとうせいこうさん(54)。おふたりのほか、3カ月に1回、ゲスト選者が登場します。第1回のゲストは俳人の黛まどかさん(53)で、3月に掲載される句の選考に当たりました。

 「平和の俳句」には、決まりはありません。一行の「詩」になっていれば、少しくらい575を逸脱してもかまいませんし、季語がなくても大丈夫。ひと仕事終えて体を伸ばす瞬間、湯気を上げるご飯を前にしたとき、あなたが笑ったとき。そのときの優しい気持ちだって「平和の俳句」になります。大人もこどもも、どなたでもどうぞ。大胆な発想で、わたしたちをドキドキさせてください。戦後70年が71年、80年、100年、永遠へと続くよう、ささやかな願いを込めた、この「軽やかな平和運動」に皆さんも参加してみませんか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日の俳句をご紹介します

反戦のデモかと見ゆる霜柱  
大井公夫(69) 岐阜県

<金子兜太> 景の見立てに俳諧の味。
デモの人たちの歯を剥(む)いて怒っている顔

<いとうせいこう> 小さな霜が、
しかしひとつの方向に顔を向けてびっしりと立つ。真冬でも。

確か私の記憶では、自由に市民から作られた俳句などが
戦争・平和などに関する記述があったために
公民館、つまり公の場での掲載を取り消された
そんな事が何度か続いた後に、そのことに反対する姿勢として
始めたられたような気がします

「9条俳句」金子兜太さんインタビュー 掲載拒否は「言葉狩り」

掲載拒否「今も納得できぬ」作者女性 「九条俳句」
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「戦える国」に変質 言わねばならないこと きたやま おさむ(北山修)

2016-02-24 02:21:47 | 平和について
「熟考せず決断 危うい」 東京新聞 2016年2月19日 朝刊

 特定秘密保護法や安全保障関連法の成立をめぐる
慌ただしさを見ていると、安倍政権はぱっと決断しないと
物事が解決しないという強迫観念を抱いているように感じる。
潔さを尊ぶ日本の精神を表すかのようだが、どっちつかずのまま
決断しない中途半端こそが大事だと強調したい。

 私たちは戦後七十年間、さまざまに評価が分かれる
憲法九条の線上で、日本的な平和を築いてきた。
それを象徴する存在が自衛隊だ。
「戦力」と位置付けなかったのは、私たちに戦争中の反省や
罪悪感が記憶として残っているからだ。

 湾岸戦争後には「カネだけ出して何もしない」と
他国に批判された。だが、日本は同じ立場を貫いてきた。
そんなに「未熟な状態」なのか。弱い者ほど外部の目で
自分を評価する。共同体から外されても、内なる孤独に
強くならないといけない。

 安倍晋三首相は今、国際的な脅威を訴え
「大変だぞ、どうするんだ」という問いを突きつけてきている。
問題は山積みしているし、片付けていかねばならない。
だが、良いアイデアが浮かぶまでには時間がかかるし、
一生懸命考えても答えが出ないこともある。

 熟考せず、決断ばかり優先すれば、その場の空気に流されかねない。
東京電力福島第一原発事故にしても、何もなかったかのように
他の原発は再稼働している。本当に正しいのか。
国がとる態度は、国民一人一人の意思の総和であるべきだ。
国の意思を優先させるような論理には反対だ。

 かつて「戦争を知らない子供たち」という曲の作詞を手掛け
「私に残っているのは涙をこらえて歌うことだけさ」と書いた。
有事になれば「歌っている場合か」という声にかき消されるだろう。
それでも、小さな声で歌い続けていたい。



精神科医・作詞家 きたやま おさむさん
1946年生まれ。 60年代後半に人気を博した
ザ・フォーククルセダーズの元メンバー。
解散後は医師として活動。
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以上が新聞記事からです

「戦争を知らない子供たち」Wikより


「戦争を知らない子供たち」 歌詞

 戦争が終わって 僕等は生れた
 戦争を知らずに 僕等は育った
 おとなになって 歩き始める
 平和の歌を くちずさみながら
 僕等の名前を 覚えてほしい
 戦争を知らない 子供たちさ

