Vastra-daの裏側

オリジナルフィギュア原型師。原型師が裁縫もするよ。求めるモノが探して無ければ『作ればいいじゃないか!』を実践中。

ハイスペック彼女は保護猫の為に決断も一刀両断

2018-01-15 00:56:39 | 猫たち
以前、ハイスペック彼女(男前の女性)から連絡が来た。 ※ ハイスペック=(H)


   H彼女 : 猫って何食べるんや?

    は? 猫って猫缶とカリカリフードやん。 なんでお前がそんなこと聞くねん?

   H彼女 : 私のアパートの敷地内に 仔猫がおって三日くらい前から鳴いてるんや。親猫もおらんみたいやしまだ小さいねん…お腹空いてるみたいやし買ってくるわ

ハイスペック彼女は実家では ワンコしかおらず猫は初めてでだったので、しかも野良の仔猫でどう接していいものか分らず私に聞いてきたのだ。

それを聞いて『 ご飯を与えろ 』と言ったものの、彼女のアパートはペット不可賃貸物件。

    一時の優しさはヒトのエゴであり残酷であることを知っているので、これからのことを彼女と話し合った。


   ★ たとえ敷地内でもアパートの大家さんに見つかれば保健所行きで殺処分である。

   ★ 彼女の仕事が忙しく、私も自分の事で手いっぱいでそうそう里親探しは時間的に出来ない。

   ★ 大家さんに隠れて飼うことなどしてはいけないことで、彼女も私も許さない。



二人で悩んで考えた結果…

    とりあえずヒトに慣れさせて捕獲しよか~


我が家はすでに手のかかる坊主( )が居るので、引き取るのは無理だった

彼女に仔猫の年齢を聞いても、性別を聞いても、なにせ猫が初めてなので全く分からず

おまけに仔猫は警戒心バリバリで キシャーッ!! と怯えヒトを寄せ付けず近付けば逃げ、触ることすらできない

彼女が住むアパートも私の家から遠いので行けないので


    とりあえず遠巻きに 撮影して画像送れ。オイラが確認するから


その送られた画像の仔猫を見てちょいと驚いた!!



    この仔!!この先 美しい猫に成長すること間違いないで!!!

その仔猫は生後3か月くらいで小さく、白っぽい長毛、野良のせいか仔猫ながら芯の強そうな整った顔立ち…。


    こりゃ~磨けば光る 原石やな


こう言ってはなんだが、我が家の エヘッ 坊主とは持って生まれたオプションが違いすぎる

王子様と下町のやんちゃ坊主っていう感じ


それでも
ねぇちゃんは 坊主ラブ ( ねぇちゃんの愛は一方通行 )

仔猫の場合これからの成長過程で長毛になるかどうかは微妙な判断になるが、私はノルウェージャンフォレストキャットのような 肝っ玉パセリ母ちゃんや生まれた仔猫たちを見ていたのでまだ予想が付くくらいには目が慣れていた。



その後

かなり時間をかけ、捕獲できるまで大家さんに見つからないよう他のアパートの住人の方にも協力してもらい無事に保護。

彼女なりに仔猫のこれからのことを考え、アパートの近くにある猫カフェのような 猫の保護シェルターへ保護してもらい里親募集をしてもらうことにした。

表立ってはいないが我が県の犬猫保護シェルターは一旦は保護するが、里親が現れなければ最終的には殺処分となることも分かり託さなかった。

彼女は仔猫をアパート近くの猫カフェに保護してもらい、それから仔猫に会うために時々通うようになった。


    やれやれ、なんとか一件落着やな


と思いながらも、私も仔猫の事が気になっていた。


それは
猫カフェに通う彼女の話によると あの仔猫、カフェの人にも懐かんくて他の猫にもちょっとだけしか仲良くなってないみたいなんよ

彼女は新しく引越ししたばかりで金銭的にも余裕なし、オイラにも余裕なし。    少しずつ慣れてくれるといいが ( 心配は絶えぬ )



そんなこんなで数ヶ月が過ぎ、年が明けて彼女から画像付きで連絡が来た。


   H彼女 : 年末年始にまた引越しして新しい家族ができました  (送られてきた下記画像)

   


    マ、マジかよ!? そこに写っていたのは…大きく成長したあの仔猫!!


