明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ヒラリーとドナルド、もう飽きて来たけどまだやるわけね

2016-09-27 20:00:16 | ニュース
今日は第一回目の大統領候補討論会という事で、僕はCNNーUSを録画しておいた。最近は、テレビはほとんど録画で見ている。だらだらと見続けるよりも時間を効率よく使える「からではなく」(そんな革新的な試みは最初の日に頓挫した)、ただ見たいと思っている番組を見逃したくないだけである。で、CNNーUSをチョイスしたのは、日本語の同時通訳付きでは二人の言葉の裏のニュアンスが日本語訳を聞く事に夢中でおろそかになる事を危惧したのだ。けど考えてみれば同時通訳番組を録画しといて、ステレオ放送をメインとサブで切り替えればいいんじゃないか、と思ったがめんどくさいのでそのままにして家を出た。どうせ大した内容の討論会にはならないし、どうせお互い貶しあうドッグファイトがいいところだ、と思ってる。それにアメリカの政治事情と日本のそれは大きく乖離していて、全く話にはならないのだ。日本はどっちが大統領になってもアメリカについて行くだけだから同じ事、少し可愛がられるか疎んじられるかの違いである。日本は国際的な場において、偉そうに自国の政策を掲げるほど世界に認められてはいない。アメリカの腰巾着、と言うのが正味のところだろう。

トランプは白人低所得者層と商業ビジネス界の潜在的な不満を代弁して大統領候補になったのだが、クリントンは軍産イスラエルの代表である。トランプは中国やイランやロシアとうまくやって経済優先で分かりやすいが、クリントンは虐げられたマイノリティや民衆の強いアメリカ観をバックに正義の行われる世界を目指すという「やや観念的な立場」で分かりにくい。どちらにしても支援者がワーッとなって勢いで投票行動に出るのは間違いないので、直前までどっちが優勢かは余り関係がない。10月末から11月にかけて「何かが起こり」、それで波に乗る候補者が「大統領に」なるだろう。アメリカはどちらが候補になっても、さほど変わらないように思う。もちろん周りの国は右往左往するだろうが、歴史は元には戻らない。成るように成るだけである。日本はどうなるのか?

大きな流れからいえば中国の経済圏に取り込まれて、外交軍事の発言権は制限もしくは無い物にされるだろう。日本のものづくりは国民性に根ざす部分が大きいので多分手を替え品を替えて生き残るだろうが、商売として成り立つかどうかは疑問である、というか中国人のパクリ文化は根深くその金に対する嗅覚は本質的で、儲かると見たら根こそぎ奪い取っていくので、人間の努力とか伝統とかの分野でしか「日本らしさ」は残らないように思う。アメリカはもともと欧米の文化が黒人やヒスパニックを取り込んで作った国だから、日本は中国に取り込まれた方が幸せなんじゃないかな。こう言うと眉を釣り上げて文句を言う人がいるから困るのだが、奈良・平安は言うに及ばず遠く歴史の彼方から今まで、大陸文化は日本の故郷であった。李白・杜甫に代表される中国の文化的な精髄をよく残しているのは他ならぬ「日本」なのである。今の中国人が日本に来て、改めて自国の古い文化がそのままの形で残されているのを見て感激したと言うような話には枚挙にいとまがない。

ちょと脱線気味なので元に戻すと、トランプは「アメリカの大多数の人が不満に思っていることをストレートに口にする」ことで人気を博した。それが経済的に外交的にまた軍事的に上手く出来るかは分からないが、目的は正しいように見える。クリントンは目指す目的がはっきりしない。私はトランプが勝つと見ているが、それは政策ではなく「民衆の不満を形にした」事によるアメリカ庶民の怒りの爆発である。ただアメリカ人は余り頭が良くない。だから緻密な思考は、だいたいが途中で放棄する。で、トランプなのだ。3回目の討論会に「何か大逆転または大失態」が起きて、雪崩現象が一気呵成に投票行動を左右するであろう。それがISの大規模テロかFOMCの大失敗かは分からないにしても、そんな事で感情的になったアメリカ大衆が投票する大統領なんて、どちらがなっても正当性は余りない様に思われる。とにかくヒラリーとドナルドは、これからスタートだという事。今回の結果は小手調べ、奥の手は最後にとっておく様だ。

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