からくの一人遊び

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Liam Gallagher - For What It's Worth (Live At Air Studios)

2018-10-25 | 音楽
Liam Gallagher - For What It's Worth (Live At Air Studios)



ふたつの手の思い出 森山良子 1967



Joan Baez ~ Donna, Donna



ふざけるんじゃねえよ / 頭脳警察





森山良子さんは、「涙そうそう」、「さとうきび畑」、が有名ですが、歌手としてもっとも歌唱力も声の透明度も素晴らしかったのはやはりこの頃なのではないかと思っています。

LPは次兄が持っていて、これもまた兄の目を盗んで聴いていたのですが、少しだけレコード針を落とすタイミングを間違えて傷をつけてしまい、こっぴどく怒られました。


・・・・まだ小さかったので、何もそんなに怒らなくてもと思ったのですが、思い返してみると当時はそれほどレコードというものは、青年たちにとって宝物のような存在だったのですよね。




「ふざけんじゃねえよ」は衝撃的な曲でした。

ちゃんと聴いたのは、1980年前後でしょうか?

頭脳警察は中学生のころからその存在は知っていたのですが、そのステージの過激さや、曲が発禁になったり左翼的行動であったりで活動中は聴くのを避けていました。

初めて聴いたのはNHKのサウンドストリートというラジオの音楽番組。DJは音楽評論家の渋谷陽一氏でそこで流れる曲は彼の独善的な好みによって決められていました。

そのころはまだ日本のロックについて懐疑的なところがあって、一部の日本語ロックを除いて洋楽中心だった私ですが、これにはぶっ飛びました。

そして後悔・・・、いっぱしのロック小僧を気取っていた私は何故活動中に聴かなかったのだろうと・・・・。


そしてそのすぐ後に、評論家の吉見佑子さんがRCサクセションを大々的に新聞の文化芸能コーナーに紹介、またも私はショックを受けることになったのでした・・・・。



ところで、若者はやはり革新的、刺激的なものに影響されるようで、学生の頃私も少し左翼思想なるものに傾倒しかけたのですが、吉本隆明の「共同幻想論」(だと思う)を読んでみて余りの難解さにお手上げになり左翼なり右翼なりそういう思想にかかわりあうのはやめました。

で、最近若者の多くが右翼思想に染まってきているようなのですが、その言動、行動は思想云々を抜きにすれば昔の左翼そのもので、いつのまにそうなってしまったのだろうかと、首を捻るばかりなのです。

そもそも右にしても左にしても、社会経済においての国家構築論「さて国家をどのように構築していけば国民に対する適正な利益分配を果たせるのか、国民が安定して生活できるのか」ということで、ともに最終的に国を良くしよう国民を幸福にしようという目的に向かっていたはずで、それが現代の日本ではなぜリベラル派が反日で売国奴ともまったく社会政策などと関係ないことを激しく言われ、保守であるはずの右の人たちが憲法の改正を目指したり、いまだかつてないほど次々と必要のないと思われる、いや無謀だとも思える政策までも強制的に実行したりするのでしょうか?

・・・・不思議ですよね。

やはり、社会を取り巻く「欲」の渦というものがそうさせてしまうのでしょう。

理想に向かっていたはずが、渦に巻き込まれて方向性を見失ってしまっているのではないかと思います。


それともうひとつ、今一度ゆっくりと国家にとっての正義とは何なのかを考える時期に来たような気が私はします。

残念なことに、今の正義は非常に狭量で真っ直ぐな、それ故危険な正義ですから・・・。
コメント
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