The Sundays - Here's Where The Story Ends (Official Video)
たま Girl
pikapikahikaru pv アナム&マキ
Eagles - Hotel California
イーグルスの素晴らしさは、全員が演奏のプロフェッショナルで全員が歌を歌えて、しかも曲を作れるといったところだろう。
そういった意味に限ってはビートルズに近いバンドと言えるのかもしれない。
でも、そういった特性も1980年代のクィーンの覚醒によって薄れていった面もあったのかもしれないと、今では思うこともあるのだ。
勿論、どのバンドも根本的なところはまったく違うから、それだけじゃないのだけれどね。
ただ、「万能性」といったところに焦点を当てればそうではないかと考えるのである。
昔書いたやつです。再掲。
私には友人が6人いる。
6人っていうと、えっ?それだけ、と思う人がいるかもしれないが、それだけで十分である。
最近の若い人たちは携帯に何百件も登録し、そのうち100人が友達てな感覚らしいが、その辺は価値観の違いだろう。
私は、100人もの人たちとは付き合い切れないし、リアルで付き合えないかぎり友人とは思えない。
それはともかく。
私には6人の友人がいる。
そのうち3人とは小・中・高と一緒である。
そしてまたそのうち1人とは部活まで一緒であった。
彼の名はNくんと言う。
そのNくんはどういった人物かっていうと、完璧な人間である。
いや、私の理想の人物像と言った方がいいかな?
身長は180㎝、高からず低からず、それにスタイルもいい。
私のように、ジーンズの裾を切ることなく既成のジーンズを難なく着こなせる。
勿論、西島秀俊似のイケメンで、頭脳も明晰である。
性格も温和だし、名門大学出身で現在日本を代表する大企業の統括マネージャーを務めている。
向かうこと敵なしである。
そんな彼でもただ一つ抜けていることがある。
それは今もって独身だということだ。
上記のような人間なのだからモテないはずがない。
実際、高校時代の彼のモテぶりも知っている。社会人になってからの武勇伝といったら、両手両足の指だけでは足りないだろう。
50を過ぎてもなお、若々しく、相変わらずモテているようだ。
なのに、独身。
別に独身主義者を気取っているわけではない。
過去に結婚を意識した女性も何人もいた。
でもみんな、半年と続かなかった。
かの女性たちは、不思議なことに半年も経つと、まるで飽きた玩具のように彼を捨てていくのである。
先日も、居酒屋でNくんとさし飲んでいたところ、そんな話になった。
「俺、結婚意識している女がいるんだ」とNくん。
「へー、そりゃ良かった。で、いくつなの?その女性って・・・」
「32」
「おー、そりゃまた若い娘と・・・」
「うん」
「でも、お前付き合うのも早いけど、駄目になるのも早いからな、気をつけろよ」
「そこなんだ」
「ん?」
「付き合って半年、最近彼女、妙によそよそしいんだよね」
「まさか・・・」
「そう、そのまさか。また駄目になる予感がするんだ」
「・・・・・」
「食事に誘っても妙に煮え切らない。その日は用事があるの、とか家に帰るのが遅くなるのはちょっと・・、とか」
「・・・・・」
「俺のどこが悪いんだろうな。最初は向うからすり寄ってきてさ、これはいけるぞって思って付き合っていくとさ、半年も経ったころに突然”さよなら”って言われる」
Nくんはすでに酔っていた。いつもは沈着冷静な彼も相当まいっていたのだ。
そして、「なあ、どうしてなんだ。答えてくれよ」そう問われて私は返答に窮した。
私はどうしたものかと思案し、そしてその場をごまかすためとりあえず「まあまあ」とお銚子を一本つまみ上げ、酒を彼のコップになみなみと注いだ。
「ん?」
彼は一瞬嫌な顔をしたが、かまわずにコップに口をつけ、一気に飲み干してしまった。
「おい、いくらなんでも一気はまずい」
しまったと思ったが遅かった。彼は次の酌を私に要求し、仕方なく私がコップ三分の一ほど注ぐと「少ない」と言いつつそれも一気に飲み干してしまった。
それから、追加でお銚子を6本ほど頼んだだろうか、それも急ピッチで4本ほど飲み干し、やがて眠気に襲われたのか、彼は「眠い」と言い出し、テーブルに突っ伏してしまった。
彼の寝息が聞こえた。
完全に寝てしまった。
完璧な人間だと思っていたけど、少しばかり修正する必要があるな・・・・
そう思いながら、つまみのじゃがバタを口にほうばっていると、彼が何かを繰り返し言っているのに気が付いた。
「ん?寝言か?」
私は彼の言っていることが分からなかったので、耳をそばだて恐る恐る「おい、なんだ」と小声で尋ねた。
・・・・・・ママ・・助けて・・・
今度ははっきりとそう聞こえた。
助けて?いや、ママって言ったな。ママって自分の母親のこと?
