明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフの愉しみ(43)スイングで最も重要な事が分かっていなかった!

2020-09-25 13:33:43 | スポーツ・ゴルフ
今回、何故かハッと思いついて練習場で試しにやってみたのが、右手をダウンスイングで完全に力を抜き、「インパクトの直前だけ」グッと握って力を入れる、という方法だ。こうすることで自然にクラブに「タメ」が出来て、ヘッドスピードも多少上がるというインチキっぽいやり方である。果たしてこんなんでボールにちゃんと当たるんだろうか?、ってぐらいに「人差し指と親指」以外はグリップから離して、その2本だけでクラブを摘むように持って打ってみた。当然、クラブには力が伝わっていないので、軌道は「慣性の法則」に従って動くだけである。つまり、肩・腕は回転するが「クラブヘッドは置いてきぼり」になって、自然と振り遅れることになる。この振り遅れが、結果的に「ハンドファースト」になるというスイングだ。当然、手首には力を入れてないので自分は意識してないのだが、「思いっきり背屈して」折れ曲がっている筈である。これは夢にまで見て出来なかった「タメ」なんじゃないだろうか?

というわけで、やり方はどうであれ、見事にタメが出来てハンドファースト・インパクトが完成したのだ。やったーっ!

内心はどう言う球が出るんだろうと心配だったのだが、このやり方で出玉が思った通りの弾道を描き、飛距離も十分に出ていれば「何の問題も無い」のである。確かに慣れは必要だが、私は「これで行ける」との確信がドバドバと湧いてきたのだ。思えば今まで暗く先の見えないトンネルだったが、とうとう「あのアマチュアには不可能」と言われていたハンドファースト・インパクトをモノにした瞬間である(こんな日が私にもやってくるなんて、涙・涙)。勿論、再現性を上げるためには、これから相当に練習を積み重ねなければいけないが、要は「理論的には、分かっちゃった」状態になったのである(おおっ)。まあ、明日はまた考えがどうなるか分からないが、取り敢えずこれを忘れないためにチェックポイントを書き出しておくことにしようと思う。こんなことを書くと「自慢してる」と思われてしまうかも知れないが、私自身「舞い上がって」止められないのである。散々努力し、研究しても実現しなかったハンドファーストが、「ちょっとした事に気がついただけ」で急に出来ちゃった、その事実を知ってもらいたいのだ。ハンドファーストは誰にでも出来る!(チャーリー高沖先生も、そう言っている)。だが一番肝心なポイントは、プロなら誰でも当たり前にやっていてわざわざ説明するのもバカバカしい常識なのだが、アマチュアには全然実行出来ていない「たった一つの事」だった。それを言いたいだけである。

それは右手の力を「インパクトまで、ゆるゆるに抜いておく」こと、この一事に尽きる。

アマチュアは動画やレッスンなどで知識としては知っているが、実際には「抜き方が全然足りない」のではないだろうか。もう、触ってもいないぐらいに「完全にゆるゆる」にしなければ、効果を実感することは出来ない。よく、タオルの片方を結んで振るなどと言う「即席ドリル」を練習している人もいるみたいだが、あれは「右手をしっかり握っていても」タオルだから自然に振り遅れてしまう。これではダメなのである。クラブのように「重くて硬い棒」を振っても、手首の力を抜いて「同じように引っ張られる感覚」が出なければ効果はない。しかも一番肝心なことは、ボールの手前に「手がきた瞬間」に右手にグッと力を入れて、「インパクト時に最大の打撃」を与えることである。この脱力から全力への「瞬間の力の入れ方」を覚えることが、ハンドファーストを完成させる「秘訣」である。

前講釈が長くなった。実際の練習ポイントを書くことにする。

1、右手はクラブを「人差し指と親指で摘む」だけ
良く言われるような「ハトを両手で抱きかかえるくらい優しく」握る、などというレベルではなく、もう完全に2本以外は「グリップから離して」おいて、ただクラブを「ゆるゆるに摘む」だけにするのである。但し、人差し指の「付け根の骨の部分」はしっかりグリップに密着させてクラブを支えないと、「インパクト出来ない」ので注意すること。
●右手は力を完全に抜いた状態で振る

