仕事帰りの僕の遊び。創成川の近所をウロウロ。変わり行く故郷、札幌を懐かしみつつ。ホテルのメモは、また行くときの参考に。
あったかい紅茶を
すすりながら、
エスタの屋上
「空のガーデン」で
見上げた札幌の青空を
思い出しつつ。
π のことを考えるともなく
考えつつ。
ヨドバシカメラのほうは
決まったようですが。
次に札幌へ戻ってくる時、
またこの眺めに会えるのかな。
予定では、
この窓の真ん前に、
完全に眺めを塞ぐ形で、
ビルを建てるそうで。
築20年とはいえ、
このJRタワー、
まだまだ現役のはずなんだけど。
頭のなかには、
今、円が浮かんでいて、
例によって、半径rと、
1回転した2π (rad)があり。
その差は2π-6rだなと。
(ブラウザによりパイが n みたいに
表示されたりします)
角度と長さとを
ゴッチャにしていいのかと
思いつつ(笑
その差が1rや π になるには、
何回転すればいいのかな?
その差がパイになるとき、
ネットは便利になったもんで。
極限の計算機まであるわ。
それによると、
+∞の世界じゃ、
π は3でいいらしい。
その差が 1 になるときも、
結果は同じになる。
なんか……
ラジアンって角度だって、
学校で教わったけどさ。
長さなんだなと。
そして、十進法の世界の、
11にあたる数は、
π の世界だと、
3なんだなと。ちなみに、
3.1415までの近似のとき、
n≒11.1001
面白いことに、5桁以上、
小数ケタを増やしても、
3.1415までしか表現されない。
それより先は、
僕らの数学の解像度よりも
細(こま)いんだろね。
曲線を直線に落としてるから、
これ以上の精度はたぶん、
2次以上の関数になるだろな。
それにしても、11回まわすとか、
何て中途半端!
そしてこの中途半端さが、
古典から現代に至るまで、
あらゆる数式のなかに
潜んでるんだろなぁ。
たぶんね、
円は半径とかから
入っちゃダメなんだろうな。
うん……
数遊びはいいね。
日常を忘れて、
自分を取り戻せるから。
たったひとつの部品を
受け取りに、
名寄の駅まで走ってました。
胸中は悶々。
どんなに金をかけた装置も、
馬鹿に使わすと
イッパツでダメになる。
ましてや、
創業当初から
口伝えならぬ目伝え
手伝えで継承されてきた
古い装置ともなれば。
今もう
部品作られてないから、
市販品を自前で加工して
使ってる。
それがまた使いやすいんだ。
必要なデータしか触らないから、
市販品なら5台つなぐのを、
1台でやれちゃう。
チャートからパソコンへ、
手入力するんだけど、
ノイズを省けるから、
後が早い。もう生で見れちゃう。
得意先でも、
似たような話を聞くわ。
古い機械ってのは
手間はかかるけど、
手間さえ掛ければ、
びっくりするくらい低燃費で、
べらぼうに稼げる。
それにはその機械を
理解しなきゃならない。
あの突起が何のためにあるのか、
見て分かるくらいの
経験がなきゃダメだ。
人材って、
うちはそういう人を言う。
缶コーヒー飲みながら、
オンボロな場内車の天井に
2人して、両腕にアゴ乗せて、
そんな話をしたこともあるわ。
溜め息しながらな。
ところが今は、
分かってない奴らが、
年功序列で頭になってる。
その頭を、同世代の、
これまた何も分かってないのが、
取り巻いて、事あれば、
このひとが言ってるんだから
いいんだ、と。
宗教だな。
ううん、仕事は楽しいよ。
大きな装置でも、小さな機器でも、
ココかって、教えてくれる。
そうなるまでに
ずいぶんかかったけどね。
分かって頑張れば、
もう本当にご苦労さんって
のでなけりゃ、
どんな装置も立派に動いて、
町の暮らしを
人知れずサポートし続ける。
そのために必須の
この測定器壊した馬鹿がっ!
のために、
名寄まで走っていたのでした。
若いのじゃないよ。
もうね、何年やってんだって
年齢の御方なの。
若いのは、
求人は来るんだけどね。
みんな辞めちゃう。
この連中が言うよ。
こういう仕事は
若いのはダメなんだ。
ボク汚いの嫌ですって、
若いのの顔真似をして笑う。
傲慢かましてよかですか。
あのな、
辞めさす奴が違わねぇかと。
仕事じゃないのは、
分かってるよな。
誰が、お前らと働きたいと
思うんだよ。
部品は他所の営業所の奴が、
休暇ついでに
名寄まで持参させられ。
何か菓子でもあげにゃ……
まったく。
今はもう死んじまったが、
昭和の生き残りの
爺さんがボヤいた、
あの金言が思われるわ。
「何年やっても素人は素人」
ん?何か、
なんだ?鶴かな?
車の左前から、右後ろの方へ、
くの字になって飛んでいく。
慌てて車を停めて。
貸し切り道路状態(笑
スマホを出……、
出ないねチクショウ!
ボケた画像を拡大したのが
上のやつ。
尻尾の色は見えなかったが、
翼の後半が黒くて
なんかボサボサボサしてる。
デカい鳥だなぁ。
行ってしまう……
北を目指しているようだな。
あれらのホームベースへ
帰るのかしら。
言葉は何も出ないが、
気持ちは折れそう……
俺は何時になったら、
この墓場から出られるかな。
あーぁ。
この時間じゃもう、
福鶴亭の昼終わってまうな。