私は彼が母親のことをどう呼んでいるかは知らなかった。
Nくんがママだって?
似合わない。
っていうか、もし女性と二人で寝ているときにその寝言を口にしてしまったら?
マザコンだと思い、恐らく女性の方は相当引いてしまうだろう。
彼が半年ともたないのはこれが原因なのかも。
私は一瞬にしてそう推理し、でもどうすることもできない事実に気付いた。
だって寝言なんだから、防ぎようがないじゃないか。
私は彼の方を見て、ため息をついた。
そのあとの私の記憶は定かではない。
何故なら私も残った2本のお銚子を飲み干し、酔いつぶれてしまったからだ。
気が付いたら、Nくんと二人、私の部屋で一緒に寝ていた。
Nくんはムックと起き上がると「ヤバい、会社に遅れる!」と言ってそそくさと支度をし、「じゃあな、また飲もう」と出て行ってしまった。
結局いまになっても彼に事実を伝えたのかどうか分からない。
彼が、それを知っていたのかも分からない。
さらに、先日のことは考えすぎだ、たまたまだという思いもある。
今はただ、Nくんの行く末を案じてやることだけが私のできることだ。
・・・・Nくん頑張れよ。
私は彼の家方向に手を合わせるのみである。
・・・今、こうして読んでみると、4年ほど前これを読んでいただいた方々には顔を向けられない思いで一杯だ。
まず、年齢の設定がおかしい。実際は40代の頃のことだ。
そして、かなり話を盛りすぎている。
私は半分小説、半分エッセイみたいな感覚で書いたのだが今読んでみると全て事実だと誤認しかねないかも、と感じた。
申し訳ありませんでした。<(_ _)>
ただ、この後Nくんは十歳くらい下の黒木瞳似の美人を突然連れてきて、籍を入れたんだと紹介してくれました。
今も仲睦まじい夫婦ですよ。彼らは。
これはホントです。信じて。( ;∀;)
たま Girl
pikapikahikaru pv アナム&マキ
Eagles - Hotel California
イーグルスの素晴らしさは、全員が演奏のプロフェッショナルで全員が歌を歌えて、しかも曲を作れるといったところだろう。
そういった意味に限ってはビートルズに近いバンドと言えるのかもしれない。
でも、そういった特性も1980年代のクィーンの覚醒によって薄れていった面もあったのかもしれないと、今では思うこともあるのだ。
勿論、どのバンドも根本的なところはまったく違うから、それだけじゃないのだけれどね。
ただ、「万能性」といったところに焦点を当てればそうではないかと考えるのである。
昔書いたやつです。再掲。
私には友人が6人いる。
6人っていうと、えっ?それだけ、と思う人がいるかもしれないが、それだけで十分である。
最近の若い人たちは携帯に何百件も登録し、そのうち100人が友達てな感覚らしいが、その辺は価値観の違いだろう。
私は、100人もの人たちとは付き合い切れないし、リアルで付き合えないかぎり友人とは思えない。
それはともかく。
私には6人の友人がいる。
そのうち3人とは小・中・高と一緒である。
そしてまたそのうち1人とは部活まで一緒であった。
彼の名はNくんと言う。
そのNくんはどういった人物かっていうと、完璧な人間である。
いや、私の理想の人物像と言った方がいいかな?
