明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

フジサンケイレディースは新時代の幕開け?

2018-04-22 23:52:34 | スポーツ・ゴルフ
フジサンケイレディースは永峰咲希が優勝した。私としては菊池絵理香に勝ってもらいたかったのだが、永峰なら仕方がない。真面目そうだし苦労人ぽいし、淡々としてプレーする格好は「ベテランみたい」でもある。新人らしいキャピキャピ感はゼロなのだ。顔が平凡でおとなしいところも、派手さがなくて地味である。上田桃子が独走逃げ切り濃厚で「私も上田の勝ち」と思っていたが、テレビ放送が進む中どうも上田のパワー不足が目立ってきた。最終日後半の勝負のホールでは「勝つ選手なら持ってなければいけないギラギラした意欲」が欠けていると見えた。

川奈はやはりドラマチックな設計のコースというのがよくわかって、今回は特に「ボギーが少ない」ことが面白さを倍加させたと思う。最終組は勿論のこと、テレビに映るパーティは皆な「ようやく得たバーディ・パットを、次々と外していて」、パーになる緊張感がどんどん増していく。グリーンに乗せるのも砲台で難しい上に、崖とか深いバンカーとかトラップでガードされていて、「いつバーディが来るか」という興味が画面からも伝わってくるのである。久し振りに面白いゴルフのテレビ中継で、今まではトイレに行くのも我慢するなんて「あり得なかった」くらい面白い。

私は最終組の松森杏香に注目した。プレーぶりもクールで意外と本物感があるなというのが印象である。それに松森の「スッとした姿」は、実にカッコいいではないか。白のミニスカートもセクシーという感じは全くなくて、アン・シネなんかの似非セクシーと違って「アスリートらしい爽やかな美しさ」が心地よい。最近のゴルファーでは三浦桃香もカッコいいが、あちらは新人女子ゴルファーというのがピッタリの若手である。原英莉花とか松田鈴英とかも抜群のスタイルで、これからの女性のスタイルは「欧米化」しているというのが良くわかるのである。私は今まではミニが似合う選手は「堀琴音」だと思っていたが、これからは若手選手達もジャカジャカ出てきて、「もう外人並み」だと認識を改めなくてはならないようだ。

松森杏香の特徴は「背が高く足が真っ直ぐ凸凹していなくて、体全体のバランスが均整が取れていて、腰がキチンと張っている」ところである。スタイルがいい彼女達に共通のこのバランスの美しさは、スカートで言うならばお尻周りがキツすぎず丁度よいのに「太腿が細いので余裕があって裾捌きが綺麗」な点である。太腿がパンパンなのは「綺麗とは程遠い」。その点彼女達は「アメリカ的な、外人的な体型」をしていると言える(ああ、考えが昭和的だなぁ)。こういう体型の人は何をやっても「ムチムチ感」がなくて、見てる方も「いやらしさ」など感じる余裕も暇も全然ない。全体がクールで颯爽としているのである。昔ハリウッドで「クール・ビューティ」と呼ばれた女優がいたが、飛距離も出るしアイアンも上手くて、当然だがゴルフが上手い上に「醸し出す雰囲気がサングラス(これがまたアーミー調のイカツイやつ)に遮られてミステリアス」なので、まさに「アクション映画に出て来るクールな暗殺者」みたいである。

てなわけで今回は3位に終わったが、今後は松森杏香に注目である。

いままでは女子ゴルフの魅力の一つが「ミニスカートにチラリズム」という、中年オジサンのよだれがダダ漏れしそうな「飲み屋のホステスを品定めする勢い」だったのが、近頃はドライバーもガンガン飛ばす「ガチガチのアスリート」中心になってゴルフも様変わりしてきているのだ。体型もそうなのだが「気持ち」もいままでの「女の子」らしさとは無縁の、「新人類スポーツウーマン」がツアーを席巻してきそうな時代である。もう横峯さくらや上田桃子の時代ではない、時の移り変わりは早いもんである。

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