いつか出てくると予想していました。
フルCGのウルトラマン。
初代ウルトラマンが異星人らしく表現されています。
当時の円谷プロのスタッフは、ウルトラマンを喋らせようとしていました。口を動かせるようにしようとしていたと、当時の証言も残っています。
それを今回、この3DCGウルトラマンで実現したという感じですね……。
でも、これはウルトラファンには少し不評のようです。
ツイッターなとでは、ちょっと不安視するコメントもありました。
その原因は、表現がリアル異星人に寄っているからでしょう。
そもそもウルトラマンの体は「皮膚なのか?」「服を着ているのか?」と、ハリウッド映画の関係者が円谷プロを訪れたときに突っ込みを入れて、以前からファンの間でもそのことが話題になっていました。
それ以降、円谷プロ側は「皮膚だった」ことにしたそうですが……。
こちらのCGは、モロにその解釈で、リアルな皮膚として表現しています。
もちろんリブートだから良いのかもしれない……。
リブートとは、再起動。
「フィクション作品において、シリーズにおける連続性を捨て、新たに一から仕切り直すことを意味する用語」と、ウィキペディアでは定義されています。
とするならば、今までのウルトラマンとは異なる表現でも良いのでしょう。
しかし、ウルトラファンは〝着ぐるみ〟としてのウルトラマンを、ひとつの伝統芸として聖域にしており、このウルトラマンをCGで描くこと自体、少し抵抗もあるのでしょう(ゲームでのCGウルトラマンは許せるけど、作品としての表現となると、まるで別次元の問題となる……)。
私も、この辺は悩んだ時期があります。
自主制作のウルトラメガミは当初、ウルトラマンのリブート企画にして、女の子のウルトラマンが地球にやってくる話にしようと構想していたからです。
しかし私の制作環境的な都合によって3DCGによるウルトラマンになること。しかもセルシェーディングになること……。
これら技術的な制限を考えたとき、ウルトラマンはあくまでモチーフにして、設定や世界観的にはオリジナル作品にしたほうがいいなと考え方を修正して、今の形へと落ちつきました。
なので、ウルトラファンが何となく、今回の上記動画について警戒しているのはわかるのです。
だから、この初代ウルトラマンのリブート予告も、設定を大きく変えてしまうといいのではないかと思います。
例えば異星人はウルトラマンではなく、ターミネーター2に出てきた形状記憶合金みたいな銀色の液状生物にして、合体する人間の記憶にあったウルトラマンを取り出して、それを怪獣との戦闘時に再現しようとした……と。
こうすればいいのでは?
たまたま、ウルトラマンという姿を摸してみましたと。
異星人が人間の記憶を読み取って、コスプレのアイデア(形態プラン)をいただいたということですね(笑)。
つまり、それはウルトラマンであって、ウルトラマンでないという理屈にもなるので、まだウルトラファンも受け入れられる余地が出来るんじゃないかと。
もちろん、このアイデアでも受け入れられないかもしれませんが……。
そんなことを考えながら見ていました。
CGの技術的には良いので、受け入れ側(ファン)のこだわりによって、評価が変わってしまうのはもったいないなと思うからです。
ではではまた! ^▽^/