映画『この世界の片隅に』の制作会社が手がける、テレビアニメ『どろろ』――。
こんなに硬派で重厚な作品は久々です。
TVアニメ「どろろ」第1弾アニメPV
“マンガの神様・手塚治虫”が描いた未完の傑作『どろろ』が50年ぶりにアニメ化され現在放送中です(TOKYO MXにて、毎週月曜22:00から)。
3月には舞台版の上演も決定し注目を集めています。
アニメと舞台の両方で主人公・百鬼丸を演じるのは映画『刀剣乱舞』の三日月宗近 役で人気の鈴木拡樹氏。
そしてどろろには、NHK連続テレビ小説『あさが来た』で波瑠演じるヒロイン・あさの幼少期を演じた14歳の鈴木梨央。
メインのふたりが声優ではなく、実写ドラマ界(および舞台)出身の俳優というのも「本来は声優のみで固められるアニメ作品」において《声優×実写俳優》という化学反応を起こさせる意味においても、実に効果的なキャスティングをしています。
TVアニメ「どろろ」第3弾アニメPV
『どろろ』は、戦国時代が舞台の物語。
生まれる際に12体の鬼神(=人間の目では見えない化け物)に奪われた身体を取り戻すために旅をしている人形のようなもの――全身造りモノの男・百鬼丸と、幼い盗賊のどろろが主人公。
ともに旅するようになる2人の絆、鬼神との闘いや乱世の人々とのかかわりを描いていく……。
おそらく日本市場ではなく、この作品は海外セールスが本命なのでしょう。
“サムライ” “物の怪” “手塚治虫ブランド”
この3つだけでも海外における訴求力はありそうです。もちろん“ニンジャ”も加われば、より商品力は上がるでしょうけど……。
そのせいか、日本市場のみにこだわらず大胆で挑戦的な内容です。
もう遠慮なし!
黒沢明の映画(『七人の侍』など)を彷彿させるモノクロ的で重厚な絵作り!
18禁作品かと思わせるほどのタブーなしの描写の数々!
よくも何とか団体からのクレームの嵐にならないなと感心するくらい……。
いや。
手塚治虫ブランドだからクレームが来ないのかもしれません。
私はブランドものは嫌いなのですが、こういう例を知ると、ブランドになることも防波堤として悪くないかと思えてきました。
◆アニメ『どろろ』公式サイト
https://dororo-anime.com/
・TOKYO MXにて 毎週月曜22:00から放送中
・BS11にて 毎週月曜24:30から放送中
・時代劇専門チャンネルにて 毎週金曜26:00から放送中
・Amazon Prime Videoにて 日本・海外独占配信中
↑(たぶん、これが一番収益がデカイのではないかと…)
まだ観ていなかった方は、ぜひご覧ください。
基本的に1話完結なので観やすいですよ~。
ではでは!