   H彼女 : マジっす!! この仔を引き取る為にペットOKな賃貸に引越しした  


    お前…スゲェな…


さすが【 ハイスペック 】という異名を持つだけのことはある彼女である。

なんという行動力と決断力

    オイラの心の赤い実が弾け飛びそうなほど男前である


どうやら里親希望の方も何人かあったようなのだが、彼女が通ううちに『 必ず自分が迎えに来るから待っていてくれ!里親に出さないでほしい 』と頼んでいたらしい。

仔猫の方も最初にご飯をくれ、保護した彼女だけには懐いていたようで


   猫の方が彼女を選んだのだ


今後、責任もって最期まで大事に育てて生きていくと彼女は言い切っておった。


やはり縁や運命と言うモノは不思議よの~

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下半身麻痺の長毛三毛猫アメリカンカール

2016-10-14 14:13:56 | 猫たち
退院した セイレムの様子を伺いに毎日病院へ行っていたのだが、そこで気になる 猫さんが居ました。


セイレムが入院した時に隣りのゲージの中におりまして、足が悪そうで後ろ足に力がはいらなそうに上半身を起こし後ろ足は向きがおかしくペタンとしてた。


    この猫は足が悪くて入院してんのかな?


ここ数日、セイレムの様子を見に行っているのだが…毎回居たわけです。


なぜ、そんなに気になったか?て…


    長毛(ふっさふさ) + 三毛柄 + 耳がくるんとアメリカンカール!!!
   ( 純血ではないけれど、たぶん遺伝子的にチラリとアメリカンカールが入った仔なのだと思う )


    この仔、普通の猫の風貌と違う

ただでさえ長毛の三毛猫なのに、明らかに耳の形がその辺に居る普通の猫( 我が家の猫たち )ではなく くりんとカールがかかり

      高そうな『 品 』のある猫さん


足が悪いのとずっと病院に居るのが気になり、ちょうど居合わせた先生(夫婦共に獣医さんで奥さんの方)に聞いてみた。


    先生、この仔って足が悪くて入院してんの?


   先生 : 病院の患者さんが交通事故にあったこの仔を連れて来たのよ。でももう両脚は動かないのよ。


    えっ!? 両脚?


交通事故に合った時、この仔は妊娠していて三匹の赤ちゃんがお腹の中にいたが三匹とも助からなかったそうだ。

長い期間、外を放浪していたようでお腹には虫もいて昆虫などを食べ飢えを凌いでいただろうと先生は言ってた。

どこをどう彷徨っていたのか…と。


この仔を運び込んだ患者さんは『 元気になったら引き取る 』と言っていたそうだが、結局両脚下半身麻痺となり排尿も自力では出来ず圧迫排尿が必要になった。

こうなっては『 自分は猫の介護は出来ず、引き取れない 』となり 安楽死の提案がなされた。

でも動物病院の先生は私にこう言った。


   先生 : 安楽死の話がでた時にはこの仔はご飯を食べだしてたのよ。

と哀しそうな表情で話してくれた。



先生は事故に合い、仔猫を失い、脚を失い、でも必死で生きようとしている仔を殺せるわけない。と言いたかったはず…。

セイレムが生きようとご飯を食べだしたように。


    それぞれ個人の事情があるのはわかります。 安楽死… か…


続けて先生はこうも言った


   先生 : 今まで自分が面倒見て飼っていた猫が両脚麻痺になったのと、

        突然事故に合ったのを見て助けた猫とでは違ってくるのかもしれませんね…

        それが一人暮らしともなればサポートしてくれる人もいないし大変だと思います


先生はこの仔を運び込んだ人の事情も察したのだと思う。


それを聞いて私は何も言えなかった。


    もしライフがこの仔と同じような事に…

と考えてた。


生活があるので仕事を辞めるわけにはいかない。  圧迫排尿の為に一日何度も帰宅し、会社と相談して仕事を続けさせてもらうしかない。

そうなれば生活は一変する。 

けれども、どうにかなんとかする他ない。



    先生、この仔どうなるん…?



