ウロコナイ釣行

ウロコのナイ釣行記。
バイク釣行。

タコごときで…

2023-06-18 21:13:40 | タコ
2023.6.11(日)

大洗 大栄丸



大雨予報につき、

大栄丸
3人ポッキリ。


船長曰く、
『雨は小雨しか降らないのに、うちの常連は70(才)超えているから、予定入れちゃって来ないよ。』

いやいやいや船長、
この後、大雨ですけど(笑)


女将曰く、
『今年のタコは大きい。よく勘違いされるけど、春も秋もタコの大きさは変わらない。タコは釣れているのに、客が集まらない。フグはさばくの大変だけど、若いお客さんが団体で来てくれる。』



昨日、大栄丸はフグ。
女将は、
乗船名簿の昨日のところを指差し、

『ここからここまで、8人組。
と、フグは本当に団体客が来ることをアピール。


女将、リアルにがめつい(笑)



まさにその時、
折りも悪くも、
弘清丸女将の、
いつもの元気いっぱいな声が、辺り一面に響きました。


『4人組のお客さ〜ん、こっち!乗船名簿書いて!』
(弘清丸はフグです。)


『ほらっ!』
と独りごちた大栄丸女将。


女将、ガチでがめつい(笑)



タコ客として、
フォローの言葉は思い浮かばず、
そこは聞こえないふり(笑)


さらに女将、
『客が集まるから、10杯釣って。』
とのムチャブリ。

何度も10杯、10杯、言うので、
どうやら冗談ではありません。


女将、あからさまに、がめつい(笑)



それから、
『去年もいらっしゃいましたよね?』
とも言われましたが、

去年は来ておらず、
2年前に来ました。


そう、あれは2年前…


あの日、あの時、大栄丸で、
この私が、
タコで竿頭になったんです!

あれはまぼろし…
ただのまぐれ…
タコの気まぐれ、タコの誘惑…



あれから、

タコ沼にハマっています。
エギを改造したり、
変なものぶら下げたり、
竿やリールをとっかえひっかえ、
やればやるほど、
釣れなくなる沼です…(涙)


今回は、この子達で挑みます。

上の10匹が新顔です。

エギは2つ。
エサは巻きません。
珍しくシンプル。

リールを新調。


PENNセネター4/0。
ヤフオクで送料別6,200円。
ギア比1:2
ラインキャパ20号300m
自重884g


以下の写真は、ヤフオクで買った時のもの。

エメラルドグリーンが素敵。

バショウカジキの意匠。
これはちょっと恥ずかしい…


ギア比 1:2。
ハンドル1回転で
スプール2回転。


まるで、
ウインチみたいに、
力強いっす。


強ければ それでいいんだ
力さえあれば いいんだ
ひねくれて 星をにらんだ僕なのさ

4kg超えのタコを念頭に置いていますから(笑)




4:30 出船


やや北へ。
那珂湊真沖のタコ場にて、

僚船4隻いました。
客の入りは、
仙昇丸、左舷に6人のみ。
岡重丸、両舷2~3人ずつ。
他の2隻も同じくらいかな…
お客さん少ないですね…


5:00
スタートフィッシング〜

あれ、おかしいな…
予想に反して、
何度流し替えても3人とも釣れません。
女将、釣れるって言ったのに…(笑)


こりゃ、
昨日の状況とは明らかに違いますね。
海が変わった気がします。

凪ですが、
低気圧なのか、台風3号の影響なのか、
うねりがあるので、底荒れしたのかな…

2日前の大雨の影響かな…
それはないかな…

もしくは、
私を筆頭に3人揃って下手くそなだけ?
可能性は0ではない…
疑心暗鬼に陥る私。


7:00をまわって、
ようやく釣れだしたタコ、
でも、私以外の2人だけ(涙)


私にも、
反応ありましたが、
明らかに軽い…軽すぎる…

だよね…

はい。リリース。
Bye Bye Adios.


