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藤原定家が愛した常寂光寺の地

2011年11月20日 | 平安時代

 京都の中でも有数の静寂に包まれ、数多くの人々から親しまれ、歴史にその名を残す寺はここ常寂光寺ではないでしょうか。 常寂光土、それは仏教でいう理想郷を意味します。  ここ常寂光寺は百人一首で詠まれる小倉山の中腹にあり、境内からは嵯峨野を一望でき、秋になると山々が紅葉に包まれます。 その様がまるで常寂光土のような風情をかもしだすことからこの寺号がつけられたと云います。 平安時代に藤原定家の山荘「時雨亭」 (二尊院からも散策することができます) があったと伝わる地で、1596年に日蓮宗・日禎が隠棲の地として当山を開きます。 歌人でもある日禎に小倉山の麓の土地を寄進したのが角倉了以です。 また、本殿は伏見城の客殿を移築し、多宝塔は京都町衆の寄進によって建てられているそうです。 

常寂光寺の仁王門の周りには苔が敷き詰められ、紅葉で彩られます

 

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