明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフの真髄(16)PINGという選択

2019-08-08 17:54:16 | スポーツ・ゴルフ
私の友人SY氏のドライバーのヘッドが、先日割れてしまったそうだ。彼はゴルファー保険に入っているので、割れたクラブの証明書を提出すれば新しいドライバーを買う費用が保証される(多分50パーセント?くらい)らしい。それで私は今大人気のPING410PLUSがいいんじゃないか、と勧めた。PINGは比嘉真美子や鈴木愛が優勝している「只今躍進中の大人気クラブ」である。更に今季国内2勝、海外「全英女史オープン優勝」の渋野日向子が「PING」を使用しているということで、一気に本命へと躍り出た「とにかく曲がらない」ドライバーなんである。月間売行きも、ウッドやユーティリティ共にPINGが独走中と雑誌に出ていた。もうゼクシオの時代ではなく、アマチュアはPING一強の雰囲気に変わりつつあると言えそうだ。そこへ来てドライバー買い替えのチャンスが到来したのである、もうPING410PLUSしかないではないか!

ということで、彼は近くのゴルフ5で入念に試打をし、PLUSとLSTを比較した結果PLUSがいい、となった。何でもLSTは「よりヘッドスピードのある飛ばし屋」の人の方が合うらしく、だいぶ低スピン仕様なんだそうだ。彼はそれ程のヘッドスピードが出なかったのか、店員はPLUSを勧めたようである。良かったじゃないか、と私は言った。で、更にシャフトは何にしたのか聞くと「だいぶ迷った」らしいのだが、試打の結果はSRの方が平均飛距離で安定して飛んだようである。Sは一発の飛距離では「分」があるが当たりに波があり、その点で「SRの方がお客さんには合ってますね」と店員が言ったのでSRにしたらしい。私も「いいじゃないの、最近は意外と柔らかいシャフトが飛ぶらしいよ」と情報をいれて後押しした。

この間、その後どうかなと思って聞いてみると、「どうもシャフトが合わない」と不満気なようである。以前から340g台の「重たいクラブ」をブンブン振り回していたSY氏なだけに、軽いSRシャフトはフニャフニャして「どうにも振れない」ということらしい。割れている今のドライバーもPINGなので、「シャフトだけ取り替えればいいじゃないの?」とアドバイスしたら「良いこと聞いた」と喜んでいたのだが、PING同士でもG400とG410ではスリーブが違うので互換性はないらしい。残念!。一応ゴルフ5では6000円ほど払えばスリーブ交換してくれるそうだが、どうやらSY氏にはまだ決心がつかないようである。つい先日、私のコース再デビューの時にも使用していたのは「ヒビが入っているG400」だった。

私はゴルフを初めて以来一貫してタイトリストだったからドライバーで悩むということはなかったが、この所は各社も同時に何種類化か発売して選んでもらう戦略を取っているので、クラブ選びも難しくなって来た。買う前には十分に試打を繰り返してフィッティングなどもやってから買うのがベストなのは言うまでもないが、それでも本当に自分に合っているのかどうかは、試合で使ってみるまで分からない。試打するときの心構えでは、意外なことに「1発目」が大事らしい。2発目3発目と打っていくうちに、大抵のゴルファーは試打クラブに「アジャストしてしまって」それなりの球が出るからだそうだ。我々はアジャストした上でどれくらい飛ぶのかが一番気になるわけだが、そうすると「クラブごとに毎回アジャスト」しなくてはならなくなるわけで、実際のコースでは「使えない」のである。

SY氏がどんなフィッティングをしたのか不明だが、重いクラブを使っていた人が軽いクラブを試打すれば「一時的にヘッドスピードが上がって」飛距離が伸びるというから、その時は「やっぱこれだな」と決めたくなってしまったのは良く分かる。だがフィッティングというのは飛距離だけ見ているわけではないから、現在使っているクラブと比較しながら「改善したポイントやフィーリング」を総合して判断するのである。店員がSRと言っているのはゴルフ5がどれだけの設備を持っているかわからないので何とも言えないが多分、ヘッドスピードを見ての判断ではないかと思っている。同じヘッドスピードでも、シュアーなスイングの人と「体全体を使ったインパクト命」のSY氏タイプの人では、恐らくマッチするシャフトが違うのではないかと思われるのだ。それで最近は、フィッティングの重要性が認識されているのがゴルフ業界の流れである。

私は、今注目されているTOURーB「NewJGR」ドライバーが気になっていて、買おうかどうしようかと悩んでいる。何しろ公式HPで試打プロのマーク金井が「いきなり270ヤード超え」を出したと言うからホントなんだろう。計測機械はあのトラックマンだから、たまたま一発が飛んだというのではなく4発打ってバラツキもなく265ヤード出た、のは納得であった。マーク金井が還暦を過ぎて270超えを出した動画はyou-tubeで確認できるから、嘘偽りのない信頼のできるものである。まあ、打ち方も微妙に強弱があるからストレートに受け取るのは躊躇せざるを得ないが「それにしても」ではないか。何で見たかは忘れたが(最近多くて困るぅ)、ブリジストン専属契約中の三ヶ島かなが「今度のJGRはマックス25ヤードは伸びた」と言っているそうだから、同じく契約プロの松田鈴英や渡邉彩香や原英莉花といった飛ばし屋は一体どこまで飛ぶのか、空恐ろしくなってくる。こんなに軒並み伸びているというなら、同じく契約プロの「堀琴音」も超爆飛びしても良いとは思うのだが・・・。