   先生 : この猫はウチで引き取ることにしたのよ。 もうウチの子よ


なんと安楽死は選べなかった先生は自分の家で引き取ってくれたのだ

先生のお宅が動物を引き取ることなんて全く無かったのに、よほどだったのだろう。    よがった~  先生ありがとぉ~



世の中には寝たきりの動物たちがいて、介護なしでは生きられない仔たちがたくさんいる。

セイレムの事といい、我が家の猫もいつどうなるのか他人事ではないとママさんにも話し色々と考えさせられました。
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待っていてくれた、黒猫さん

2015-10-30 22:39:47 | 猫たち
昨日も気になって 黒猫さんの所へ寄ってみた。


      あの影は

暗い植込みの所に同化するようにおった。


      

      

      やっと写真が撮れた!!  アトリエ&工房に居る セーちゃんと顔が似ているのだ

身体の大きさから考えても、たぶん…♀猫さんだと思う。


 
ちょっとでも美味しいものを食べて力をつけてもらおうと

      ニャンコ用の焼きかつお & カリカリシーバ

焼きかつおを用意していると…


      にゃ~ん ( 美味しそうな匂いがするにゃん )

と喉を鳴らし、グイグイ甘えてきた。    なんと距離が縮まったのだ!!



カリカリフードも『 たんと食べなされ~ 』といっぱいあげた。


お腹が空いていたのだろう、多すぎくらいにあげたにもかかわらず残さずペロリ。    今度はいつ食べられるかわからんからな…。


お腹がいっぱいになったのか、しばらくすると何処へともなく姿を消した。


もう少し体に脂肪をつけて、この冬を乗り越えてもらいたい。

明日も少し様子を見に行ってみようかな


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数ヶ月ぶりに会った黒猫さん、生きていた

2015-10-17 20:41:22 | 猫たち
会社帰りにデパートの中にある手芸屋さんへ寄った。

その帰りの出口で…


      あっっっ  お前さん生きておったのか


      にゃ~ん


いつぞやの黒猫さん。

以前、会ってからもう数ヶ月と会ってはいなかった。

この入口を通るたびに気にはなっていたものの…ずっと姿を見ることが出来ずに半分諦めていた。    死んでしまったかもしれんと…


慌てて 車にカリカリを取りに行く。

    いつお腹を空かせた猫に出逢うかわからないので車にカリカリを常備しています!


取りに行って戻ると一人の女子高生が入口付近にいる黒猫に気が付いた。


その黒猫を見て、あからさまに嫌そうな怪訝な顔をしていた。


空腹で人に近づこうとする黒猫を『 近寄るな! 』と言わんばかりに足で避けようとするので


    黒猫さんが蹴られたらえらいこっちゃ!!


猛ダッシュで猫の所へ駆け寄るとバツが悪いように猫を避けるように建物へ入って行った。


動物や猫が嫌いな人も沢山いる。
どうしたって嫌いなものは仕方がないし、それは分かっている。

嫌いはキライで構わないから、だからといって 危害を加えることだけはしないでほしい


黒猫だからだろうか… 薄汚れているからだろうか…    女子高生を見て悲しい気持ちになった




人気のない暗い建物の裏に 黒猫さんを誘導してカリカリをあげた。

空腹だったのだろう。 夢中で食べていた。

食べている時だけは触れるので触ってみると…    背骨がゴツゴツと手に当たり、お尻も脂肪も筋肉も落ち痩せてる

あきらかに数ヶ月前に会った頃よりも骨が手に当たり痩せていた。

尻尾を見るとなんやこれ 尻尾が半分ちぎれかけとんのか と慌てた

尻尾の半分からブラブラと黒い毛の束のような物がぶら下がっていた。

ならば急いで病院へ連れて行かなければ!!と恐る恐る尻尾を確認。


    フエルト状になった尻尾の毛束だった!!!


