明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

新幹線ナタ男の恐怖

2018-06-11 21:12:26 | 今日の話題
新幹線ナタ男の事件で亡くなった男性は、犯人を止めようとして逆に殺されてしまった。痛ましい事件であるが、この場合は犯人を止めるのではなく、バッグでも傘でも何でもいいから「男を攻撃して、場合によっては殺してもいい」ぐらいの戦闘モードで、戦力を奪うべきだった、と私は考える。格闘技の経験がない素人に刃物を持って無差別に殺人まがいの凶行をやらかしている狂人を「取り押さえる」ことなど出来るはずもないのだ。しかも異常な犯人は狂気に冒されて暴れまわっている状態であれば、緊急避難で正当防衛が成り立つから「何が何でも戦力を奪うことを第一」にするべきである。その際に刃物など持っていない素人は圧倒的に不利な状況だから、「数人で一度に攻撃し、斃す」ことしか方法はない。ことは緊急を要する。善悪とか卑怯だとか言ってる場合じゃない、無辜の市民が襲われているだ。今回も不幸にして隣り合わせだった女性が二人も襲われている。周りには男性も多数いた筈だが皆逃げてしまったので、この人だけが「一人で立ち向かった」結果、死んでしまった。

私も現場に居合わせていたら、他の人と同じく一目散に逃げていただろう。逃げた人を非難することは私には出来ない。理不尽な暴力を目の当たりにして「その犯人をやっつける」という行動をとっさに取れなかっただろう自分には、「冷静になった時には、腹が立つ」と思うのである。考えてみれば、これは子供のときから訓練していなければ出来ないことだと痛感するのだ。アメリカみたいな暴力的な国の国民は常に自分を守るように「しつけ」られているから、瞬時の無意識の行動を取ることができる。だが日本人は武士道をすっかり忘れてしまい「暴力はいけない」と小さいときから頭に叩き込まれているもんだから、肝心な時に必要な行動が取れなくて「逃げてしまう」のである。

そこで私の提案だが、小学生になったら「集団防衛を教科の一つ」に採用して、悪人を成敗する練習を訓練したらどうだろうか。成敗が積極的過ぎるというのなら、「悪人から仲間を助ける」訓練でどうだろう。その訓練には「色々な身の回りのものを防御とか攻撃とかの武器に転用する方法や、武器を持っている悪人の何処を狙ったら安全で確実に戦闘力を奪えるか等など、基本的な方法を実戦訓練を交えて教え込むのである。大事なことは「悪人とはどういう人か」ということと、「他人の生命・財産をみんなで守る社会」の大切さを教えることである。この社会人としての基本を丁寧にじっくり教えることが、もろもろの犯罪を抑止することにもなり、ひいては「いじめ」などの防止にもつながると私は思う。とにかく弱い我々は、「一人の英雄」より「集団で戦う」ことが大事である。これが「とっさにできる」ように子供の頃から叩き込んでおくことが、今回のような悲劇を起こさせない唯一の方法である。

てなことを考えながら帰りの常磐線の中で周りを見渡していたら、急に一つのことが私の頭をよぎった。それはいま、隣にいる男が急にナタを持ち出して振り回したら、「果たして私は戦えるだろうか?」という問いかけである。しばらく考えて見たが、私にはとてもできそうにない。そこで心理学の偉い先生方に教えて欲しいのだが、こういう場合「常軌を逸している異常者を落ち着かせるには」どうしたらいいのだろうということである。山道でクマにばったり出会ったら・・・と本質的には同じである。相手に目を見て「お前はもう死んでいるぞ」と、北斗の拳よろしく大声で訳のわからないことを叫ぶ、というのはどうだろう。一瞬でも相手の暴力の手が止まれば、その間に誰か他の何人かが飛びかかってくれるかも知れない。

日本人は枝葉末節に無限にこだわる不思議な民族である。犯罪者と戦うのは警察官だとみんな思っているが、犯罪を憎むという原則を忘れては「立派な社会人」とは言えないであろう。以前電車内でヤクザの喫煙を注意した高校生が逆に暴行を受けた、という事件があったが、こういうことに「皆んなが手を拱いていること」こそが、正義をないがしろにする社会を作ってしまったとも言えるのである。私は何も集団リンチを推奨するのではない、目の前で起きている傍若無人の犯行を黙って見過ごさずに戦うことを言っているのである。正義とは、実行して初めて達成される。そして正義を己の手で守ることによって、人間は真の人間としての勇気を持てるのである。

久しぶりに良いことを言えた。それでついでに思ったのだが、これは今の公務員全般に言えることでもある。阿部政権、なんか強いものの言いなりになることが幸せだと思っている「忖度マン」で固められた政治なんて、ぶっ壊してしまいましょう。

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