○方法俳句626・抽象の物質化16・加藤あけみ01・2023-06-29(木)
○「螢の抜けたる闇を摑みけり」(加藤あけみ01)
○季語(螢・仲夏)(「『俳人年鑑』2004年版(北溟社)」より引用)【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:螢を手の中に捕えようとしたが逃げられてしまった。闇の虚空だけを掴んでしまった両の掌。Pickupで「摑」「掴」漢字使用俳句を挙げる。
○加藤あけみ(かとうあけみ)
○好きな一句「沈丁の香に躓ける思ひかな」02
○季語(沈丁・三春)(「→兵庫県現代詩協会」より引用)
【Profile】:1952年東京都出身。「ホトトギス」「花鳥来」「円虹」同人。
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■Pickup「摑」「掴」俳句5句(2023-06-29)
→01「紙一枚摑みそこねる春の夜」(塩野谷仁)
→02「春昼や肉屋は赤き肉摑み」(長嶺千晶)
→03「転ぶたび青空掴むスキーかな」(長山あや)
→04「掌に摑む秋蝶伝へ来る鼓動」(竹内弥太郎)
→05「トルソーの無い掌が摑む春の闇」(赤間倭子)
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