退院の日

2011.09.13（火）　　退院したけど環境の大変化でとまどい

［昨夜のこと］
・昨日の夜はステロイドを外してみたことにより、吐き気の強さに負けて、ほとんど眠れなかった。
・やはりステロイドは外せないことは判ったが、新薬の効果が疑わしくなった。
・今朝は、ステロイドを早めに服用したために吐き気は治まってきて、胃もたれ感までとなった。

［退院］
・朝から動きたくなくて、部屋の片づけは、妻と長男がやってくれた。（謝謝）
・血液内科の病棟は入れ替わりが早いのか、特別に見送ってくれることもないので、忙しそうにしている２名の看護士を見つけて挨拶をしただけでエレベータへ向かった。
・病院の出口では、車いすの怪我で治療したと思われるやんちゃそうな男が病院関係者と思しき人ともめていた。
・治療費の支払いを渋っている理由のようなことを叫んでいたように思えたので、先ほど高額治療費を払ってきた自分は幸せな方なんだな～と、変なきっかけで考えさせられた。（がん保険に入っていて良かった・・）

［我が家］
・病院では常に無菌状態の病室と消毒液の毎日だったのが、我が家は残念ながら殆ど真逆の環境となる。
・一応、消毒液は幾つか買ってもらっているが、病院の環境に近づけることは１００％無理なので、食事以外はマスクを外せない。
・白血球の数値がそんなに高くない状態で投与を決行した感があるので、病院にいる時より低い時期が多くなりそうで、さらに感染が怖い。（病院では低い時期は感染予防でシャワーもできなかった。）

投与日（２クール２回目）

2011.09.12（月）　　投与が決定し、退院が決まった。

・白血球の数値が「２４００」と少し低いけど、投与が決定した。
・予定通り、明日（９／１３）の午前中に退院も決まった。

・今朝は、血液検査の結果が出るまで落ち着かない気持ちで待っていたが、主治医より先に看護士がきて、結果を教えてくれて、微妙な上がり具合だったので、主治医の決定待ちという状態だった。
（投与可能な数値は２５００以上だったかな～？と以前に看護士に聞いていたので）

・しばらくして主治医が投与決定を伝えに来た。　同時に予定通り退院となることも言われた。

［投与］
・今日の看護士は私の担当看護士で中堅で、手早くできる人で、点滴の針は簡単に入れてくれて嬉しかった。

・朝10時３０分から吐き気止めの点滴から開始して、（抗がん剤は11時００分から開始）１４時３０分ぐらいに終了
・点滴の薬が効いているのか、吐き気はすぐには来ないので、今は未だ普通の気分である。
・たぶん夕方から、例の「胃もたれ感」が始まるのだろう。

・今日はこれから歯科へ行かなければならない。　
・治療開始前に炎症を起こしていた歯があって、そのまま抗がん剤治療を始めると、致命傷になる恐れもあるため抜歯治療した。
・前歯のため、義歯を入れることになって、今日がその予約日となっていた。
・歯科の治療については、このタイミングでは問題ないということだ。
・投与が延期になったことで、入院中に歯科にかかることができたので、少しだけラッキーな気分だ。

2011.09.12（夜）　　吐き気がひどい

・今回は、吐き気止めの薬を一つ事前に飲むことをやめてみた。
・理由は、ステロイドをできれば飲みたくないので、もう一つの薬で効果があることを期待して試してみた。
・結果としては、前回よりかなり吐き気が強いことから、ステロイドは必要となりそうだ。

・19時30分頃に吐き気とめとんぷくのナウゼリンを飲んだが、ほとんど効果がない気がする。
・22時、吐き気が強くなってきた。（すぐに吐きそうな状態）
・ステロイドを飲むかを迷っている。
・つまみ風のしょうが（寿司屋のがりに近い）を食べてみたら、ほんの少し和らいだかな？
・22時30分、ナウゼリンを再度服用してみた。
・断続的に吐き気が襲ってくる感じである。

投与・退院待ちの土日

2011.09.11（日）　　空振りの気分が安息に変わった土日

・金曜日の血液検査結果が思わしくなくて、投与が延期となったが、医師の予定は月曜日（12日）に再検査を行い、結果が良ければその日に抗がん剤投与となり、翌日退院の運びとなるそうだ。

・投与前の１週間は、味覚もほとんど戻っているので、食事も美味しく食べられることと、白血球も外出を制限するほどの低さではないので、昨日今日は外食のチャンスなのである。

・昨日は私の一番好きなラーメン屋の「藤一番チェーン」（私の家族内では「かめラーメン」と呼んでいる）へ行ったのだが、土曜日の夕食時間帯でもあって、待っている人が多く、病院の門限に遅れそうだったために、涙を呑んで隣の「吉牛」へ流れた。
（吉牛も食べたいランキングの上位なので、まっいいかという感じだったけど・・・肉の嫌いな妻は少し可哀そうだった。）

