ZBrushのお勉強が停滞中です……シクシク。
教本どおりにやっても、ネット検索でたどり着いたテクニック紹介のブログどおりにやっても……なぜか、ディテールが甘くなります。
どうしてなんでしょう?
きっと途中で、何か行程を間違ったんだろうと思いますが……それが何なのかが、わからない。
わからないと先に進めない……。
というわけで、これはきっと神様が「少し休みなさい」と言っているんだと、ひたすら楽天的に考え、しばらく映画でも観ようと思います。
昨夜は、『エデンの東』という映画を観ました。
ジェームス・ディーンの映画は初めてです。
この映画の主演を演じて、ジェームス・ディーンは人気者になったということらしいのですが……。
ちょっとそれが、信じられないくらいにダメな主人公でした。
役どころとしてはコミュ障だし、口下手だし、自分の思いどおりにならないとモノに当たって暴れるし……まるでアニメ『エヴァンゲリオン』の碇シンジ君かいと、突っ込みたくなりましたね(笑)。
確かにイケメンですけどね……いや、美少年というほうが合ってるかな。
でも、だからって、これで人気が出るキャラなのかなぁーと。
むしろヒロインのほうが、私にとっては「エロかった」です(笑)。
ヒロインは、ジェームス・ディーンの役にいる年の近い兄の婚約者なんですが、最初にジェームス・ディーンのことを「怖い人」「あの人は嫌い」と、めちゃくちゃ意識してるやんというフラグの立ちまくりのセリフのオンパレードで、もうのっけからジェームス・ディーンに興味津々。
この辺の、いわゆるツンデレぶりのヒロインが面白くて。
前半は彼女の演技で引っぱられました。
さらに中盤でもそれは加速し、彼女はジェームス・ディーンとふたりっきりになりたがり(この曲者がぁ! いつも婚約者の兄と待ち合わせだと、ひとりだけ早い時間に来ては、ジェームス・ディーンと会話したがる)になって、やがては自分の境遇を告白。孤独で父に愛されていないと思い込んでいた過去……それがジェームス・ディーンと父の関係にも似たところが多分にあり、そうした共通項から、ふたりは惹かれ合っていくのですが……見所は、中盤の最後のほうに訪れる、初めてふたりがキスするシーンです(笑)。
ヒロインが戸惑いつつも、もう自分の欲望を抑えきれていないソワソワ感、目の前の相手を求めてて求めてて仕方ないという演技が光っています……いや、それって演技じゃなくて、もしかして地ですか? というくらいに、それっぽくエロくて面白いのです。
やがてキスしかけて顔を近づけたジェームス・ディーンが少し我に返りかけてピタッと静止したとき、ヒロインのほうがとうとう待ちきれずに唇を奪いに行ってるし(笑)。
こうして兄の婚約者を奪ってしまう弟……。
そんな一方で……悲惨なのはヒロインの婚約者である兄のほうです。
弟にヒロインを取られ、さらに今まで死んだと思い込んでいた母が売春宿を経営していた事実を目撃して、ショックで酒乱になり、婚約者にもフラれた勢いも手伝って、もうこうなったら兵隊でお国のために戦うんだ狂喜しながら列車で旅立ち……(映画の原作ではその後に戦死)。
もう踏んだり蹴ったりの不幸なお兄さん……。
なんでや~? なんでや~?
まるでジャマ者がキレイに消えてくれたような、その後の扱いには、ひそかに同情も抱いでしまいますわ。
(意図的でしょうが、最初は善人に描かれていた兄は、途中からウザイ兄のように描かれだしていたのも、ちょっと可哀想なところ……)
そしてふたりの話に戻ると……ヒロインはジェームス・ディーンのことが放っておけないと、父とケンカしたジェームス・ディーンを和解させようと、なんと、ジェームス・ディーンの心情を彼の父に対して代弁!
それが、お見事すぎ!
同じ境遇だったから、自分のことをジェームス・ディーンに投影して語っただけなのですが、しかしそれが実にそれらしくて説得力があり、ジェームス・ディーンは何もしないで、父との和解を手に入れてしまうのでした。
なんという、ダメっぷり(笑)。
これ、影の主人公はヒロインだったんじゃないでしょうか?
一番、自分の思いどおりになったのはヒロインのほうですから……。
そんなところにヒロインのエロさというんですか、ずる賢さが見え隠れしてきてサイコーです。
一方のダメダメな性格で、碇シンジ君的なジェームス・ディーンの役どころがなぜか人気となったのは、ダメダメだから、母性本能をくすぐられたということでしょうか。
要するに、困った人で、世話を焼きたくなるようなタイプのほうが……世間の人たちは大好きで注目したがると?
つまり、何だか猫みたいなキャラですね……σ(^◇^;)
ふーむ。
いわゆる、ダメダメな主人公かぁ……。
真似してみましょうかね。
私も、自分の作品内で……。
というわけで、ネタバレの映画感想でした!(古い映画だから、今回はネタバレしててもいいよね?)
ではではまた! ^▽^/