やがて大雨、土砂降り。
ときどき小雨、普通の雨にもなりますが、
ま、1日通して、ほぼ大雨…

釣れない上に大雨。
弱り目に祟り目。
参りました…


今日、
師匠のMさんは光来丸でフグ。
職場の方もご一緒でした。


朝、
駐車場でチラッと会って、
『今日は大雨ですね〜』
な〜んて軽い会話をした2人でしたが、



LINEで、

6:56
『プール貸切です』

というコメントと画像が届いたのを最後に、
Mさん、音信不通となりました。
私もですが、
大雨でスマホを出せないのでしょう…



後ろの2人、タコ2杯ずつ釣りました。
明らかに、
私だけ下手くそです。


後半、

凪だからでしょうが、
エンジン流しを始めたようです。
船を前進させるので、
ミヨシの私が有利です。
船長に気を使わせています…
たぶん…


でも、
2時間ほど、後ろの2人も釣れていませんし、
エンジン流ししたところで、
釣れない気しかしません…


私の拙い竿さばきでは、
エンジン流しに対応できず、
後ろの方とオマツリするようになってしまい、
それを避けるため、
糸を出さないようにしたので、
今度は、
仕掛けが浮き上がりがちになり、
満足に小突けなくなり、
もう、悪循環…


やる気がなくなった、この頃、
後ろの2人、
さらに1杯ずつ追釣しました。

うぅぅ…


となりの人みたいに、
豚肉巻いて、
匂い玉付けて、
エギ3つの方が良かったかな…


な〜んて考え始めて、
精神は崩壊…


そろそろ、
残り時間わずかになり、

早く終わらないかな〜
なんて思うけど、
そう思っちゃいけないよな…
タコ釣らなきゃ…
などと、

葛藤していたら、


不意に右から声がしました。
大雨のため、
カッパのフードを被っていたし、
左の2人ばかり気にしていたので、
不意をつかれた形です。


空耳かと思ったら、
右に船長がいました。


不憫な私を見るに見かね、
雨の中、
わざわざ右舷から出て、 
前から回り込んで様子を見に来てくださいました(涙)

それとも、
前方のトイレのついで(笑)?


『エギの色が後ろの人と違うから、替えた方がいい。』
と、アドバイスしてくれたので、

エギ入れをボンと差し出し、
『どれが良いですか?』
と、丸投げな私。

あ、
しまった…

まともな、見せられるようなエギ持っていなかったんだ…
タコエギとして買ったのなんて、
1つもありません。


船長、
雨の中、カッパを着ていないのに、
時間をかけ、
1個ずつつまみ上げ、
じっくり考え込んでいます。


申し訳なくなってきました。
もういいよ…船長…


普通なら、
『何だこれ』とか、
『他に無いの?』とか、
『こんなんじゃ釣れないよ』とか、
叱られそうですが、


優しい船長、
ようやく、
『青は目立たないから、目立つのに替えな。』
とだけ、言いました。


『はい…』
青→金に変更。

大勢に影響が無いのは承知の上ですが、
せっかくのアドバイス、
有り難く従います。



小一時間経過し、

マイクのない大栄丸の、
情緒ある、
体育教師が使うホイッスルが、
弱々しく『ヒュル〜リ』と鳴り、
おしまいとなりました。


船中3.3.1
かな…たぶん…

バケツが空の私に、
『釣れたの?』と、
いちおう聞いてくれた船長、

人差し指立てて、
『ちっちゃいの1杯釣れました。リリースしました。』
と言う私に、


『リリースしたの?1杯釣れたの?』
と、
私に念押しした船長、
私が1杯釣っていたと分かると、
少し安心した顔になりました。

まじ、優しい人だな…
今日、
唯一救われた瞬間でした。


リールは…
船長にも、周りにも、許される範囲だったかな…
次も使いますよ〜



フグのご機嫌も…
残念ながら、
よろしくはなかったようで、


朝、
女将が元気いっぱいだった弘清丸ですが、
釣果欄の更新はされませんでした…


本来
当たり前というか、
そうあるべきですが、


光来丸は、
貧果でも正直に釣果欄を更新します。

光来丸はフグ。

Mさん、
いい笑顔。
土砂降りでも笑顔(笑)




帰宅

『また、坊主?せっかく冷凍庫のスペース空けておいたのに…』

『正確には坊主じゃないんだけど…』


『持って返って来なければ、坊主と同じだね。』


激しく小突いても、
リズム良く小突いても、
ゆっくり小突いても、
どうやってもタコの反応がなく、
この先どうしたものか…
心が折れました。



翌朝

目が覚めても1人反省会は続きました。
ああしようかな、
こうしようかな、
いや、
かつてやったけど駄目だったじゃん…
打つ手ないな…
仕掛けはシンプルにやりたいしな…
 
悶々と自問自答を繰り返し、


窓辺から外を見て、
何を見るともなく、ぽけら〜っと、
上の空…

我ながら、ちょっと重症かな(笑)



『どうかしたの?』


『タコが釣れないから、どうしたもんかと思って…』


『タコごときで…元気だしなよ…』



ごとき…(笑)

笑ったら少しだけ元気出た気がするよ…
ありがとう。