ひと筆めぐり 【新発見・再発見・摩訶不思議・唯一無二】への楽しみ…

地域に息づく歴史のひと幕にふれ、…遥かなる往時に思いを馳せる

自然教室 梅・柚子

2020-03-09 | 自然
園部町は歴史・民俗と緑にあふれたエリア、どこを歩いても新しい発見でいっぱいだ。杉・檜の植林帯から古刹や石仏がひょっこり顔を出す…至福のひとときに癒されている。
今回は趣を変え草花にスポットを当てる。



屋敷谷跡地の日陰の梅は今が盛り!梅はあらゆる花の先頭を切って咲き、春を告げてくれている…。
蛇ケ谷川沿いにたわわに実を付けている柚子が青空に映える。古事ことわざに『桃・栗・三年、柿八年、柚子の大馬鹿十八年」を思い出す。この意味は何事も成し遂げるまでには相応の年月が必要だというたとえ(あきらめない心がひつようですね。)。柚子には針(トゲ)がいっぱいついていて、踏むと車のタイヤもパンクするほどの強靭な針を持つ。実生から実を付けるまで…18年かかるそうです。実が成ると…なんと300年は成り続けるそうですよ。京都愛宕山の麓の柚子農家さんから聞きました。

自然教室 岩石

2020-03-08 | 自然
今回は、埴生地区の地質(岩石)のウォッチングを…
【今から7000万年前、るり渓谷地方に大規模な火山活動が起こっています。深山、半国山を含む一帯に激しい噴火がおこりました。火山灰や溶岩が大量に噴出し、古生層の丹波帯の上に盛り上がりました。その厚さは1600メートルとも云われている】

この火山灰の灰が堆積してできたのが『凝灰岩』です。火口から隆起してできた流紋岩・花崗岩・チャート等はるり渓谷へ行けば見られます。

最福寺の前の道を100㍍程歩くと、右道端に自然石があります。うっかりすると通り過ぎてしまいます。要注意。堆積岩のグループの『凝灰岩』と呼ばれる岩石があります。よく見ると縞模様(しまもよう)が奇麗にできている。湖底にたまった火山灰が固まって出来たものですね。触ってみると表面はザラザラしています。小さな孔(あな)が無数にあります。これは空気・ガス成分が抜けたときにできる孔の跡です。低密度であり比重は1.8~2.6の範囲。

 春日神社の石灯籠

2020-01-22 | 自然

南丹市園部町口入(くちうど) 春日神社の石灯籠
園部町の自然、歴史、社寺等のふところにつかっている。四季を通じてよく訪れる馴染の「春日神社」、私の癒しの場所でもある。ここに立派な灯籠が一基建つ。今回は石灯籠をウォチング。
地元に産する自然石(堆積岩)を使っている。灯籠は無銘であるが地区(口入)の方の愛宕信仰の石灯籠で、火袋は木で造られているが全体整った灯籠である。園部町のどの地区でも普通に見られます。その昔は愛宕講が盛んにおこなわれていたようで…今も信仰が続いている。
石は本梅川流域に広く存在する堆積岩で礫岩(レキガン)・砂岩(サガン)・チャート・泥を含む。古生代に堆積しできたもので非常に硬い岩石(石)です。チャートは火打石とも呼ばれています。よく見ると鳥居の礎石、神社本殿の礎石にも使われている。裏山全体が堆積岩であるようですね。


園部町埴生の断層

2018-03-21 | 自然
埴生の断層


京都府南丹市埴生に「埴生断層」と呼ばれるところがある。園部町天引から埴生を経て亀岡市宮前町まで約10㎞に渡って続いている活断層です。旧西本梅小学校前(廃校)に見る事が出来ます。露頭(ろとう)は、丹波山地を構成している中生代ジュラ紀の地層(一億五千年前)と、その上に重なる第四紀の礫層(数十万年前)が、どちらも断層で切られており、南側が約1メートル落ちています。辺りの山裾を歩くと礫(レキ)が目に入る。
地層に興味のある方は、一度、訪ねてみては…。(本梅深友会設置の案内板より)