私はタイトリストを長年愛用してきて一度だけPINGに浮気した経験があるが、これが何というか「真っすぐしかいかない」究極のシンプル・ドライバーだったのである。それ以来、ドライバーはPINGを使い続けて結構良い結果を出していた(病気になるまでの話)。JGRが飛距離性能に特化し新製品を投入してきたというのは、時代の流れに乗って「売りまくろう」という魂胆なんだろうけど、10や15ヤード飛距離が伸びたからと言って「その分曲がってしまったんでは元も子もない」というのは、先刻「嫌というほど」承知している「体験から分かった常識」なのだ。元々真っ直ぐ打てる「プロ」が使っているからといって、我々アマチュアが同じように結果を出せるとは限らない。今週のパーゴルフでクラブコーディネーター鹿又芳典の「いまさら聞けないギアの疑問」という記事で詳しく書いているので、試しに読んでみたらいいだろう。私も興味深く読ませてもらったが、読めば読むほど悩みは深くなるし、それがゴルフの楽しさでもあるのだ。ああ、どうしよう・・・。

クラブはスイングを育ててくれるという。私はタイトの710MBというマッスルバックをしばらく使っていた。今は同じくタイトのAP3を使っている。マッスルバックに比べると、やはり自分の力に合ったアイアンにするのは理に適っている。だが違っていると言っても8番アイアン(ロフトで比較すると710の7番相当)で14gの差しかない。それ程「重さが軽い」という差では無いだろう。打つ時の問題点はマッスルと比べると「ややアッパーに当たる感覚」がある。しかし、これは「中空アイアン」という特性が手に伝わって感じる情報かもしれない。確かにAP3と比べると、マッスルの「重量感のあるインパクト感」はズシッと手に感じることが出来て、打っている感が伝わってくる。だが、ちょっとでも当たりが薄いと「打感はどちらも失敗した」感覚で、許容性は大して違いがなく無視できる位である。このくらいの違いであれば、やはりマッスルの打感の方がはるかに心地よい。飛距離は2番手くらいは違っている気がするが、一定の距離を打つのがアイアンであることを考えれば、マッスルの方が「安定している」とも言える。AP3では「正確に芯でヒット」しないと20ヤードも落ちる時があるので、グリーンを狙うには少し雑なアイアンかな、という感じがする。というか、逆に言うと真っ芯に当たった時は「予想外に飛ぶ」クラブだとも言えるのだ。もう少しAP3を使ったら、やっぱりマッスルバックに戻りたいと思うようになるかも。

この際、見かけや飛距離に囚われずに正確なクラブフィッティングを受けてみることが必要だ、と思った次第である。件のSY氏がその後どうしたかは聞いていない。何だかんだ言っても結局はG410PLUSのSRを使うことになるのじゃないだろうか、私の想像である。靴のサイズが少々違ったとしても、足の方を合わせちゃう「昭和世代の悲しい性」だったりして・・・。

PS:明日から始まるLPGAツアー北海道明治カップのペアリングが発表された。私が注目するのは2組目の永井花奈・三ヶ島かなの「かなかなコンビ」、12組目の三浦桃香・セキユウティン・青木瀬令奈の「可愛子ちゃんチーム」、15組目の菊地絵理香・原英莉花・鈴木愛の「実力者」メンバーと、16組目の藤田光里・松田鈴英・福田真未の「何かやってくれそう」な組、そして17組目の小祝さくら・成田美寿々・渋野日向子の「勝って当たり前」グループと、とにかく話題性はマックスである。13組の比嘉真美子、14組の河本結も含めて12〜17組は目が離せないのは間違いない。地上波も今回は渋野の全英フィーバーを受けて、急遽フジが「生放送を決めた」というから、テレビ局も話題性の高いスポーツには、普段冷遇しているくせに「コロッと寝返る」ようだ。何にしてもこれが一過性のものにならないことを祈るのみである。一方、INスタートの方は23組目の小野祐夢が注目の選手だ。彼女はアマチュアの頃から見守っている若手中堅の選手だが、先週の大東建託では「初のベスト10フィニッシュ」して只今上り調子である。特にこれと言って優れたスタッツは残していないが、非常に感じが良く「プレースタイルもケレン味がなく」て性格の良さが伺える、とても良い子だ。ウェアも「ちょっと長めのショートパンツ」で、控えな目な女性らしさはツアーでは珍しく「とても上品」である。裏街道なのでテレビには映らないかと思うが、現在私の大注目している美人プロだ。またまたベスト10に入ると良いなぁ・・・。他には、22組のエイミー・コガ、25組の鶴岡果恋・竹内美雪、27組の金澤志奈、30組の山路晶、31組の福山恵梨あたりを注目して見ていこうと思っている。詳しい報告は、また後日にすることにしよう。女子ツアーの情報は、私のコンテンツでの「目玉」である。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