身長は180㎝、高からず低からず、それにスタイルもいい。
私のように、ジーンズの裾を切ることなく既成のジーンズを難なく着こなせる。
勿論、西島秀俊似のイケメンで、頭脳も明晰である。
性格も温和だし、名門大学出身で現在日本を代表する大企業の統括マネージャーを務めている。
向かうこと敵なしである。
そんな彼でもただ一つ抜けていることがある。
それは今もって独身だということだ。
上記のような人間なのだからモテないはずがない。
実際、高校時代の彼のモテぶりも知っている。社会人になってからの武勇伝といったら、両手両足の指だけでは足りないだろう。
50を過ぎてもなお、若々しく、相変わらずモテているようだ。
なのに、独身。
別に独身主義者を気取っているわけではない。
過去に結婚を意識した女性も何人もいた。
でもみんな、半年と続かなかった。
かの女性たちは、不思議なことに半年も経つと、まるで飽きた玩具のように彼を捨てていくのである。
先日も、居酒屋でNくんとさし飲んでいたところ、そんな話になった。
「俺、結婚意識している女がいるんだ」とNくん。
「へー、そりゃ良かった。で、いくつなの?その女性って・・・」
「32」
「おー、そりゃまた若い娘と・・・」
「うん」
「でも、お前付き合うのも早いけど、駄目になるのも早いからな、気をつけろよ」
「そこなんだ」
「ん?」
「付き合って半年、最近彼女、妙によそよそしいんだよね」
「まさか・・・」
「そう、そのまさか。また駄目になる予感がするんだ」
「・・・・・」
「食事に誘っても妙に煮え切らない。その日は用事があるの、とか家に帰るのが遅くなるのはちょっと・・、とか」
「・・・・・」
「俺のどこが悪いんだろうな。最初は向うからすり寄ってきてさ、これはいけるぞって思って付き合っていくとさ、半年も経ったころに突然”さよなら”って言われる」
Nくんはすでに酔っていた。いつもは沈着冷静な彼も相当まいっていたのだ。
そして、「なあ、どうしてなんだ。答えてくれよ」そう問われて私は返答に窮した。
私はどうしたものかと思案し、そしてその場をごまかすためとりあえず「まあまあ」とお銚子を一本つまみ上げ、酒を彼のコップになみなみと注いだ。
「ん?」
彼は一瞬嫌な顔をしたが、かまわずにコップに口をつけ、一気に飲み干してしまった。
「おい、いくらなんでも一気はまずい」
しまったと思ったが遅かった。彼は次の酌を私に要求し、仕方なく私がコップ三分の一ほど注ぐと「少ない」と言いつつそれも一気に飲み干してしまった。
それから、追加でお銚子を6本ほど頼んだだろうか、それも急ピッチで4本ほど飲み干し、やがて眠気に襲われたのか、彼は「眠い」と言い出し、テーブルに突っ伏してしまった。
彼の寝息が聞こえた。
完全に寝てしまった。
完璧な人間だと思っていたけど、少しばかり修正する必要があるな・・・・
そう思いながら、つまみのじゃがバタを口にほうばっていると、彼が何かを繰り返し言っているのに気が付いた。
「ん?寝言か?」
私は彼の言っていることが分からなかったので、耳をそばだて恐る恐る「おい、なんだ」と小声で尋ねた。
・・・・・・ママ・・助けて・・・
今度ははっきりとそう聞こえた。
助けて?いや、ママって言ったな。ママって自分の母親のこと?
私は彼が母親のことをどう呼んでいるかは知らなかった。
Nくんがママだって?
似合わない。
っていうか、もし女性と二人で寝ているときにその寝言を口にしてしまったら?
マザコンだと思い、恐らく女性の方は相当引いてしまうだろう。
彼が半年ともたないのはこれが原因なのかも。
私は一瞬にしてそう推理し、でもどうすることもできない事実に気付いた。
だって寝言なんだから、防ぎようがないじゃないか。
私は彼の方を見て、ため息をついた。
そのあとの私の記憶は定かではない。
何故なら私も残った2本のお銚子を飲み干し、酔いつぶれてしまったからだ。
気が付いたら、Nくんと二人、私の部屋で一緒に寝ていた。
Nくんはムックと起き上がると「ヤバい、会社に遅れる!」と言ってそそくさと支度をし、「じゃあな、また飲もう」と出て行ってしまった。
結局いまになっても彼に事実を伝えたのかどうか分からない。
彼が、それを知っていたのかも分からない。
さらに、先日のことは考えすぎだ、たまたまだという思いもある。
今はただ、Nくんの行く末を案じてやることだけが私のできることだ。
・・・・Nくん頑張れよ。
私は彼の家方向に手を合わせるのみである。
・・・今、こうして読んでみると、4年ほど前これを読んでいただいた方々には顔を向けられない思いで一杯だ。
まず、年齢の設定がおかしい。実際は40代の頃のことだ。
そして、かなり話を盛りすぎている。
私は半分小説、半分エッセイみたいな感覚で書いたのだが今読んでみると全て事実だと誤認しかねないかも、と感じた。
申し訳ありませんでした。<(_ _)>
ただ、この後Nくんは十歳くらい下の黒木瞳似の美人を突然連れてきて、籍を入れたんだと紹介してくれました。
今も仲睦まじい夫婦ですよ。彼らは。
これはホントです。信じて。( ;∀;)