明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

トランプの人気は意外に正しい

2016-02-24 20:00:00 | ニュース
トランプ氏が暴言王と揶揄されているのに一向に人気が落ちないどころかますます上向いているのだ。一つ一つの暴言は議論を呼んでいるが、大衆はその内容にどうこう言う判断をしているわけではない。アメリカ人も人の子、教養程度もむしろ平均以下の脳天気な兄ちゃんが大多数なのである。彼らにとって大統領とは何なのか?彼らは長らくヒーローを求めていた。オバマ大統領はその期待に応えるかに見えたが余りに常識的で、ニューヨークの金融界の後押しを受けた1%のセレブリティの仲間入りがバレてしまったと感じられ、裏切られたと思われたのだ。一般のアメリカ人はニューヨークの金融界は敵なのである、その敵を蹴散らしてくれる強力な悪のヒーローをトランプ氏に求めているのが、今の彼の人気の源泉である。それが投票行動にも現れているわけだ。対抗するクルーズもルビオも、惜しむらくはヒーローといったキャラではない。最後は、共和党はトランプで決まりだと思う。

個々の問題を解決するのは大統領個人ではないという事実は、映画俳優出身のカウボーイだったレーガンがまさに証明している事なのだ。有権者は考えて投票するだけでなく、イメージで投票することもあり得る。あとはホワイトハウスに集まるプロのブレーンが考えてくれるというわけだ。彼らはとてつもなく優秀である。大統領の役割はアドバルーンをぶち上げる事にあると考えても不思議じゃない。今のところ、トランプは充分にそのミッションをクリアしているじゃないか。その点、中途半端なデッドヒートを演じている民主党は、大衆の不満を一つに集めるキャラ作りに四苦八苦である。私はサンダースが優勢と見てるが果たしてどうなるか。

ヒラリー対トランプでは、トランプ大統領もあり得るのじゃないかと思っている。アメリカの未来は、とにかく今の「大企業・銀行・投資家のためのアメリカは、もういらない!」という一般大衆の不満をどこまで誠実に受け止めるか、にかかっている。

日本は、そのNOと言われているアメリカの旧来の体制の、一番の子分になろうとしている。どうも日本は貧乏クジを引かされる役だ。これからの時代はロシアが中心になるってのに泥船に乗るなんて、やはり先の読めない民族は損ばかりする。


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