新しい暮らし 3

実家生活3日目


…て…　　…まてッ…　　よしよしいい子だね～


母のキャピ声で目が覚めました。

もう少し…　　
しばらくしてリビングに行ってみると


　誰もいない…


と、「おはようございますぅ～」外から母のかん高い声が聞こえました。
みかんと朝の散歩に出ていたらしい。

朝食が済むと父の定期検診のため、家の主2人はかかりつけの病院へ




ヒマだね～

さっき行ったと思うけど、またお散歩行こうよ～





区画整理された住宅地の実家周辺には↓こういうトコロがいっぱい。

みーたんのジャンプ力なら飛べるハズだよ！
これ飛べないとこの先お散歩が面倒よ！がんばって！


意を決して　飛ぶ！　と思ったら

　　　　　　　　　　　　　　　　匍匐前進で通過　　ガクッ


以前リリさんと行った藤棚の奇麗な公園に行ってみると

あなたは牛や羊じゃないのよ～




嫁入り道具にかわいらしいおもちゃもいくつか持たせたんですが、
実際にお気に入りなのは　趣味の悪いスリッパとか


座布団のショロショロとか…


自分でおもしろそうなものを見つけて遊んでました





さて、そろそろ私は東京へ戻らねばなりません。
お昼過ぎに、父母みかん、みんな乗って一緒に駅まで送ってくれました。

最後にギュッと抱きしめて『いい子で可愛がってもらうんだよ』



車の窓からじーっと不思議そうに私を見つめるみかんの顔がどんどん小さくなってゆくと
涙があふれました。
すぐに座席指定の特急列車に乗ったんですが、
涙が止まらず席につくことができません。
デッキでメソメソしていると



母からの電話でした。
『もしもし～？』
母の声を聞いた途端、大号泣うわぁ～ん

『今、家についたんやけど、みかんはお父さんと楽しそうに遊んどるよ』

え…　別の意味で泣けて来た（笑
ま、違和感なく実家にすんなり馴染んでくれてヨカッタ。

新幹線に乗車したとパパしゃんにメールすると
『お疲れさまチョビが待ってるよ。』
またまた涙が溢れて溢れて

気分を変えようと友さんにメール。
するとそこでもあたたかい言葉が飛び交い


隣が空席でヨカッタ



泣き疲れて少し眠り、気がつくともう横浜。
普段の生活圏内に入ると気持ちも随分落ち着きました。




帰りにペットホテルに迎えに行くとチョビが大喜びで飛び出して来ました。
家に着くやいなやリビングをぐるぐる走り回り狂喜乱舞
ここ2ヶ月間こんな楽しそうなチョビを見た事がなかったなぁ～
トビたん、みかんのことがとても怖かったのね。辛い思いをさせてごめんね～




たいした広さじゃないハズなのに、みかんのいなくなったリビングは
ガラ～ンと広く感じます。


犬嫌いのシニア犬と遊び盛りのパピーとの暮らしはとても大変だったけれど
片方居なきゃ居ないで少し寂しい。
両極端な2ワンコ。
チョビにないトコロをみかんが、みかんにないトコロをチョビが満たしてくれていました。
毎朝階段を2～3段登ると、2階のリビングから聞こえたみかんの声
こんなところにものを置いておくとみかんがまた悪戯を…
チョビを呼ぼうとして「み…」
たった2ヶ月でも習慣って身についちゃうんですね～。


何はともあれリリさんの旅立ちから8ヶ月、実家に活気ある毎日が戻ってヨカッタ。
MIONさんに作っていただいたみかんの迷子札、
齧り癖がなくなるまでリリさんに預かってもらってます。

ここ数ヶ月ジジババの寄合所化していた実家ですが、
今は毎日「みかん詣」の客が絶えないのだとか。
人寄せパンダじゃないのよ～



GWはパァ～っと旅行に行って、お部屋を大掃除して、延期していた改装もして…
チョビとの静かな暮らし再スタートです