裏・源氏物語 5帖 『夕顔』
源氏物語では、夕顔は4帖に登場します。裏・源氏では4帖に六条御息所を描きましたので、夕顔はずらします。すんません^^。
ところで、夕顔は頭の中将と関係を持っていた女性で、のち源氏がすっかり惚れこみ恋仲になりますが、極めて身分の低い女性でした。紫式部は、道長の心中を察し、遊び心を取り入れました。道長のお相手の女性は、そろって身分が高く、年上でプライドが高く、気疲れがしていました。 そんなん・・・あたりまえやん。
夕顔は無邪気で初々しく、ひたすら源氏に身を任せ頼り切って従います。こんな女性もたまには楽しいよ!って式部は思ったのでしょう。ひょっとしたら、このかわいらしい素直な女性って、式部自分のことか? ん~~ちゃうな・・。式部も結構プライド高く、決してかわいい健気な女性ではなかったと想像します。従いまして夕顔は式部自身も憧れた虚像であると考えるのが自然でしょ。故に残念ながら、モデルは不在です。
夕顔は、突然「物の怪」にとりつかれて死んでしまいます。源氏と夕顔は、あまりにもはかない一途な純愛でした。物の怪の正体ですが、ご存知のように六条御息所です。つまり、道長の正妻・源倫子(964-1053年)です。紫式部が見る道長の妻って・・・そんなに嫉ましい御方だったのかなぁ。
クロウ的感覚
実は式部は使えていた中宮・彰子の父・道長が好きでした。(このひとを主人公に源氏物語を描いたのですから) しかし道長はモテモテです。『宮中なら、いざ知らず、ほかの身分の低い女性にまで手を出すと、えらいことになるわよっ』 と、いいたくて夕顔を登場させ、六条御息所の生霊で、死に至らしめたのではないだろうか・・・。説得力ない?? どぉよ・・・。