少しばかり長毛の黒猫さんなので、手入れをされることなく放置すると毛が固まってフエルト状態となるのだ。

長毛のパーちゃんの時も毛が固まってくるのでママさんがブラッシングを頻繁にしていた。


まだ尻尾と毛で繋がった状態だったが、このままではダメだと思い、ハサミもカッターも無いので手で少しずつ毛を千切るように切り離した。

    すんごい塊やった…。


これでもかというくらいカリカリを渡した。


今夜のお腹は満たされるだろう。


    この冬を無事越せるだろうか…と心配だが、会えるかどうかはわからないがまたちょくちょくご飯を持って様子を見に来よう。
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いつぞやの長毛黒猫に声をかけられる

2015-01-15 22:03:26 | 猫たち
仕事の帰りにデパートの手芸屋さんへ行くことにした。


車を停め( 一番端 )デパートの入口から中に入ろうとした。

冷たい強い風が吹き、 小走りで入口に向かうと、なにやら柱の影から 視線を感じた…
立ち止まり辺りを見回すも誰もいない。


      ん!? なんや、気のせいか??


また歩き出そうとすると


      気のせいじゃないですよ。 ここですよ。


と声をかけられた。

      あっ!!! いつぞやの黒猫さん !!!


以前、この入口でばったり出くわし『 お腹が空いているだろう 』とデパートでカリカリを買ってご馳走した小柄で長毛の黒猫さんなのです。

はじめて出逢った時から随分経ったが元気にしていたようだ。    よかった 生きていてくれた

私が近づくと シャーッ!!とふいて威嚇し触れないのですが、私が危害を与えるモノではないとわかると威嚇しなくなった。


      お腹空いてんのか?

      はい


      そうや!! 車にカリカリ積んでんねや!!


いつどこでお腹を空かせた猫さんに出逢うかわからないので、いつでもあげられるようにと『 小分けサイズのカリカリ 』を車に積んであったのを思い出す。
慌てて車へと戻りダッシュボードの中からカリカリを掴み、黒猫さんを人気のない物陰に誘導し進呈。


      持っててよかったカリカリくん。  遠慮はいらねぇ!!た~んとお食べなせぇ~


よほどお腹が空いていたのかスゴイ食欲です。

      食べてる時にしっかり触っちまった

性別を確認したところやはり♀だった。( 小柄だったので )
尻尾は握り拳くらいの長さで短かった。( ライフとはえらい違いじゃった )
身体を触っていると針のようなドロボウさんがたくさんくっついていたので、せっせこせっせこ指でつまんで取り除いていたがかなりの量
ブラッシングしてあげたいな~と思いながら必死で取るも少ししか取れなんだ

ここへ来た本題の手芸屋へ用があったので黒猫さんとお別れしたが、用を済ませた帰りにふと見ると入口付近で待っていてくれた。


      待っとってくれたんか!?

なのでしばらくスキンシップをはかろうと試みる。

知らぬ人間が怖いのか、必要以上に近付くとまたも少し威嚇し、ガブッと噛みついてはすぐ放し距離をとることを何度も繰り返す。
私が怒りも何もせずにいるとすり寄ってくれるほどになった

     

        この子( 黒猫さん )は人間の手を知っている

そう思うとなんだか悲しくなった。
飼われているのか、捨てられたのか、野良なのかは分らないが確実にこの子は良い意味でも悪い意味でも人間を知っている。


     どうかこの子がこれから誰かに危害を加えられることなく健康で無事に生きていけますように

そう願わずにはいられなかった。


帰り際に特別サービスでもう1袋カリカリを進呈。
ほんの一時の満腹だが、今夜は空腹で眠れぬ夜を過ごすことはないだろう。


また車にカリカリを補充しておかなくては
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