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教育のことや子育て 不登校問題への対応等について、考えてみます。

7月の活動

2024-06-20 08:52:14 | 学校での活動について
7月の活動について
1学期の締めくくりのこの時期の活動についてアップします。

1年生
 7月は、1学期の締めくくりの時期なので、面接を行って新入学からこれまでの経過を振り返る活動を行うことが必要です。面接が不可能であれば、作文でもよいと思われます。
 面接や作文の中では、特に入学後に成長できた点やよい面を見つけるように指示します。学校の教育活動では、改善すべき点等を先に指摘したり、述べさせたりすることが多くなりがちですが、生徒が自分にプラスのイメージを持てると自己肯定感につながり伸びやすくなるので、この点に注意します。
 中・高校生は、一日一日をきちんと意識的に過ごすことは苦手で、何となく過ごしてしまうことが多いので、意識して行動できるように促すこと。意識化が大切と思われます。
 学習への適応が課題の一つとなるが、学習に対して適応状態がどうか確認する。学習に意欲を持てない、集中できない、我慢強く続けられない等の表現に対しては、生徒自身が、その背景要因や原因について考えられるように促す。気持ちが落ち着いていて冷静に考えることができれば、自己をきちんと振り返ることができるので、冷静な気持ちで自己を客観的に見つめてみるように促す。自己理解、自己発見をしないと、自立的・自律的な学習・生活にはつながらないことが多くなってしまう。気持ちが安定していて活力があると自然にプラスに行動するようになります。
 なぜこうなったか、こうなっているか、その原因を内面的にきちんと把握し、明確化できると、その反対の適切な行動ができるようになる。学習の方法については、ネット検索も有効で、「高校生の学習法」の記事や高学歴な有名人の行った方法等も発見できるので勧めてみる。
 「手」は外部脳とも言われて、手を動かすことは、頭を動かすことと同じなので、手で多く書いて覚える等の「小さなネタ」を伝えるのも有効かもしれない。他の方法も見つけ出すように勧める。とにかく意識化と自主性がポイントであると思われる。
 この時点で、自分を振り返ることができ、今後の学校生活を一層充実させるのに必要なポイントをはっきりさせることができると、自立的な学校生活への準備ができたと考えられる。
 それを生徒とともに実際に行うのがこの時期の課題である。

 不登校傾向の生徒や著しい学力不信傾向の生徒には、個別指導を特に行う必要性が高い。それぞれには、背景要因や原因が横たわっていることが多く、それは複層的であったりもするので、解明は難しい面がありそうである。この点には別の記事で後に触れたいと思っているが、今の時点では、生徒の身近にいながらともに歩むことと、スクールカウンセラーや教育相談機関との連携も、必要に応じて進めるのが良いと思われる。

2年生
 基本的に1年生の項目で記したことと同様である。面接を行って進級後の適応状態を確認する活動を行います。よかった点の方を多く自覚させるようにする。本人が自覚できなことでも、先生から見て、わずかなことでも触れてやることで生徒は自己肯定的になりやすい。この点でも、先生の日頃の生徒を観察する能力が問われるところである。
 ある時に、該当の生徒が行った行動や発言、発表したこと等でも、きちんと記憶・記録しておいて、その優れた点を伝える等を行うことがとても大切と思われる。
 1学期をよいイメージで締めくくれるようにすることがたいせつである。振り返りが不十分な生徒、浮ついていて振り返りができにくい生徒には、学習への取組ではどうだったか、部活では、友人関係では等、各種の視点をはっきりと伝えて、それぞれの分野について、可能な限り冷静になっての振り返りを促します。
 学習不振の生徒には、1年生のところと同様な活動等を行ってみて、課題を見つけ出し、その解決について考えてみるように支援します。


3年生
 面接を含め個別指導を十分に時間をかけて行う。高校生の場合、3年生の1学期は、特に悩む生徒が多くなる時期ですので注意します。特に進路について悩む生徒が多くなります。自己理解と自己の客観化を進めるのを支援します。
 前の投稿でも触れたかと思いますが、今後の社会の進行方向や予想される情勢を話してあげることでも、生徒の思考は進むと思います。世界や日本の今後についてでも触れてみましょう。感覚の鋭い生徒はきちんと反応するでしょうし、ぼんやりしている場合でも、この時期であれば有効かもしれません。
TSTなどの心理検査も有効なのですが、可能であればやってみるのもよいと思います。この時期ならではの活動と思います。
(※検索してみてください。)
 この時期で大切なことは、今の時点での短期の目標、卒業までの中期の目標について具体的なイメージが持てることだと思いますので、話し合いが大切です。今学期に実現できた点、不十分だった点を明確にして、最後の夏休みの送り方、充実した過ごし方等の指導・支援を具体的に行います。担任からは、ある程度生徒を大人と考えて接し、担任自身の経験、体験等について適切と思われる範囲で、私メッセージで伝えるのもよいと思います。
 不安を感じることの多いこの時期ですが、生徒の身近にいて、日頃感じるよさを伝えて肯定的に承認し、生徒の自信を強め、孤独感や孤立感を軽減し、共に歩む気持ちで支援を行い、将来に向かう意欲を育てることが大切と思われます。


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