［かめラーメンが好きな理由の一言］
・かなり前のことだが、仕事（故障対応）で最終電車もなくなり、カプセルホテルに向かっている途中にふらっと入ったラーメン屋が「かめラーメン」であり、いまでも忘れられないくらい美味しかった。
・０時過ぎまで夕食をとらずに食べれば美味しいはずだが・・一応、我が家族内では高得点なので、実際に美味しいと思う。

・ということで、今日は昨日のリベンジで、かめラーメンを食べに行くのだ。（考えただけで生唾が・・・・）

［エアロバイクが届いていた］
・昨日家に帰ったときに、届いていたエアロバイクを娘が組み立ててくれたのだが、予想以上に大きく、置き場所に苦慮しそうだ。
・試運転をしたが、音は全くしないので、テレビを見ながら汗をかけそうなのは良い。
・一万ペソと１０万ウオンがかかっているので、妻も頑張ると思うし・・・・・少し不安は残るが・・・・・

投与日（２クール２回目延期）

2011.09.09（金）　　今日から闘いの１週間が始まる　⇒　延期
［朝の時点でのこと］
・今日は２クールの２回目の投与が始まるのだ。
・早朝に採血をして、９時ごろまでに検査結果が出て、白血球の数値が正常範囲に近ければ投与が決まる。
・考えないように努力しているのだが、不安なことばかり考えてしまって眠れなかった。

・不安材料は、血液検査の結果が悪いかも・・・とか、点滴の針を入れるのが新人だったら・・・とか、そんなに大した不安材料ではないのに、情けない・・・。

・私がいる病棟は血液内科の患者さんたちばかりで、無菌室が幾つもあって、時々苦しそうな声が聞こえてきたり、看護士さんが、身体を冷やすための氷を夜中に運んで行ったりして、病状が重い方も何人かは入院していると思う。
・他の患者と話したことはないので、どのような病気のひとがいるのかわからないが、多分、リンパ腫と白血病なんだろう。
・見た目は70歳以上の人がほとんどで、私より若そうな人は２～３人ぐらいしかいないと思う。

・昨夜0時近くに、何処からか大きなうめき声（若い人？）が聞こえてきて辛そうな人がいたが、それを聞いていて、私の病気は本当に軽いものなので、ありがたいな～と思えてきた。

［血液検査結果で延期となった］

・今朝の血液検査結果が「２１００」と２日前より下がっていたため、投与可能な数値を満たさないらしい。
・やはり、歯肉がん治療のダメージが残っている可能性があるとのことだった。
・今後治療が進めばダメージは多くなっていくことが容易に想像がつくので、投与間隔が長くなり、完治する確率もさがってくる。
・治療開始前の説明で、完治確率６０％と言われたが、自分はその中に必ず入ると確信していた。　今は少しだけ揺らいでいる。

・結局、退院も延期となって、月曜日の血液検査結果をもとに再度スケジュールを見直すことになりそう。

１３日目（２クール１回目）

2011.09.07（水）　　思わぬ伏兵にやられた！

・回復宣言をして、食欲を制御しきれない状態の時は、つい後先を考えずに食べてしまう。
・そして、食べた後に身体の中から悲鳴があがって、最後には痛みというお仕置きが待っている。
・今回は甘いものを大量に摂取したことが、口内炎（４個）というお仕置きになって返って来たのである。

・どんなケースでも同じだけど、我慢できずやってしまった至福の時は「一瞬」で短いけど、後悔は長く自分を苦しめ、二度と過ちは犯さないなどと口にするが、苦しみから解放されたとたん、簡単に忘れてしまう弱い人間がいる。

・なんか、哲学的な表現をしてみたけど、要するに、欲望に負けて後悔することを、性懲りもなく繰り返す自分を戒めてみただけ・・・。　今が「痛み」のせいで、後悔の最中ということだ。

［退院について］
・いよいよ今週末が退院となり、抗がん剤投与の翌日でもあるので、不安な気持ちばかりだったのだが、退院すれば食べたいものも食べれるし、やりたいことも制限なしにできるので、少しずつ楽しみに変わってきている。

［エアロバイクの購入］
・病棟には、入院患者のためにエアロバイクが設置してあるので、胃もたれ感の時とか、運動不足を補うために度々使っていた。
・退院後には感染など考慮し外出を避けることになるので、家の中で運動が必要となる。
・リハビリ、ダイエット（妻）、コレステロール対策など用途が多いため、家庭用エアロバイクを購入することにした。
・設置場所はリビングしかなく、現状でも狭い空間であることが若干の心配事だが、強い物欲には勝てなかった。
・これで妻も、挫折することもなくダイエットに邁進できるだろう。