ひと筆めぐり 【新発見・再発見・摩訶不思議・唯一無二】への楽しみ…

地域に息づく歴史のひと幕にふれ、…遥かなる往時に思いを馳せる

出雲神社の小宮に『八坂神社』さん

2021-09-18 | 神社仏閣
出雲神社の小宮に『八坂神社』さん 其①…疫病の歴史(園部町埴生倉谷9)
埴生出雲神社の境内に『八坂神社』の小宮があります。京都の八坂神社を祇園さん、八坂さんと親しみをもって呼ばれている。新型コロナウイルス退散の祈願を願い手近な八坂さんを訪ねた…

左…八坂神社の小宮(末社) 右…火皇産君神社の小宮(末社)


古代
「日本書紀」には、疫病は社会に禍(わざわい)を与える神や怨霊(おんりょう)のしわざとされた。人々の対処法は″まじない″や″神頼み″だった。
737年、藤原四兄弟が次々に亡くなっている。天然痘らしい。聖武天皇は恩赦や読経をさせるも収まらない。朕(天皇)の不徳で災厄を生じたと天を仰いだ。

中世
疫病をしりぞける神として信仰を集めた京都・八坂神社の牛頭天王(ごずてんのお)だ。都の夏の祇園祭は疫病退散を願って行われたもの。天神祭(大阪)や神田祭(東京)は疫病退散を願っての祭りである。日本各地の都市祭礼の原点は疫病退散がもとになっている。
これら疫病は海のかなたの異国からもたらされるものと信じられていた。天平の天然痘は外交の最前線(窓口)の太宰府(九州・福岡県)で大流行、全国へ拡散する。朝鮮半島の新羅から九州に侵入したとも…。
海は海外の多くの冨や文化をもたらすが、併せて未知の疫病も運ぶのであった。


遠い先人たちが疫病と戦い、大災難を乗り越えてきた災厄歴史を思い出し、彰往考来することも、時には…いいものです。…新型コロナウイルス退散収束を願っている。


社頭前にヒガンバナ…バックに愛宕神社の石燈籠





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