井上堯之&宇崎竜童 時は流れて
10-FEET 蜃気楼 歌詞あり
Love Letter(1995) - Sweet Memories オリビア・ウォン・・・、だと。
これ、動画はLove Letterじゃなく、「白線流し」だよね。(^_^;)
Stand By Me - Oasis (Acoustic by the Pool, 1997)
(-。-)y-゜゜゜昔書いたやつ・・・。
☟
気の利かない男のお話
「ねえ、化粧品買っていい?」
カミさんが珍しく私に猫なで声で、言ってきた。
「いいんじゃない」
私は何を今さらと思ったので適当な返事を返したところ、それが気に入らなかったらしく、一転、膨れっ面になってしまった。
「ねえ、そんなのどうでもいいと思っているんでしょう?」
「いや、そんなことは」
「嘘!顔に書いてある」
「いや、書いてあると言われても・・・」
「大体あなたって普段からそうよね。気が利きゃしない、こういう時は嘘でも”君がきれいになるのだったらいいよ”とかいうべきなのよ」
「俺が気が利かないって知っているだろ!それにそういうことは男は恥ずかしくて言えないものなのだよ」
私がそう反論すると彼女は膨れっ面をなおも大きく二倍に膨らませた。
「ふーくん(次男のあだ名)とはえらい違いよね」
「えらい違い?ふーとどこがどう違うんだよ」
「大学に合格が決まった日にね、私がこれで食事代が浮くって言ったの。で、彼はなんて返したと思う?」
「・・・学費にでも回せって言ったんだろう」
「ううん、彼は”母さんの化粧品代にでも回してきれいになれよ”って言ってくれたのよ」
「・・・・・・」
「どう?偉いわよねえ、あなただったら100年たっても言えない言葉ね」
私ははっきり言って、次男はよけいなことを言ってくれたなと思った。
大体、奨学金を受けるとは言え毎月いくらかは送金しにゃならんのだ、金が余るはずがない。・・・アホだ、こいつ。
私は男は無口であるのが一番だと思っている。普段は無口でも、ここぞというときに優しく態度で示してやればいい。
次男のような”気の利いた言葉”など必要ないのだ。
そうだよね、高倉の健さん。
「優しいわよねえ、あのこは・・・・」
カミさんはその時のことを思い出したらしくうっとり(?)した顔で空を見ている。
私はその顔を見て、なんだか段々悔しくなってきたのだった。そして悔しくなってついこう茶化してしまった。
「そりゃ、あれだ。・・そうそう、君の顔みて”皺が多いなあ”って気の毒になったんだ」
その瞬間カミさんの大大大の二倍の膨れっ面は大爆発してしまった。
まわし蹴り一発!!
私は寸でのところでかわした。
「ふん!」
彼女は私の顔に唾でも吐きかけるような態度で自分の顔を近づけ睨みつけると、次にはマッハ15のスピードで半回転し、ふんとその場をどんどんと足を鳴らして離れていってしまった。
後に残った私は後悔した。後悔してまたこうも思ったのだった。
ほらね、だから俺に気の利いた言葉を要求するなっての。やっぱり男は無口が一番!これに尽きる。
10-FEET 蜃気楼 歌詞あり
Love Letter(1995) - Sweet Memories オリビア・ウォン・・・、だと。
これ、動画はLove Letterじゃなく、「白線流し」だよね。(^_^;)
Stand By Me - Oasis (Acoustic by the Pool, 1997)
(-。-)y-゜゜゜昔書いたやつ・・・。
☟
気の利かない男のお話
「ねえ、化粧品買っていい?」
カミさんが珍しく私に猫なで声で、言ってきた。
「いいんじゃない」
私は何を今さらと思ったので適当な返事を返したところ、それが気に入らなかったらしく、一転、膨れっ面になってしまった。
「ねえ、そんなのどうでもいいと思っているんでしょう?」
「いや、そんなことは」
「嘘!顔に書いてある」
「いや、書いてあると言われても・・・」
「大体あなたって普段からそうよね。気が利きゃしない、こういう時は嘘でも”君がきれいになるのだったらいいよ”とかいうべきなのよ」
「俺が気が利かないって知っているだろ!それにそういうことは男は恥ずかしくて言えないものなのだよ」
私がそう反論すると彼女は膨れっ面をなおも大きく二倍に膨らませた。
「ふーくん(次男のあだ名)とはえらい違いよね」
「えらい違い?ふーとどこがどう違うんだよ」
「大学に合格が決まった日にね、私がこれで食事代が浮くって言ったの。で、彼はなんて返したと思う?」
「・・・学費にでも回せって言ったんだろう」
「ううん、彼は”母さんの化粧品代にでも回してきれいになれよ”って言ってくれたのよ」
「・・・・・・」
「どう?偉いわよねえ、あなただったら100年たっても言えない言葉ね」
私ははっきり言って、次男はよけいなことを言ってくれたなと思った。
大体、奨学金を受けるとは言え毎月いくらかは送金しにゃならんのだ、金が余るはずがない。・・・アホだ、こいつ。
私は男は無口であるのが一番だと思っている。普段は無口でも、ここぞというときに優しく態度で示してやればいい。
次男のような”気の利いた言葉”など必要ないのだ。
そうだよね、高倉の健さん。
「優しいわよねえ、あのこは・・・・」
カミさんはその時のことを思い出したらしくうっとり(?)した顔で空を見ている。
私はその顔を見て、なんだか段々悔しくなってきたのだった。そして悔しくなってついこう茶化してしまった。
「そりゃ、あれだ。・・そうそう、君の顔みて”皺が多いなあ”って気の毒になったんだ」
その瞬間カミさんの大大大の二倍の膨れっ面は大爆発してしまった。
まわし蹴り一発!!
私は寸でのところでかわした。
「ふん!」
彼女は私の顔に唾でも吐きかけるような態度で自分の顔を近づけ睨みつけると、次にはマッハ15のスピードで半回転し、ふんとその場をどんどんと足を鳴らして離れていってしまった。
後に残った私は後悔した。後悔してまたこうも思ったのだった。
ほらね、だから俺に気の利いた言葉を要求するなっての。やっぱり男は無口が一番!これに尽きる。