3日目豪雨で短縮競技となってしまったが、試合はプレーオフ6ホール目で決着するという「最高にドキドキ」する展開になって盛り上がった。優勝は今季8勝目の竹田「金太郎」麗央(金太郎は私が付けたアダ名です)。これで彼女は米ツアーの2年間シード権を得られて「超嬉しいご褒美」も得ることが出来てウハウハの結果でした。相手は米ツアーから出場のマリナ・アレックス。超ステディな選手です。
竹田は前半をイーブンで折り返し、後半2バーディを奪った段階でまだアレックスとは3打差。試合後のインタビューでも言ってましたが「まあまあ遠い位置」でした。で、気合を入れ直してそこから16番のロングを見事気迫で2オン。微妙なパットを見事にねじ込んで「イーグル奪取」と追撃モードは全開です。最終18番も痺れるバットを慎重に沈めて、とうとうアレックスを捉えたわけです。もう観客は「イケイケの大合唱」です。これが韓国のコ・ジンヨンとユ・ヘランのプレーオフとか「どうでもいい」シチュエーションの場合では、観客の反応は「全然冷めて」いたんじゃないでしょうか?(あくまで個人の感想です)。とにかく見る者の期待を絶対裏切らない竹田麗央こそ、久々に女子ゴルフ界に現れた「スーパースター」だと言えますね。
プレーオフは18番パー5を2回やって、決着がつかない場合は13番パー5と交互にプレーすると決まった。ドライバーでアレックスの50ヤードも先を行く竹田が、「飛距離のアドバンテージ」を活かせば普通にやったら楽勝じゃん、と皆が思った筈なんですよ。ところがフェアウェイキープ率80%超という正確無比のショットでピタピタっとマネジメント通りに球を運んだと思えば、グリーンに上がって見ると毎度ピンそばに球がある、という「相当にヤバイ」状況ですねぇ(困っちゃう~)。竹田も折角2オンしたらパターがショートしたりアプローチの距離感が合わなかったりと「らしくないミス」があって、中々飛距離のアドバンテージを活かせないでハラハラさせてくれます。
むしろアレックスの方が確実にパーを取っていて、竹田の方が「入らないんじゃないか・・・」という距離のパターを気迫で入れて凌いていた、というのが実際でしょう。なお、これはテレビの画面だからかもしれませんが、竹田のパッティングでパターのフェースが「打った後、イン側に抜けて行く」ように見えるのは何故なんでしょう?。まさかパターまで「フェード」を打ってるって訳じゃないだろうから、多分軌道が「イン to イン」なんだろうと想像するけど、調べて見る価値はあると思う。
日没が迫る中これで決着が付かなかったら明日に持ち越しという最後の6ホール目、アレックスのパターが珍しく乱れて僅かにカップを外した!(おお、神よ)。歳が30台と竹田より一回りも上なだけに、流石にプレーオフ6ホールというのはキツかったのかも。そして竹田が渾身の集中力で運命のパターを沈めた瞬間、何重にもグリーンを取り巻いていた大観衆が「やっと決めた!」と大歓声を挙げたんです。感動の瞬間ですねぇ。両手を高く掲げて観衆に答えていた竹田の姿が「夕日に映えて」何とも美しい画になっていたのは、偶然にしても出来過ぎだったかも。来季はアメリカ本土で、竹田麗央のぶっちぎりの勝利を見たいものです。
以上、プレーオフを実況中継風にまとめて見ました。少しでも現地の興奮がお伝え出来れば幸いです。残念ながらテレビ中継は18ホールで終わってしまったが、私はケーブルテレビを契約してるので夜「GAORA」でしっかり最後まで見ることが出来たのは望外の幸せでした。殆どの人はこの「最高の勝負どころ」を見られなかったかと思うと、私はラッキーだったと言えると思う。ここはやはり DAZN や Netflix や U-NEXT などのサブスク動画サービスを契約することも視野に入れる必要があるな、と思った次第です。国内の女子ゴルフも段々テレビ離れしているみたいで、ネット配信に主軸が移っているのは時代の流れですか。仕方ないでしょう。まあ私はWOWOWに加入しているのでその点は大丈夫なんですがね(自慢かよ)
最後に私の注目選手の結果を書いておきます。
河本結・・・6T、絶好調を維持していて来季は複数回優勝という所まで来ているようだ。米ツアー再挑戦の日も近いんじゃないか?
