●五感俳句374・嗅覚80・岡本高明1・2018-4-9(月)
○「種蒔いて人の匂ひを蒔きにけり」(『ちちはは』2015)(岡本高明1)
○季語(種蒔く・晩春)(「俳句界201603」より引用)【→五感俳句-索引1・索引2・索引3 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:種とともに、手から伝わる「人の匂ひ」を蒔くのである。この匂いとは、種にゆだねる農夫の願いのようなものであろうか。土に文明をすき込むという”culture”の語源にも思いは馳せる。
●岡本高明(おかもとこうめい)(1944~2012)
○好きな一句「だんだんに囀りの木の濡れてきし」(『風の縁』1987)2
○季語(囀り・三春)
【Profile】:岡山県出身。1977年、→岸田稚魚主宰「琅玕」入会。83年第6回琅玕賞受賞。84年「晨」同人。88年第1句集『風の縁』にて第12回俳人協会新人賞受賞。91年、→岡井省二主宰「槐」創刊同人、編集長。2006年→坪内稔典代表「船団」入会。08年→小宅容義代表「雷魚」入会。
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