明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

たまに聴くと思わず口ずさみたくなる懐かしい大ヒットナンバー、外国編(その1)

2016-09-28 21:30:42 | 芸術・読書・外国語
1 夜汽車よジョージアへ(グラディスナイト & ピップス)
グラディス・ナイトの若い頃の映像を見たことがあって、めっちゃ可愛いのにビックリした記憶がある。歌唱力はもとから抜群だったが歳を重ねてからは歌の幅が広がって、この曲などは歌詞がストレートに心に突き刺さる。軽やかなバッキングボーカルのピップスを従えて、ヒットチャートを席巻していたグラディス。カッコよかったな。R&B界の女王の座を約束されていたのに契約レーベルとのゴタゴタからケチがつき、その後余り活躍の場がなかったのは残念でならない。曲の音楽性としても、重くなりがちな内容の歌詞をバックのピップスがリズム良く盛り上げて、全体的にノリの良い仕上がりになっているあたりはアレンジャーとの息もピッタリって感じ。聞いていて思わず身体が動いてしまうブラック系ミュージックの典型、曲の導入部からしてイカしてる。

2 greatest love of all(ホイットニー・ヒューストン)
この間惜しくして天国へ召されたが、アメリカ歌謡界の大スターである。僕はデビューアルバム「そよ風の贈り物」から好きになって、その声その歌唱力に魅了された一人である。とにかく迫力と厚みのある声質が彼女のドラマチックな歌い方にマッチして、絶叫型(僕が勝手に名付けた歌手の一類型)という、オペラ歌手の声量にも負けない声で歌い上げるのを聞いて、すっかりファンになった次第である。才能と素質は群を抜いていて、まさに歌姫(ディーバ)と呼ぶにふさわしい。彼女のダンサブルな曲は僕は余り好きではないが、壮大なバラードは天下一品で他の追随を許さない堂々とした大きさと美しさを持っている。愛とか成功とか友情とか、アメリカ人なら誰しも夢見る人生の素晴らしさを歌い上げる魅力は、ホイットニーが一番であろう。スーパーボウルぐらいの観客が最も似合う歌手と言ったら、その存在感がわかろうと言うもの。男ではエルビスぐらいしか思い浮かばない。

3 Rose garden(リン・アンダーソン)
これ、選挙の応援歌だったって聞いてからすきになった。「I beg your pardon 〜」って出だしが大好き。それほど英語に堪能なわけじゃないので曲全体の意味はよく分からないけど、この「御免なさいね、」って出だしは妙にハマって大好きな曲の一つである。何人かカバーしてるので皆さんも聞いたことがあると思うが、特に誰だから好きと言うわけではない。もし今、ドナルド・トランプの応援歌があったとして、こんな素敵な明るい曲で盛り上げるような選挙にはならないだろうなと、ちょっとだけ昔が懐かしくなる。

4 砂に消えた涙(ミーナ)
イタリア人は情熱的って言うけど、人生を精一杯生きてる感じが曲全体に溢れてジンとくる。イタリア語は全く分からないが、カンツォーネはイタリア人の国民性が出てると思う。失恋しても引きこもったりせず堂々と大声で悲しさや辛さを歌に乗せ、ひとしきり泣いたらまた新しい恋に向かって歩き始める、そんな強さが受けるのだろう。カンツォーネは良いね、実によい。

5 Come to me(ボビー・コールドウェル)
最初にこの曲をテレビのコマーシャルで聴いた時、「何て素敵な曲なんだろう」って思った。抑えた声で切々と歌い上げるのは誰なんだろう?と思って色々調べた結果、ボビー・コールドウェルとわかった。彼は才人でほとんどのパートを一人でこなし、おしゃれな雰囲気のAORの雄らしい。AORって何だ?と言うのも、この曲から初めて知った。ボビーは朝や昼よりも断然「夜」がいい。冬の静かな物憂い夜に、よく晴れた星空を眺めながらこの曲を聴く、なんてシチュエーションがピッタリくる「遠くにありて想う心」を表現している(と僕は感じる)んじゃないかな。誰もいない一人ぼっちの孤独の夜に、是非聴きたい一曲。

以上がベスト5というわけじゃない、思いつくままにあげてみただけ。次の(その2)もよろしく。


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