古江彩佳・・・10T、メジャーチャンプとしての貫禄でベスト10入りは見事。徐々に復調の兆しあり。
西村優菜・・・12T、ここにきてようやく結果が出るようになったのは心強い。しかし相変わらず人気は凄かったねぇ。早く来季のシードを決めて、ファンを安心させて欲しいところです。
コジンヨン・・・22T、元世界ナンバーワンの実力は随所に見られた。どんな状況にも動じないクールな試合ぶりは精神力の賜物?
櫻井心那・・・26T、去年4勝した勢いが戻りつつある。まだ爆発的なドライバーショットが見られないにしても、完全復活は間近と私は見ました。来年は日本ツアーの上位者がごっそり米ツアーに移動するので、もしかして年間女王も夢ではないかも。
西郷真央・・・26T、最近の米ツアーでの大暴れは目覚ましいものがあり、来年は本領発揮の予感がヒシヒシと伝わって来て頼もしい限り。早い段階で1勝もアリです。
勝みなみ・・・26T、目下60位の上下をウロウロしている状況だが、本人は余り気にしてないようにも見えるのはキャラなのか?。こういうタイプが米ツアーには向いてるのかもね。
小祝さくら・・39T、彼女は米ツアーには行かないで日本で頑張るみたいだからファンは一安心である。来季は年間女王を目指して初戦から戦闘モード全開で走りそう。彼女の実力であれば十分期待できると思う。
佐久間朱里・・39T、こちらも早く1勝が欲しい実力者。小さいけど意外と飛距離も出るから来季は早い段階で勝利しそう。
リハナ・・・・47T、日本で戦う韓国勢は随分減ったように思うが、その中でもリボンが似合う数少ない選手。可愛い顔に似合わず「意外と戦闘意欲丸出し」なのは、やっぱり韓国人の気質なのかも(私は余り好きじゃないけど)。
尾関彩美悠・・47T、とにかく可愛い。しかも試合に華を添えるだけじゃなく、ここぞという所では「容赦しない冷徹さ」も見せる勝負師の一面もある。私の一推しです(そんなことは誰も聞いてないっちゅうの!)
青木瀬令奈・・57T、ウッドを自在に操るツアー切ってのテクニシャンだが如何せんテレビに映らないのでコメントしようがない。次戦に期待です。
ブルックヘンダーソン・・・61T、米ツアーで一番お気に入りの選手。最近メガネをかけるようになったのでお茶目なキャラに変身中です。なお、彼女のタメの凄さは「殿堂入りモノ」で一見の価値あり。いつもバッグはお姉さんが担いでいますが余り仲は良くなさそう・・・まあ大きなお世話ですけど。
金澤志奈・・・61T、これと言って優勝争いをするほどの決め技に欠けるのが気がかりです。何とか上位に食い込んで欲しいけど、無理かなぁ~。
ミンジ―リー・・・64T、私は勝手に街中の「魚屋の奥さん」と呼んでいる米ツアーの実力者。年も取っているので試合中も余りギスギスせず、ミスしてもあっさり次に行くタイプなので試合を楽しむ「サバサバ系」の選手と見た(ホントは分からないが)。ひょうひょうとしながらも要所要所ではバーディをしっかり取る試合巧者でもある。今回は不発だが、メジャータイトルも持っているオバハンの筆頭。顔が親しみやすいので気に入っている。
神谷そら・・・76T、日本屈指の飛ばし屋で私も参考にしている選手だが、今回は良いとこがなかった。
以上です。
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