いよいよツール・ド・フランス第三戦を見る

今日ジェイコムの工事が入り、念願のＣＳ放送を見ることが出来た。スッタモンダしての挙句にツールが映った時は、ちょっと感動した。三大グランツールの中では、フランスが群を抜いて「景色が美しい」。古城や街並みの石組みや険しい山岳の切立つ断崖は、旅番組としても秀逸である。ここ２年ほど見てなかったが、久し振りに見る自転車レースはやはり、スポーツの中では飛び抜けてカラフルでスピード感がある。人間の力だけで競うスピードレースとしては、１００km以上の速度がでる自転車レースこそ最速といえる。

しかしフランスの田園風景は、なんでこんなにも美しいのだろう！日本の田舎の一本道は、必ずと言っていいほど「幟」がギッシリ立ち並んで、実にブサイクだ。日本はどうしても美的感覚がせせこましいのかなんだか、狭い土地に人口が多いからしょうがないのだが、見慣れてるせいで「汚ない風景」である。スペインのプエルタ・エスパーニャは、フランスと比べると「荒れている」感じがするのはお国柄かもしれないが、その点おフランスは「お人形さんの国」的なメルヘンを感じさせるコースである。なにしろ道路脇がずらっと緑の色濃い草や植物で覆われ、その外側の広い空き地かなんかは「芝生が自生して」まるで絨毯なのだ。

ただレースとしては、殆どの映像が「時間つぶし」の流すシーンで、解説陣の腕の違いが番組の興味を左右する。実際に自転車に乗ってレースをしているアマチュアは見てても色々と参考になったりするのかもしれないが、我々素人は大して面白くない平坦なコースをゆっくり集団で走ってるだけの映像では、飽きてチャンネルを変えてしまうことになる。ツールは、景色を楽しむことも視野に入れないと番組の面白さを味わうことは出来ないと思う。ゴール前１kmまでは酒でも飲んでスマホをいじりながらチラ見してるのがベスト、勝負はそれからである。こんな非効率な番組が３週間も続くのだから、ヨーロッパ人の自転車好きも相当なレベルで、最近になって始めたにわか仕込みのアジア人の比ではない。私の好きな山岳コースが始まるのはだいぶ先のことなので、先ずはチーム名・ジャージのカラーリング・選手の背番号・などなどを覚えるのが先決です。コンタドールとかブルームとかカベンディッシュとか、何せ外人ばかりだから覚えるのが大変。チーム名もコロコロ変わるので、毎年チェックしないと「ありゃりゃ」てなことになってしまう。

クイックステップが「どこのスポンサーとくっ付いているか」を確認してやっと１チーム覚えるのだから、ＳＫＹがどうとかカチューシャがどうとか、またはＬＯＴのように毎年みたいに変わるところはどうとか、これも楽しみではある。そうこうしているうちに、ラスト３０km地点にやっと来た。結果はどうなるのか、１２時過ぎてからが本番なのでこれからである。残念ながらこのブログはゴールに入る前にアップするので誰が優勝するのかわからない。私の予想はグライペル。今年の初ツール観戦は、ライブでゴールシーンを楽しめそうだ。