明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

熟成酒

2017-10-28 19:00:00 | 生命・健康・医療
先日新潟の越後鶴亀酒造から純米の熟成酒と言うのが出てたので、早速飲んでみた。値段は1400円とやや高め。熟成酒というのは「ものごっつうトロッとしててコッテリ系」の、言ってみればアイリッシュ・ウィスキーみたいな濃いやつを期待していたのだが、予想に反してアッサリしてるので拍子抜けした。

色は透明で「ラベルにも清酒と書いてある」ので、無色透明に近い感じだ。常温で試したが、味はやや酸味があって舌の先の方で転がすと雑味に感じるが、舌の奥の方に送るに従って上顎の喉奥の辺りで旨味に変化する。喉越しはスッキリとして、鼻に抜ける香りは落ち着いた甘さである。

熟成酒としては特別「熟成」した感はないので、実際にどのくらいの期間寝かしているのかなと思ってラベルを見たが、「製造年月17.9」としか書いてない。酒蔵もそれほど気合いをいれて熟成をうたっている訳ではないから、ラベルにも書かないのだろう。「ちょっと熟成させてみたけど、どうでしょう?」位の感じ、と見た。

やはり酒は作りたてが一番旨いのではないだろうか。先日の東光も「二度目」に買った時は、あの「至福の甘味」は綺麗さっぱり無くなっていたので、当たりはずれが「酒にはつきもの」と考えなくてはならないようである。柏の「いつも行く蕎麦屋」に十四代がおいてあるが、いつ飲んでも旨さは絶品であるから「十四代くらいの極上酒」になると違うのかも知れない。

太田和彦の番組で「初孫」を誉めていたのは納得であるが、山形の酒は総じて上手い酒が多いようだ。私は、酒の王道を行く濃潤旨口のものを特に探して飲んでいるのだが、なかなか出会わないのも「酒の味というより、その時の当たりはずれ」が相当影響しているのかとも思うから、何としても「奥が深い」のである。今度は日本酒発祥の地「奈良県」の酒を、攻めてみたいと思っている。「風の森」「梅の宿」「篠峰」「春鹿」「百楽門」と、そうそうたる銘酒である。

こりぁまた明日から銘柄探しの生活が始まりそうで「楽しみ~」だ。酒は新しい銘柄の「どんな味だろう?と封を切るとき」の、あの何も言えない「ワクワク感」が堪らない。酒飲みの「至福の時」、である。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