明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

539:日銀の政策見直しは正しいのか

2018-08-01 16:43:16 | ニュース
日銀が金利変動幅を見直すと発表した。「それみたことか」と一部の反対派から揶揄されているが、黒田くんの考えはどうなのか調べて見た。地方金融機関の疲弊を少しでも救済する方策として金利の上昇幅をちょっとは認めようということだ、とか、一応トランプの貿易摩擦が将来起こすであろう貿易大戦争に備えての処置だとか、「もっともらしい理屈」を専門家は言ってるが、とどのつまりは黒田バズーカがしょーもないポンコツで、「物価2%あげあげ作戦が大失敗した」っつーことではないのか?

その通り!。もう黒田日銀総裁は「失敗しましたぁ、あ〜あ」と白旗をあげるべきなのである。

最初っから危ないと田中宇さん(私の信奉しているニュースサイト)が言っていることなのに、「そんな言葉に全く耳を傾けようとせずに」経済を読んでいる人達専門家が「両手を上げて賛美した」はずの無制限の異次元緩和が、いよいよここに来て本性を現したってことなのである。それでも「専門家」と言われる人達は「恬として恥じない連中だから」まだぐずぐずと言い訳がましく「関係ない貿易」を持ち出したりしているが、「いまさら何を言ってるんだ!」という怨嗟の声が巷でゴーゴーと吹き荒れている(わけないか)状態なのだ。

そもそもデフレスパイラルから脱却し物価を上げて、モノが売れた時の利益を企業が確保できるようにし、その結果として従業員にも給与アップという恩恵がもたらされ、「それが購買力アップ」に繋がるという良い循環が「ずーっと続く、なんて夢のような話」を正面切ってぶち上げたんだから、「驚くじゃああーりませんか、皆の衆!」という訳である。それで80兆円とかの黒田バズーカの登場になるんだが、「世界のマーケットが容認」してあっという間に円安が進み、「神風」が吹いてウハウハの大絶好調になった。安倍政権も日銀の後押しで長期政権を維持できているから「黒田様さま」である。

しかし良いことはそうそう長くは続かない。トランプの覇権移譲・地域分立作戦が成功しつつある中で、日本もアメリカの金融擁護の政策に付き合って、国際買い占めという暴挙を続けていたのがとうとう限界に来たのだ。今秋の総裁選で安倍三選を目指しているそうだが赤信号が灯った。経済界は静観するようだが様子見だろう。一旦経済が金融崩壊への舵を切れば、好調だった株が急降下して破産する人が続出し、世相は怒涛のように大恐慌への坂道を転げ落ちてることは明白である。

やっぱりアベノミクスは上っ面・誤魔化しだけの「嘘っぱち政策」だったのだ。好景気に浮かれている間は誰もその成功を疑わなかったが、結局「実質賃金は上がらず」デフレの勢いはそのままで、諸物価や公共料金の値上げも「止むやまれぬ原材料の高騰」という、黒田日銀の思惑とは「真逆」の理由で庶民を苦しめている。ただ我々下々には、この「金融崩壊から逃れる秘策」が見当たらないのが「難点」なのである、困ったもんだ。だから大恐慌なのだが、お金の面ではどうしようもないにしても「精神的には当然の結果と驚かない」ことで、何とかやり過ごせるもではないか、と予測している。

働いて金を得ることが「年齢的にも体力的にも難しい」というのが一番困っている点だ。まず「家が無い」からホームレスになるかもしれない(私はアパート暮らしなのだ)。貯金はそこそこ溜め込んではいるが、超インフレになれば「紙くず同然」なのは明治のハイパーインフレで実証済みである。だからリスクをヘッジするために「多額の借金」をするという手も考えられるわけだが、インフレ対策で借金をするのは余りに突飛で「手を出しかねて」いる。このへんが「生活力のある人と無い人」の差であろう。まあ、私はなるようにしかならないと諦めてはいる。

だから黒田くん、君の判断が間違っていたのはよーくわかった。が、間違っていると「知っていながら」誤った情報で国民をミスリードした罪は「とてもとても許されるものではない」と私は断罪する。せめて「わたくし黒田が騙していました、ごめんなさい」と白状して、味気ない短い余生を「ひたすら罪の償いに充てる」覚悟を見せて欲しいのである。滂沱の涙で無茶苦茶になった老顔をカメラの前に曝け出し、差し出されたマイクの放列に取り返しのつかない悔悟の言葉をただ連ねるだけの姿を想像すると、積年の「溜飲は多少は下がる」のではないかと期待している。

果たして日本はどうなるのか、まさかガラガラポンの「一から出直し」なんてことにはならないだろうね、黒田くんよ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