ウロコナイ釣行

ウロコのナイ釣行記。
バイク釣行。

夜の舞い

2021-04-08 19:49:46 | スルメイカ
2016.7.23(土) 

鹿島 不動丸


スルメイカ、再び夜釣りの話しです。

鹿島まで来て気付きました。風車がブンブン回っています。あららら、強風です。


「今日は、中止でしょ。」

チラホラ、そんな会話も聞こえてきます。
はるばる来たし、釣りたいな、ヤキモキしていると、

戻った船が、そのまま夜釣りに出るようで、まずは一安心。

ですが、担当の若い船長が、寝不足&疲労が溜まった顔をしています。

そして顔見知りの常連に、「寝てないよ〜」って、言ってます。

おいおい、早朝から沖に出て、午後も出て、夜釣りも?それが連日?
だとしたら、ブラックですが。


沖に出てすぐ、あまりの強風のためか、船が前に進みません。
社長と電話で相談しているのか?

やがて北に進路をとって、やたらゆっくり進んで行きました。

なかなか進みません。時折、ウネリをかわすため前進を止めます。船底を打つウネリで、バインバインと衝撃がきます。


そして、事件は起きました。あわや、大惨事となるところでした。
イカ釣り用の、あのデカい集魚灯が、私のすぐ脇に落下し、砕け散りました。

怪我はありませんでしたが、
ちょっとズレて、頭に落ちていたら、大怪我では済まなかったです。死ぬよ。

振動で緩んだのでしょうが、いやはや。

若船長が慌てて出てきて、「怪我は無かったですか?」と、声をかけてくれました。ま、それは当然ですが。

 
若船長は、ほうき、ちりとりでササッと掃除し、船べりからガラスの破片をザザザザザー。

いつもそうなのか?

釈然としませんが、鉾田沖の荒ぶる夜の海にて、釣り開始です。怖っっ。
 
タックルは、半田丸沖0号(万能竿)にシマノ3000H。直結とブランコ、両方用意して来ました。

「ブランコじゃないと厳しいよ」とのアナウンス。では、ブランコにしますか。

ポツらポツらとは釣れました。ツ抜けはしないほどに。

ダッパンダッパン上下するお立ち台で、若船長がちょっと竿を出しました。

優雅で大きく美しい。なんていうか、舞を舞っているかのよう。
手を目一杯に大きく回し、スルメをポイポイポイポイ。

はぁ、あこがれるぜ。


沖上がりし、再びドッタンバッタン、ソロリソロリしながら帰港。
体がフラフラしてるぜ。


「東京までこんな時間にバイクで帰るんですか?」
と、心配げに声を掛けてくれた方がいました。

ありがとうございます。大丈夫っす。そう言うあなたも、東京ナンバーですよ。


実際は、帰り、首都高に入った頃から、眠くてヤバかったです。

無理は禁物です。

夜霧の達人

2021-04-08 18:27:07 | スルメイカ
200X 初夏 

那珂湊 かもめ丸

 
ゼロ年代の、とある初夏、
スルメの夜釣りに行きました。 

そんなに乗せる?
というくらい、人を乗せて。

別船でしたが、ただの古い漁船(失礼)でした。

不満はありましたが、深い霧の夜の海、イカ釣り船の灯りが、幻想的な夜でした。

右舷トモ2番でした。

となりの大ドモは手釣りの達人で、
手さばき、凄かったな。

大樽に、竹ザルの蓋をし、手繰ったスッテをその竹ザルの上にポンポンポンポン置きます。

仕掛け投入中の僅かの間、スッテが海中に入り、空になった竹ザルに、イカを拾ってポンポンポンポン乗っけます。

全部乗せたら、竹ザルをあおり、イカは大樽の中へ。

空になった竹ザル、再びスッテの帰りを待ちます。

すべてが速い。
すっっっげぇ。

手繰りの途中、イカがもう付いてないとみるや、そこから仕掛けを落とし込みます。

ヒュンヒュンとスッテが海に消えていきます。スッテが手に刺さらないのが不思議。
 
誘いとか、まどろっこしい駆け引き、してません(たぶん)。

タナに着くやいなや、高速で手繰り始めます。鬼速です。

何?
何?

消防隊の訓練?

こういう人が、2束とか3束とかあり得ない釣果叩き出すんだな。

残念ながら、イカの活性は低く、その達人でようやく、40~60杯。


私は半田丸の沖0号(万能竿)に、手巻リールのアブ7000、直結仕掛けでした。
 
そりゃあ、となりの達人を意識しますとも。スッテのスピードがとなりとシンクロするよう、ひたすら巻きます、巻きます、巻きます、そして、落とします、のくり返し。

古い漁船です。ラーク取り付けるところなんて、ありません。
体力勝負。竿を持つ左腕、パンパンです。
 
まわりでは、「釣れない、釣れない」と、なげく声ばかりでした。


釣果は忘れましたが、ツ抜けしたっけ?どうだっけ?

それでも、周りよりは、だいぶマシ。
達人のコピーを心掛けたおかげ。達人が居なければ、悲惨な結果でした。

スルメ、すべて、沖漬けにしましたが、旨かった〜