 若すぎるからと 許されないなら
 髪の毛が長いと 許されないなら
 今の私に 残っているのは
 涙をこらえて 歌うことだけさ
 僕等の名前を 覚えてほしい
 戦争を知らない 子供たちさ

 青空が好きで 花びらが好きで
 いつでも笑顔の すてきな人なら
 誰でも一緒に 歩いてゆこうよ
 きれいな夕日が 輝く小道を
 僕等の名前を 覚えてほしい
 戦争を知らない 子供たちさ
 戦争を知らない 子供たちさ
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「迫る危機に気付いて」東京新聞より 栗田禎子さん 

2015-12-10 11:45:16 | 平和について
東京新聞 12月7日付朝刊より
ここから本文です
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【言わねばならないこと】
(60)迫る危機に気付いて 
中東現代史家・栗田禎子氏 2015年12月7日



 パリの同時多発テロは、中東の問題と思われていた危機が欧州内部に持ち込まれ、内在化されてしまっていることを示した。世界中の危機が連関しつつある。いつ、どこで戦争が起きてもおかしくないと、誰もが実感しているのではないか。

 恐ろしいことに日本はこのタイミングで、戦後七十年、守ってきた平和憲法を形骸化させ、立憲主義や民主主義に反する形で、安全保障関連法を成立させた。米国と欧州連合(EU)、オーストラリアが軍事介入を手伝い合う「集団的帝国主義」に、進んで関わっていこうとしているとしか思えない。

 現在の中東の混乱は、多分に先進諸国の関与によって引き起こされた。シリアで独裁政権への民主化要求が内戦化した背景には、欧米の関与がある。反欧米のアサド政権に対抗して、イスラム主義勢力の成長を黙認したからだ。

 過激派組織「イスラム国」(IS)はアメリカ主導のイラク戦争、占領がもたらした矛盾の落とし子でもある。パリの罪のない市民は全くの犠牲者だが、先進諸国の政府の責任は冷静に判断する必要がある。

 それどころか、パリの事件を契機に競ってシリアへの空爆を本格化する姿勢は「懲りない」と言わざるを得ない。シリアへの介入を一気に加速化させるために利用しているようにさえ見える。

 「わが国の存立が脅かされる」ときに、他国を武力で守る集団的自衛権の行使を認める安保法について、安倍晋三首相は当初、中東ホルムズ海峡での戦時の機雷掃海を代表例に挙げた。

 今後、ISの暗躍がさらに深刻化した場合、この法律は日本の軍事介入を可能にするだろう。国民は危険が差し迫っていることに気づいてほしい。

 <くりた・よしこ> 1960年、東京都生まれ。千葉大文学部教授。著書に「中東革命のゆくえ」など。日本中東学会の前会長。
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平和ボケの私達日本人には、本当の意味の世界情勢が
全くと言っていいほど、肌身に感じられないような気がします
私がそうです
実際危機意識はあるものの、今までの、このような世界(戦争)が
再び訪れるだろうという危機感は、ついこの間までありませんでした
戦争・紛争は全て「よその国の出来事」でしかありませんでした
まさか、再び「戦争」の二文字を今この世の中に口にする事があるなんて

ですが、戦後70年を経て、そろそろ戦争の災禍を忘れてしまったのでは?
不戦の誓いは、己の国だけでは出来ないと?

私が思うにはスイスのような永世中立国が望ましいのではないかと
ですが、その為には国民がどれだけの我慢や犠牲を
自らに強いて行かなければ成り立たないことであるとかは思います

この間クイズ番組で見ましたが、
「新しい小麦」だったでしょうか?
それを何かの時の備蓄に回し、古い小麦を?皆で食するのだと
そして、徴兵制もあるそうです
自分たちが自分たちを守り、そして戦争をしない国
これが、本当の意味の平和国家なのでしょうか?
私は詳しい知識は持ちませんが、
ですが、不戦を誓うには代償は必ずあると思います
自分たちだけが楽をして平和など得られないのではないかと
難しい問題です
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