今日は晴れ、富士山が春空の中でスクッと立っています。
前々から観たいなと思っていた映画「おくりびと」を漸く観てきました。2年前に親が相次いで亡くなり、その葬儀のことを思い出しながら見ました。
私たちの親の場合、自宅に戻った親の遺体の横に女性の納棺師さんが座り
死者が無事黄泉の世界へ旅立つ支度を、身内が手伝うというものでした。
(地方によって違いがあるかと思います)
手甲、足袋、脚絆、賽銭入れ、杖、編み笠そして三角形をした白布の烏帽子を
私たち子どもと孫でその衣装着せの手伝いをしました。(とても感動します)
お賽銭入れには還暦の時の写真や懐かしく思うだろう記念の品も入れました。
(金属類は入れません)
皆涙、涙でしたが、親しいものとの別れをこうした納棺前の儀式でもって
執り行うことが出来たことは素晴らしいこと、と思いました。
この映画が米国の外国部門アカデミー賞を受け
納棺師役の本木雅弘さんの素晴らしい演技にも感銘し
とても良い作品でした。