巨大ヒロイン・コミック計画

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ストーリー構成のハコ書きについて

2014年07月28日 14時59分41秒 | シナリオ

ハコ書きの続きをやっています。

先日作成した「スリーアクト・ストラクチャー(3幕劇)」のハコ書きは、主人公の心理状態の変化をメモしたものでした。今度はそれを具体的なエピソードの構成にしていきます。
どこで、どんな出来事が起きるのかというシチュエーションを考えていきます。

先に作成したA4サイズの紙に手描きしたスリーアクト・ストラクチャーを壁に貼って、それを見ながらテキストファイルに候補となるアイデアをガンガン書き込んで(入力して)いきます。

構想段階のアイデアによる矛盾も、ここで洗い出していきます。やめるか採用するか、そういう選択がここから始まります。この選択は優柔不断に陥りやすく、迷うことも多いです。とくに自分で気に入ってるアイデアなんだけど、それを入れると物語が壊れるというか、最初に決めたメインの大きな柱から離れて行ってしまうくらい、強力な個性を放っているアイデアは……捨てるのがもったいなくて、(何とかならないのか……)と、部屋をグルグル歩き回ったり、外の公園をウロウロしたりして、延々悩みます。

私は、今までたいていこれで失敗していました。
つまり、せっかくのアイデアを捨てられず、よくおかしな物語にしていたのです。
そういうときに「私は変態なのだから、変態なストーリーしか作れないのだ!」と、ワケのわからない言い訳をしていました。
開き直るのもいいんですが、でも出来れば直したいクセです。

だから今回の作品は、生かす(残す)アイデアと、捨てるアイデア(もったいないと考えないこと!)の区別ができるように努力中です。

たとえば今回捨てたアイデアのひとつに、ウルトラマンに変身する主人公を台湾人(あるいは他の外国人)にしようというアイデアがありました。
親日だということもありますが、インターナショナルな作品にできて新しい視点だと思ったのですが、国と国の違い、また主人公の母国のこともバックボーンとして活かしたり……と、どんどん情報量が多くなっていく。そのうち日本を嫌ってる国の人が主人公でもいいじゃないかとか、そもそもウルトラマンである必要があるのかとか、根本的な問題にも突き当たり、このアイデアを活かすには、いろんな要素を犠牲にする要素もはらんでいるぞと気づくに至りました。アイデアとして新鮮味があっても良い面ばかりじゃないということですね。
マクロスのリンミンメイに留めておけば良かったのですが……欲が出て来てしまい、深く掘り下げようとして迷走しだしたので、捨てるアイデアとなりました。

自分にとって向いてない、性格的に違うところにこだわってテーマから脱線していく傾向があるなら、そのアイデアは優れていたとしても、自分にはこなせられない。つまり「ご縁がなかったんだ」と、あきらめるほうが健康的です(笑)。


というわけで、ハコ書き制作は、まだしばらく続きます。