●五体俳句0268・血03・神崎縷々01・2016-02-28(日)
○「血に痴れてヤコブのごとく闘へり」(『縷々句集』1936)(神崎縷々01)
○季語(無季) 「ちにしれてやこぶのごとくたたかへり」(→「春にして君を離れ」より引用)【→五体俳句-索引 →俳人一覧(あ・か・さ・た・な・は・ま・や)】
【鑑賞】:今日は俳人・神崎縷々の忌日(1936)。彼が患った結核の喀血の血でしょう。「痴れる」は「酔い痴れる」のように「正気を失う」「正体を失う」のような意味。「ヤコブ」は天使と格闘して敗れたというイエスの弟子の一人。
●神崎縷々(かんざきるる)(1899~1936)
○好きな一句「吹貫の空を静かにわたる船」02
○季語(無季) 「ふきぬけのそらをしずかにわたるふね」(「名句鑑賞辞典(角川書店2000)」より引用)
【Profile】:福岡県出身。1922年東京高等商業学校卒。1932年、小倉市に神崎商会設立。1930年ころより→杉田久女について句作を始め、1931年より→吉岡禅寺洞に師事。「天の川」同人。
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