明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

今日のサントリーレディースは最悪!

2018-06-10 23:00:00 | スポーツ・ゴルフ
今日のサントリーレディースはアマチュアの安田祐香が凄い。何が凄いって、身体が子供みたいに「筋肉なし」なのに、打ったら飛距離がマジ出るのである。肩幅も狭いし腕も細い、力を入れる風でもないのにボールは飛んでいくのだから「なんでかなぁ〜?」と不思議なのだ。昨日、森守洋の「インパクトから考えるとゴルフは急に上手くなる」を読んだところだったので、本に書いてあることを安田祐香のスイングと重ねてみた。トップまでスッと引き、高い位置からまっすぐボールめがけて振り下ろす、スイングが直線である。我々のイメージでは入射角とかヘッドの当たる場所とかダウンブローとか色々余計なことを考えるのだが、安田佑香は全く遠回りせず一気にインパクトまで直線で振り下ろし、そのまま「くるッと回って」フィニッシュする、超シンプルなスイングである。森の書いているのは、「シンプルにボールをひっぱたけ」という事なのだ。ボディターンはボールを引っ叩いていけば、自然と身体が勝手に動いてターンする、というのだ。言うとおりならまことにシンプルである。

ゲームは比嘉真美子が14アンダーでトップ、1打差で木戸愛と続くシチュエーションで最終日をスタート。ここまでほとんど予選落ちの岩橋里衣が、2打差でそれ追って最終組に入った。今回は目まぐるしくトップが入れ替わって激しいバーディー合戦が連日繰り広げられていて、展開はどうなるか全然分からない。1日目は「ささきしょうこ」がハーフ6連続を含む7アンダーの29トータル66を出せば、木戸愛と菊地絵理香と勝みなみも66と大フィーバー。大山志保と有村智恵は65でさらに上を行けば、ジョン・ジェウンが8アンダーノーボギーの64という驚異的なスコアで首位に立つ展開。誰もがハイスコアを出すという熾烈な争いである。それで驚く事には、2日目に森田遥が64とビッグスコアを出せば、またまたアンソンジュと比嘉真美子が63とコースレコード(かどうかは知らないがきっとそうに違いない)を出すという、アンビリーバボーなバーディーラッシュで67や68は「当たり前」という、女子ゴルフでは信じられないスコアでフィニッシュしたのだから驚くじゃアーリませんか。ここまでバーディが出るともう「ゴルフって、こんなに易しかったっけ」って声が日本全国に沸き起こっても不思議ではない。

3日目を終わってアマチュアの安田佑香も12アンダーで「またアマチュアが優勝か」とマスコミが騒いだ中で、最終日は笠りつ子・宮田成華・有村智恵・森田遥と小滝水音が11アンダーと上位は大混戦である。2桁アンダーが10人もいて「米PGA男子ツアーのようだ」とも言える(これって凄くないですか?)。しかし初日調子が良かったジョンジェウンやささきしょうこや渡邉彩香などがあっさり脱落、最終日にスコアを伸ばして永井花奈や小祝さくらや岡山絵里が上位フィニッシュと日替わりでビッグスコアが出ていたのは、ゴルフの調子を維持することが如何に難しいかという事の証拠である。そんな中で4日間60台を続けた永井花奈と黄アルムは、流石に立派である。勝負はサンデー・バックナインだな、と思い、録画をセットしてからちょっくらゴルフ練習場に行って森守洋の「インパクト理論」を試すことにした。もっていくクラブは7番アイアンとスプーンの2本である。

アイアンでじっくり試して上手く行ったら、スプーンで成果を試してみるのだ。ウッドで上手くいかなければコースでは使えない、というのが私のセオリーである(大したセオリーではない)。梅雨の練習場はちょっと空いていて、行ってすぐ打席に入れたのは気分が良い。で、おもむろにボールをセットし、バックスイングから真一文字にクラブを振り下ろして、思いっきり躊躇せず一気に直線的に爆発的に渾身の力を入れて・・・要するに「軌道をフラット」気味にして打ったのだ。すると「あーれ不思議な」ことに、ボールは見事な放物線を描いて予想を超えたショットが出たのである。肝心のツボは直線的にではなく、クラブを「右手で引くようにトップまで上げる」ことである。ボールまでの距離を最短距離で振り下ろすためには、「バックスイング」を最短距離に右手で上げることで作られる、と分かったのである。後は頭を残して「やや右側でボールを打つ」程度で完成する。そうすれば、球は快音を残して遥かネットの向こうに吸い込まれていった、というのは私の妄想であるが、少なくとも「毎回当たり、飛距離も伸び、方向性もそこそこ」だったのだから、成功と言えるわけだ。

そこでクラブをウッドに持ち替えて「上手く行くかどうか」試してみた、ご想像の通り上手く行ったのだ。100発100中とまでは行かなかったが、ほぼ「綺麗にボールが上がって」距離も安定して飛んでいた。これで何とかコースデビューが出来そうだと思い、ルンルンで練習場を後にしたことは言うまでもない。帰ってちょっと女子ゴルフ中継でもと思いテレビを付けたら、「アチャー、成田美寿々と有村智恵がプレーオフ」だって!

3日目を終わって10位タイの成田が、いつどうやってトップタイにジャンプアップしたのかと思って、ネットのリーディングボードを見ようと思ったら「テレビ中継が終わるまで更新なし」だと言うのだ、バカにしてんのか?まったく。

いい加減腹立って、コインランドリーに洗濯に行った。講談社学術文庫の「三国志演義」を持って行き、ドラムが回っている間に時間つぶしに読むことにした。物凄く長編だが、かなり面白い。だいたい私は比嘉真美子のファンで、成田美寿々と有村智恵のプレーオフなど「どっちが勝っても興味はない」のだ。だいたいフジテレビのゴルフ中継は最悪で、今回も事あるごとに「宮里愛、宮里愛」でうんざりする。純粋にゴルフを楽しみたい私には、芸能ニュースなみのネタは「百害あって一利もない」。宮里藍を悪く言うつもりはないが、「サラッと」紹介すればいいではないか。比嘉真美子が池に入れて脱落し、木戸愛が18番までにバーディーを奪えず最後のホールで2打目をカップインしなければ、という状況で試合への興味は終わっていた。岩橋が18番でバーディーを取ればプレーオフには参加できたのだが、所詮はまだまだ力不足だ。

もう成田・有村の優勝争いでは、テレビを見る気持ちも萎えてしまった。小祝さくらが65を出して7位タイまで順位を上げたことくらいが収穫である。7位タイと言っても300万も賞金が出るのだ。私の病気前の年収である、大したもんではないか。小祝さくらは「歩き方がとっとっと」と面白く可愛いので、私は密かに応援しているのである(別に誰に隠すというわけではないのだが)。次回は是非とも優勝争いに加わり、テレビの前の女子ゴルフファンを喜ばして貰いたいものである。結局私の今日の成果は「新しいスイング方法を開眼した」ことくらいであった。これ実は余り吹聴したくはないのだが、「ほんまに良〜く当たりまっせ」なので、とりあえず自慢なのだ。皆さんも是非一度お試しを。

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