2、ダウンスイングの始まり
トップに行く直前にもう一度クイッと左手を伸ばし、右手を大きく後ろに引いて「人差指付け根の骨」でクラブを支えて、全体をスイングプレーンに乗せる。右手を意識するのはここまでで、次に意識するインパクトまでは「頭の中から消しておく」こと。タメを作ろうとか考えて何か操作しようとするのは「厳に慎む」ことである。
●まだ右手は脱力している

3、ダウンスイングでの左手の役目
ダウンスイングではお尻を下げて沈み込むが、この時左手でクラブを引き下ろし、左肩・左腕・左手を一体にして「前に振り出す」。身体に引き付けて下ろそうとすると、クラブ全体が振り遅れてしまうので厳禁だ。ダウンスイングでは胸と左肩の角度は90度を保ち、胸の回転に対して「振り遅れない」ように注意すること。左腕が振り遅れると、肝心の「タメ」が出来なくなる。左腕と一緒にクラブが前に出ることで、クラブヘッドは相対的に「遅れる」からである。この手が回転し、ヘッドが遅れる、という状態が絶対必要だ。当然、右手は伸びる。
●まだ右手は脱力している

4、スイングプレーンに乗せる
クラブがプレーンをなぞるように胸を回転するタイミングを調整して、手が「インサイド」からボールに向かうようにする。そして出来るだけ胸を素早く回転させることで、ヘッドスピードを上げる。あくまでスイングは足・腰・胸・肩・腕そしてグリップ=手までを、目一杯早く振ることである。手の先にあるヘッドは、意識にはあるが「取り敢えず、場所だけ見ている」程度で構わない。あくまで操作するのは「手まで」である。なお、手が「右45度」の位置に来た時、シャフトとヘッドは飛球線に平行の位置あたりに遅れているのがいいと思う。これよりタメが鋭角になってしまうと、インパクトへ力を入れた時に「ヘッドが振り遅れ」になってしまう。自分の手首の強さと相談しながら、角度を調整する必要があるだろう。インパクトで間に合わない為にスイングスピードが遅くなるようでは、強いインパクトは望めない。
●まだまだ右手は脱力している

5、インパクトでギュッと握る
いよいよインパクトだが、左手が右45度の位置にきたタイミングで、右手に力を入れてインパクトする。この感覚を言葉で表すのは難しいが、ゆるゆるに摘んでいるクラブのヘッドを引っ張りながら、「ボールに当てる瞬間に力をいれる」としか言いようが無い。例えて言うならば、トンカチで釘を打つときの「惰性を利用する」打ち方とでも言うと、分かりやすいかもしれない。左手が右45度の位置にきた時にグッと力を入れてインパクトするわけだから、「実際にインパクトする瞬間」には、左手はボールを通り過ぎて「ずっと前に行っている」事になる。これがハンドファースト・インパクトの、私なりの方法である。ボールを打つのは右手だ。インパクトでは今までとは逆に、「左手の力を抜く」ことが必要になる。この辺は、練習あるのみだ。
●ようやく右手に力を入れる

6、インパクトまで、目はヘッドを見ている
クラブを振ることに集中はするのだが、目はあくまで「ヘッドを追いかけて」軌道を確認することが正確なインパクトには必要だ。私の悪い点は、ヘッドアップして前傾姿勢が崩れることである。この悪癖は、腕・手・ヘッドが一列になってインパクトする為に、目も「手と同調して」動いてしまうことにあった。これは本能的にしてしまうので、どうしても治らなかった。それが今回ハンドファーストを実現して「手の位置とボール位置が離れた」為に、劇的に改善したのである。これはスイングの形の好みの問題だが、私はプロっぽくなったので「大満足」である。それにヘッドを注視している為、今まで以上に「ヘッド軌道をコントロールする」意識が高まったことも好結果につながっていると思う。
●大事なのはヘッドの動きである

以上である。まあ、皆さんに取っては「とっくに知っている事実」だろうから、「何を今更言っているんだ!」とお叱りをいただく事も重々予想は出来ていた。それでも敢えてここに書いたのは、私が「あまりに嬉しかったから」だと受け取って頂いて、何とかご容赦願いたいと思っています。来週にダンロップ・ゴルフスクールに行く予定なので、その時に先生から「ハンドファーストが出来てるかどうか」の審判が下されると思うと、この幸福感も「何日持つか」である。不安だな〜・・・。

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