田舎の道草

田舎の道草徒然日記

甲冑に心馳せる

2017-04-09 | 日記
歴史の街、会津で生まれ育った者として
戦国時代の武具に魅かれるのは、至極当然
とするには、少し強引過ぎるだろうか。
子供の頃から、甲冑(かっちゅう)には
特に魅かれ、甲冑の絵を描いたり、版画を
彫ったり、作ったりしてきた。
何より遊びと言ったら、棒を振り回しての
「チャンバラ」ごっこだった。

茶道が、茶室や庭、茶道具の工芸、そして
懐石料理や和菓子などの食、点前(てまえ)
作法が融合した総合芸術であるとするならば
甲冑もまた、鍛冶、彫金、皮革、漆、組紐
など様々な分野の技術を駆使して製作される
総合芸術である。
甲冑に魅了されるのは、そんな美なのかも
しれない。
また、武士の死に装束としての甲冑には、
装飾とともに武士の潔さ、武士道も視え
そこに日本の美を感じずにはいられない。
攻撃する武具より、身を護るための武具に
は、常に死と隣合わせという、そんな哀愁
が漂い、そこにもまた美しさを感じさせ
られる。
城もまた護るためのものとして相通ずる
美しさを感じる。
護る側には、常に悲愁が生じるものだが、
そこに繰り広げられる人間模様が琴線に
触れる。
そこに甲冑の姿を重ね、日本の美とする
には横紙破りなことだろうか。

























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